(このエントリの初投稿日時は7月26日午後1時半)
社会保障費の毎年度2200億円の削減目標(~2011年)を福田自民党内閣が撤廃しないことについて、日本医師会が7月23日付読売新聞に全面広告を出し、福田総理を再度名指しで批判しました。
日本医師会は7月15日付朝日、日経に第一弾の全面広告を出しています。
7月15日付【自民党に最後通牒】日本医師会が福田総理を名指しで批判 新聞広告で「史上初めて」の続きです。
全面広告は日本医師会のホームページで見ることができます↓
http://www.med.or.jp/etc/iken/hantai.html
第2弾の全面広告は、
福田総理は、「国民一人ひとりが、安心して暮らせるようになったと実感できる社会を実現する」と言っています。
と書き出しから福田総理を名指しする表現に修正されています。
全面広告から8日間経っても、「2200億円削減目標」を撤廃せず、この日から数えて次の次の閣議で「目標」が決定するという運びになり、日医が福田首相に再警告したかっこうです。
文章は基本的に変わりませんが、最後段の2行が大きく変わっています。
(7月15日)
総理は、国民の声を十分に認識しているはずです。
どうぞ、それを政策に結びつけてください。
↓
(7月23日)
総理、まだ国民の声が届きませんか。
いまこそ、政策を転換するときです。
と言う風に、「懇願」→「進言」に変わりました。
これは前回の広告が開業医など会員から多くの反響が寄せられ、執行部が自信を強めているのではないか、と感じました。
そしてこの翌々日に額賀福志郎財務相が厚労省に舛添大臣を訪ね、「2200億円の削減に原則合意」したことで、自民党政府は“ルビコン川を渡った”と考えられます。
大きく変更された2行の後、引き続き同じ文章で締めてくくっています。
日本医師会は、社会保障、そして国民医療を守るために、国民の皆さんとともに戦い続けます。
「国民の皆さんとともに」だなんて、あの日本医師会がよく言うよ、という気がしますが、ここ数年、政治方針についての葛藤が県医師会の会長選挙などで垣間見られています。
この最後の1文には「自民党」という文字がありませんし、彼ら彼女らが構造改革の犠牲者であることも事実として受け止めたいです。
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