ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

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【静岡知事選】自民党候補落選の90%は麻生おろしのゴタゴタへの嫌気だ

2009年07月06日 05時49分56秒 | その他
 10月20日までに必ずある第45回衆院選投票日に当ブログは2年強の活動を終え、更新を終了します。今後は、民主党支持者、および社民党さん、国民新党さん、新党日本さん、新党大地さんのそれぞれの支持者以外の方の閲覧はお断りいたします。

 というのは、私の考えとしては、現時点で支持を決めてくださっている方をしっかりと固め、さらにそのご友人・知人への働きかけをしっかりお願いすれば、政権交代は必ず果たせると見積もっているからです。どうぞ、ご理解、ご協力ください。

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 ところが、このエントリー1本だけは違います。

 自民党を主語にして書く、自民党議員・支持者向けエントリーです。

 きのう(5日)の静岡県知事選で、自民党・公明党推薦の坂本由紀子・元副知事が1万5052票差で敗れました。

 この敗因は90%、自民党内での「麻生おろしのゴタゴタ」に主権者が嫌気をさしたことでしょう。民主党系候補が2つに割れたのですから、構図としては、元副知事が勝てる戦いでした。しかし、選挙戦中も延々とTV画面上で垂れ流された「麻生おろしのゴタゴタ」を見た自民党支持者が嫌気をさし、運動が停滞し、投票に行かなかったり、他候補に入れたりした結果、わずか1万5052票差で勝てる戦いを落としたのです。

 きょう(6日)夜、麻生首相(自民党総裁)は出国します。今後も「麻生おろし」が続けば、12日の奈良市長選、東京都議選、そして第45回衆院選で自民党はもっと支持を落とし、大敗するに違いありません。

 自民党の細田博之幹事長が先週の代議士会で、「本会議と所属委員会以外は東京にいる必要はありません。東京にいても一票にもなりません」と言いました。私は初めて、細田さんは正しいことを言う人だと感心しました。

 11日ないし12日の麻生首相(自民党総裁)の帰国後も、「麻生おろしのゴタゴタ」を演じても、自民党の支持は下がり続けます。

 今回の敗戦の理由を「内閣補充人事の失敗だ」という人がいますが、補充人事は兼務辞令を解いて、閣僚経験者2人を再入閣させただけですから、失敗も成功もありません。すべては「麻生おろしのゴタゴタ」が敗因で、それがなければ、1万5052票差をひっくり返されることはなかったに違いありません。

 静岡放送(SBS)の出口調査では、「県政に大いに不満がある」人は、坂本候補に2割弱しか投票していません。県政に不満がある人は国政にも不満がある可能性があります。麻生おろしのゴタゴタが続ければ、東京でも奈良でも、そして全国でも、自民党への支持は減る一方でしょう。

 敗因の90%は「麻生おろしのゴタゴタ」だと書きましたが、敗因の10%は「解散先延ばしへのイライラ」です。

 つまり、解散を先延ばしすればするほど、イライラが募り、自民党、そしてもちろん連立与党である公明党の衆院選結果は厳しくなるでしょう。「イライラ」というのは、情勢分析や票読みの表面には出て来ないでしょう。自民党・公明党の候補者はボディーブローを効かせる見えない敵との戦いになります。

 その辺をよく考えて、責任政党として立つ鳥跡を濁さず、の気構えを持つよう、親愛なる自民党・公明党議員にお願いしたく存じます。

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 ところで、総選挙の日程ですが、どんなに遅くとも9月27日(日)になると私は最近考えています。これは9月30日の自民党総裁選任期満了前に投票日が来るように、大権を独占する首相が解散するだろう、との見立てに基づくものです。


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