【平成27年2015年9月10日(木) 参議院法務委員会】
司法試験の出題委員の法科大学院教授の漏えい事件が発生。東京地検特捜部は「土地勘」があるようで、捜査しているようです。さっそく、これに関する一般質疑がありました。
この後、今国会の重要案件である「刑事訴訟法改正案」(189閣法42号=衆議院修正)の趣旨説明がされました。「通信傍受拡大」「可視化新設」「司法取引新設」の3本立て。ただ、会期末まで2週間しかありませんので、参で継続審査になることは確実。ちなみに「3年以内に施行」と条文には書いてあります。
【同日 参・内閣委員会】
PFI法改正案(189閣法55号)が、共生反対、自公民維賛成で可決しました。「コンセッション方式への退職公務員派遣が、新しい天下りと思われないようにするべきだ」との附帯決議がつきました。
【同日 参・外交防衛委員会】
条約5件が承認されました。
「日本とカザフスタン、ウクライナ、ウルグアイとの投資協定」(189条約8~10号)、「日本とカタールとの租税協定」(189条約11号)、「日本とルクセンブルクの社会保障協定」(189条約12号)。8号~11号は共反対・自公民維賛成、12号は全会一致で承認されました。
これに先立つ質疑で、無所属で沖縄県選出の糸数慶子さんが「沖縄振興予算は沖縄県だけの仕組みで各省と調整して内閣府が財務省に概算要求している。しかし、マスコミが沖縄振興のための特別な予算だと勘違いしており、翁長知事も東京で、わざわざ資料を配って記者に説明しなければならなくなっている」と指摘しました。この、沖縄地域自主戦略交付金は、民主党マニフェストの「地方一括交付金の内閣府沖縄総合事務局の先行実施」です。当ブログ内エントリー(
【用語解説】「沖縄振興一括交付金」は“普天間”とまったく無関係
)参照。
そもそも、普天間移設のためなら、県庁に年3000億円ではなく、名護市役所と宜野湾市役所に、年1500億円ずつ投じるはずです。両市とも温水プールが10個出来るでしょう (この2文は冗談)。
【同日 参議院財政金融委員会】
一般質疑がありました。
次世代の党の中山恭子党首が景気対策の補正予算に言及。自民党議員からも賛同の野次が飛びました。麻生太郎財務相は「事前に打ち合わせしていたわけでないでしょうね」と自民党議員を牽制しながら、「概算要求が終わったばかりだ。デフレ不況からの脱却が問題であって、プライマリーバランスと経済成長の両立がイチバン難しいかじ取りであって今後も検討したい」と語り、補正予算を編成しない考えを明示しました。
【同日 参議院農林水産委員会】
「6独法を2独法に統合する、農林水産省設置法改正案」(189閣法32号)が審議され、共反対、自公民維賛成多数で可決しました。来月1日(木)施行。
【同日 参議院環境委員会】
議員立法の「琵琶湖の保全および再生に関する法律案」(189衆法35号)が趣旨説明されました。どういうわけか、これで散会しました。会期末の出口を踏まえた運営だろうと思われます。
【同日 参議院情報監視審査会】
非公開で開催。
【同日 参・厚生労働委員会】
現在、3つの閣法が衆から送付された状態になっています。
まず一般質疑がありました。
それから、「医療法改正案」(189閣法68号)が趣旨説明され、質疑は後日として、散会しました。
この法案よりも、社会福祉法人のバランスシートや役員選任などの透明化を求めた法案が先に衆院で可決していますが、後回しになって、残り会期2週間。この辺も参議院自民党らしいのかな、という気がしなくもないですが、確証はないので、それ以上は何もいいません。
このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
(http://miyazakinobuyuki.net/)
[お知らせはじめ]
「国会傍聴取材支援基金」で、日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
郵便局(ゆうちょ銀行)の口座から、毎月自動で送金することができます。自動送金は、金額にかかわらず、手数料毎月123円です。通帳、印鑑、名前を確認できるものの3点セットで、郵便局の窓口でお手続きください。
この無料ブログ(goo)のほかに、有料版の宮崎信行の今後の政治日程(有料版)(レジまぐ)を発行しています。購読料は、月864円(税込)となります。購読方法は「レジまぐ」(メディア・インデックス社)まで。
このブログは次の下のウェブサイトを活用して、エントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
民主党ニュース(民主党ウェブサイト)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[お知らせおわり]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます