ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

P O R S C H E 928

2022年10月18日 | VINTAGE CARS

 時刻は夕方の7時。目の前を走るポルシェ928を追う、1978年に世に出た名車である。こういった小知識が自然に出てくるのは、少年時代にスーパーカーブームの洗礼を受けたおかげである。当時のスーパーカーブームを経験した同世代の日本人が持っているクルマに対する知覚は財産であると感じている。目の前を走っているFRポルシェをみて、このモデルは928か924、944かはすぐにわかるところ。またナローRRポルシェを指差して、こいつは911か912か、また年式まで想定する領域はマニアックな世界である。こういった少し古いクルマに対する知は他国の多くの人々は持ち得ていない。知らない=関心が薄い、知っている=関心が湧く。関心が湧くというのは愛心でもある。その基礎を今日まで引きずっているが故に、当時から今日までの世に出た車に対する比較脳が出来てしまっているのかも知れない。

 928が世に出た時、車体のバランスに魅力を感じていた。特に後廻りは独特で、あのリアバンパーは、鉄で出来ているのか?アルミで出来ているのか?に疑問を抱いていた事を覚えている。今日、多くの車のバンパーは樹脂で形造られて、それが一般化されてる。928の後姿を追いながら、このセクシーな後姿こそが今日の樹脂バンパーの元祖じゃねえ?という問い、そしてその問いを打ち消すように、元祖樹脂バンパーと呼ぼう!とする結論が頭の中を占領したのであった。

 

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MOAB 危機

2022年10月09日 | 日記

 今秋2022年のWHEELS AFIELD誌にある JONATHAN HANSON氏のコラムの中で、今年2022年に開催された OVERLAND EXPO WEST に参加したブースの中から、彼の目に留まった新しい商品を紹介している。そのコラムの前置きとして、2009年に彼ら夫婦がこのイベントを創めた時の総参加者の数は900人程であった事。この初期の開催時に、イベントが今日これほど大きく展開するとは思わなかった。という創始者の驚きの声が書かれている。実際にコロナ過前の2019年には400を越すブースが並んだのであった。

 先週、トヨタランドクルーザーアソシエーション (TLCA)からのメールで、ユタ州にあるオフロードの聖地モアブで今まで解放されていた4x4トレールルートが、BLM ( BUREAU OF LAND MANAGEMENT, 土地管理局)の方針で多くのルートが閉鎖の対象になる事を伝えてきた。このルートはTLCAが毎年CRUISE MOAB を開催するルートも含まれている。

 これらの内容にはアメリカにおける四駆アクティビティの動向が示唆されている。モアブの状況は客観的に考えると、四駆乗りにとって立ち入りが出来なくなる事は危機である。同時に土地の管理者は、これ以上四駆での走破は自然保護にとって害となるので危機だという判断である。

 エクスポにおいてのブースの数は四駆アクティビティうんぬんではなくて、その正体はビジネスの話なのである。創始者であるHANSON氏が現在は主導権を他人に譲り自らは関わりを持ちながらも静観者の立場にあるのは、自身の四駆思想とビジネスという狭間に乖離を感じているからだと僕は観ている。このへんの所は、将来HANSON氏に出会い、立ち話の機会があれば直接伺ってみたい関心事である。同時にビジネスという観点から観ると、どれ位の商品が生き残るのか?という観点も持続けるべきであろう。実際に現在、我々が良しとする商品は生き残ってきた商品が多いはずだと思っている。ビジネスと自然保護等、四駆アクティビティの理解とは実に立体的なものである。

 

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サイドステップレス

2022年10月02日 | 4RUNNER

 2ND GEN. 4RUNNER のサイドステップを外した。4ランナーに乗り込む時にサイドステップが有る方が乗り降りしやすいのは事実であるが、自分にとっては無くても殆ど問題が無い。外す事の効果は視界に訴えるものがあり、街使いの四駆から抜け出してワイルドな印象をもたらし、4ランナーが4x4である事を認識させてくれる。また、こいつの独特な存在に拍車が掛かり、そこには ”らしさ” つまり4ランナーとしての独特の個性がその立ち姿によって表現されるに至る。僕にしてみると27年前の4ランナーは旧車ではなく現在の快適な車である。しかし、見た目は錆びて穴だらけのボロ車だ。ボロクルマとはどんなんですか?はい、こんなんです!のグッドイグザンプル(見本)そのものである。だからだろうか、乗っていて楽しい。今後、このボロさを魅力的にさらし、クルマはこういう縛られない乗り方もあるんだよ、という表現(アート)に専念するのが、こいつと付き合う使命なんじゃないかと思っている。

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