【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

大晦日の東京(このまち)で

2007年12月31日 23時50分00秒 | その他

 2007年(平成19年)の大晦日。

 全国的には荒天が目立ちましたが、東京は晴れていました。
 晴れているとはいえ、東京は今冬一番の冷え込み。

 午後5時過ぎには、ジャンパーのボタンを全部締め、マフラーを首にグルグル巻いて、手袋をしてもまだ足りませんでした。

 東京らしい乾いたシンシンとした冷たさでした。

 私は朝から銀座に出掛け、その後、東京駅、秋葉原で細かい買い物をして、家路を急いでいました。

 午後4時半ごろ、東京・秋葉原の大手家電量販店の隣りにこんなボックスを見付けました。



 これは大手銀行系のカードローン会社の簡易審査機です。
 「5分でカードを発行します」というような文言が書いてありました。

 ※このエントリの3枚の写真はすべて社名が特定できないようピンクのペイントで修正しました。



 で、写真でわかる通り、ボックスの中には、右奥にお母さんとおぼしき人、左手前には小学生らしき、たぶん男の子が立っていました。

 お母さんはなぜ、大晦日の夕方にカードローンの審査ボックスに入ったのでしょうか?
 ストーブなど生活にかかせない家電を買うおカネが足りないのか?
 あるいは家電量販店とは関係なく、とにかく年越し資金が必要なのか?
 
 それにしても、なんでまた家電量販店の出入り口の真横にこんなものがあるんでしょうか?

 西岸良平(サイガン・リョウヘイ)さんの「三丁目の夕日 夕焼けの詩」というマンガを思い出しました。映画の続編が全国公開中ですので、タイトルはご存じの方が多いと思います。

 このマンガの中で、生まれて初めて、オヤジと二人で外食に出かけた昭和の下町っ子の話が出てきます。
 オヤジさんはよりによって、財布を家に忘れてしまいます。「家に戻って財布を持ってくる」と話す父親を、食い逃げと決めつけた食堂の主人は、胸ぐらをつかみ、罵声を浴びせながら、殴りつけます。

 初めて外食に連れてきた息子の面前でボコボコに殴られ、オヤジさんはどんなにか無念だったことでしょう。
 西岸さんは「このころは無銭飲食が多く、こういうことはよくあったのだ」とマンガの中で説明していました。

 グレーゾーン金利が撤廃されたとはいえ、このお母さんからオカネを巻き上げる政治。労働者派遣法で労働者から(不当に)搾取する政治。
 こんな政治は、断じて間違っています。断定します。

 きょうの日本社会を作り上げてきた方々は「間違っている」との私の意見に反駁するかも知れません。

 でも、私は断定します。

 こんな政治は間違っています。
 2008年は原油高、穀物高など物価が不安定になることが予想されます。時に3月、4月にガソリン、小麦などが狂乱物価になる可能性が指摘されています。庶民の暮らしはもっと苦しくなる方向性が見えています。

 いったい、自民党(LDP)は日本国民をどこへ連れ去ろうとしているのでしょうか?

 恥を知れ!自民党!!

↓クリックで「もの言える日本」へ!(人気ブログランキングです)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿