ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

夏が終わった Boston にて

2019年09月26日 | 日記

 今週はマサチューセッツのボストンに滞在しています。暑い夏が終わったボストンの始秋の今は大変過ごしやすく快適な気候です。学生の街ボストンはこの9月から夏休み明けの多くの学生達が街に帰ってきたことも有り活気があります。街を取り巻く環状道路の朝夕は先を急ぐ車で溢れ、何処に行くにも渋滞に巻き込まれるのが日常の光景です、そんな渋滞はアメリカの多くの街でも経験する事ですが、ボストンではその渋滞の隙間をバックパックを背負った自転車が途切れなく流れてゆきます。住宅街の信号で停止していると車の屋根やボンネットにコン、コーンと大きなドングリが落ちてきて車体を叩き跳ねて転がって行きます。渋滞の車の列の横をジョギングする人々が追い越して行き、コーヒーを手に持った人々が早足で通り過ぎて行く。そんな住宅街での交通渋滞のクルマの中では庭先に泊まっている車を観察する事が一つの楽しみである。一台の緑の美しいメルセデスベンツSLコンバーチブルに目が留まった。一般的にクルマの美しさというのはその固体の存在のデザインを捉える事なのであろうが、このベンツSLの存在からは住宅街を含めた全体美を感じた。住宅の敷地の一角に泊まっている一台のクルマは多くを語らず(言葉で)とも、多くを語って(心で)いる様に感じた。ベンツSLの存在は交通渋滞は似合わないが、緑に囲まれた住宅街の敷地は最高に似合っていた。

 

 

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一台のランドクルーザー即世界

2019年09月21日 | LANDCRUISER


トヨタのランクル、世界1千万台突破 新興国で人気

 
朝日新聞社 2019/09/20 17:58 

トヨタ自動車は20日、スポーツ用多目的車(SUV)「ランドクルーザー」シリーズの累計世界販売が8月末までに1千万台を超えたと発表した。初代発売から68年。現在は約170の国・地域で販売されている。中近東やアジアを中心に、信頼性や耐久性の高さが支持されているという。

初代にあたる「トヨタジープBJ型」が1951年に発売され、54年に「陸の巡洋艦」を意味するランドクルーザーの名前になった。55年に売り出した「20系」から、本格的な輸出を開始。未舗装路や岩場といった条件が悪い道も走れるとして、今では新興国でも人気があり、「砂漠の王」と呼ばれることもある。国内では「ランクル」の愛称で親しまれている。

シリーズには、「ランドクルーザー」「ランドクルーザープラド」のほか、高級ブランド・レクサスの「LX」「GX」も含む。

トヨタは「今後も世界中のあらゆる道で使われることを想定し、最も厳しい基準を課し、唯一無二の存在をめざした車づくりを続ける」としている。

1千万台を超えたトヨタ車には、累計4750万台超の主力車種「カローラ」のほか、ピックアップトラック「ハイラックス」やセダン「カムリ」がある。(竹山栄太郎)

 

 ランドクルーザーの世界販売が一千万台を越えたというニュースである。販売台数もさながら、販売期間が68年間に及ぶロングセラーな車種である。僕の手元には縁が有って3台のランクルがある、その一台一台を駆る時に個体即全体を意識し、全体即個体を感じる。それは即ち一台のランドクルーザーを街の郊外で運転する時にそこで観ている景色は現実的には静かな住宅街であっても同時にタクラマカンの砂漠のシルクロードの光景やアフリカの自然公園の光景が重なる様な感覚である。それがランドクルーザーである。それはGTRのステアリングを握った時に1968年の第二回日本グランプリの7周目が重なる様に、その車名が秘めているDNAの仕業なのであろう。そういった意味でランドクルーザーは大きな車なのだ。一台のランドクルーザー即世界、こんな感覚がランクルの持つ魅力でありブランドの力となっている。

 

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Henry Hudson Drive

2019年09月17日 | 日記

 天気の好い平日に休みを取って自転車のトレーニングに出かけた。平日は自転車に乗る人も少なく競争心をあおられる事もなく、マイペースで風を感じ、時には風そのものになって森の木々の間を駆け貫ける。自身と対話し道とも話をする、そして景色との対話を深める事によってストレスという粉塵は肌に当る風が拭ってしまい、内に篭った悩みなども汗と共に対外に濾し出され地面に落ちて蒸発してしまう。そういった恩恵を感じるのは実は自転車の存在だけではなく、この Henry Hadson Drive という崖のクリフを抜ける起伏に満ちた自然に恵まれた良いコースにある。そして、走りながら感じた事は今まで何万人ものバイカー達がこの道を通過して恩恵を受けて来たに違いない。つまり、多くのバイカー達がこのコースを愛してきた。そこで発せられたポジティブな磁気が残留し蓄積されて今に至っているという見解である。そして、僕の今日一日の走りもこの森のコースに愛情の磁気を残す事になったら幸いだと願った。

 

 

 今日は落車を経験しました。スピードを落して止まろうとした時に路上の土砂に車輪をとられてぶざまにこけました。スピードが出ていなかった故に大事には至らなかったのが幸いです、腕と足に全治1週間の大量の擦り傷です。アメリカの大リーグでプロのバッターがデッドボールを受けた時に驚かず、騒がず、何事もなかった様に平然としている姿勢を真似て、本当はじくじくと痛むのですが何事も無かった様に振る舞いそのまま走り続けた。周りには全く人気がなかったのですが、木や岩、そして森達が観ている。小さな試練を与えて、それでも愛情の磁気を置く事ができますか?と僕を試そうとしているのだと感じたワンシーンであった。

 

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バック オーライ

2019年09月13日 | 日記

 近年の多くの車にはギアをR(リバース)に入れるとコクピット中央にあるスクリーンに後ろの景色が映し出される機能が備わっている。車種によっては左右のサイドミラーの下の光景も映し出されバックの為のラインも表示される。更に障害物があると警告音で知らせてくれる。慣れてくるとそのスクリーンのみを頼りにリバースラインを取る事が出来る。僕はいつもリバースギアに入れてバックを展開する時には片手をハンドルに掛けて体をねじって後ろの光景を左右のバックミラーとリアウィンドウから直視する癖が付いてしまっている。直視重視で確認出来ない死角があれば必ず停止し安全を確める。そういう癖が付いてしまっているのでスクリーンを主体としたリバース移動はやはり怖いと感じるのは古い人間の姿勢なのだろうかとも思う。

 ランドローバーのオフロードインストラクターは高級レンジローバーでもコクピットの画面は補助的な存在に過ぎないという教示を示していた。ギアをRに入れたら左右のミラーの確認と背後の直視、この行為は1で左、2で右、3で背後の目視による確認を回る様に繰り返す忙しい行為である。更に、そこにスクリーンの画像が加わると4箇所の目視の焦点確認場所が加わる事になり視線の回転は更に忙しくなるが、車体のリバース時は直視による確認こそが王道である。

 近年の車のデザインは各ピラーが強度の為に幅が広がった設計となり運転時の死角が増えている。リバース時の車体の後ろの確認の直視がやりにくい設計のクルマが増えているので、スクリーンのみに頼る行為も正当化される方向にある様子。近い将来は自動化に頼るに至るのであろう。そういった過程の中にあってオフロードドライバーならばスクリーンに頼ったリバース運転ではなくて、直視を重視する事がリバースドライビングテクニックの基本である事を理解した上で、スクリーンの機能をも活用するのが正しいドライビングテクニックであると理解しておきたい。

 

 

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ディフェンダー復活

2019年09月09日 | NEW CARS

 地元のランドローバーの販売店のセールスマンから以下のメールが届いた。

 Great news!!!!

we're getting closer to the arrival of the 2020 Defender. Land Rover has plans to reveal the new design at the Frankfurt Motor Show on September 10th. There will be a live stream, I'll provide the link once it's released.  

 今月の10日に開催されるフランクフルトモーターショウにおいて、お待ち兼ねの新型ディフェンダーがベールを脱ぎますよ。情報を送りますので購入を前向きに考慮しておいて下さいね。...また(しつこく)電話するね

 

 以前丁寧に御断りしたセールスマンから新しいディフェンダーの発表においての連絡があった。このメールのタイミングには驚いた。以前、電話でランドローバーの購入の件について話をした時に、近年のラグジュアリーなランドローバーには全く興味が無いという正直な気持ちを伝え、唯一ディフェンダーの復活には条件付で多少興味がある、という事を話をしたのを覚えていたのかメモを取って残していたのであろう。このセールスマンの積極性には関心した。以前ランドローバーのインストラクターと話をした時にランドローバースクールではオフロードドライビングテクニックのみならずセールスやマーケッテングも教授されると聞いていたが、このセールスマンもランドローバースクールのセールス科目を習得したのであろうと思わされた機会である。

 新型ディフェンダーが発表された。2ドアと4ドアが準備されている。新型ディフェンダーに対しての好き嫌いは個人の嗜好に任せるとして、ここで注目すべきはディフェンダーのスペックよりもランドローバーが新型デイフェンダーを活用して展開するマーケッテングとセールス、そしてプロモーションである。それらは既に始まっているが、それらを意識して観てゆく事も楽しみ(学習)の一つではないかと思っている。

 

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Toyota Tacoma 4X4

2019年09月07日 | OVERLAND VEHICLE

 

 今週は仕事で北国を廻っていました。北国とはカナダとの国境のバッファローからニューイングランド地方のボストンです。多くの時間を移動の為のドライブで費やした。車窓から夏景色の緑の山々や平原を眺め、夏が終わり秋が始まる繋ぎ目の切なさを感じる時間を楽しんだ。路上を走る数々のクルマは生活の地方性や時代のトレンドそのものを進行形で表示している。数年前に比べてハイブリッドが少なくなったなぁとか、日本ブランドのクルマの比率が増えた様な気がする。などである。今回、この地方でよく目にしたのが4WDのToyota Tacoma であった。自分が四駆やピックアップが好きな事もあり客観的ではなく偏見的な要素もあるかも知れないが、最新型のTacomaを沢山見かけた。追い越し車線を走りぬけて行くTacomaを横目で追いながら、高い視線、見切りの良いフロントエンド、そして長いホィールベースから、これはオフロード機能を備えたグランツーリスモ (GT Car) である。そして、そこには機能美が備わっているのだと感じられた。アメリカにおける現在のオーバーランドビークルとして高い評価を得ているだけのことはあるなぁと改めて感じた機会であった。

 

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クルマと投資

2019年09月01日 | 日記

 お金に対する教養でよく言われるのが3種のお金の使い方である。3種とは出費と浪費、そして、投資の事。この3つを並べると心情的に浪費が無駄なお金の使い方で投資が賢いお金の使い方であると捕らえられる。それでは、クルマに対する投資とはいかなるものであろうか、クルマに対する投資と聞くと、ある特定の人気の旧車を手に入れて大切に保管し、クルマの価値が上昇した時に投資が成功したと評価する事が一般的な理解なのである。

 クルマに対する投資とは知識の蓄積、学習する機会。クルマを所有する事で得られる人間関係、クルマを駆って運転する時の快走感の体験が明日へのエネルギーに繋がる。そして、工具と工具の使い方、修理とメインテナンス等、人生を愉しみ、尚且つクルマという媒介を通じで自分を成長させる事が出来る、そんな内容が本質的なクルマに対する投資なのだと思う。

 

  旧車に限らず車を買う、つまり自分の名義でクルマを登録しクルマを活用する事は人と車の縁が結ばれた結果である。2020年版の旧車のプライスリストを観ると旧型ランドクルーザーは市場の評価価格よりもかなり低く評価されており、お買い得である。旧車を購入すると新車には無い手間暇がかかります。それをいかに投資方向に持って理解して行くかが購入と所有の為の正当性になるのであろう。

 ロクマル維持においては常に出費と浪費を投資と共に天秤に掛け、投資が勝る。という位置付けが必要であろうと感じているが、言葉で言うには簡単だが、実際は難しく厄介である。それはクルマの評価や査定を値段で表示しようとするからだと思うが、実はクルマとはそれらを無視する事によって感じ得るフリーダム感こそがそのクルマの価値なのであると思う。

 

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