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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

巣鴨(おばあちゃんの原宿)で4党街頭演説会を聞いてきました

2008年04月14日 23時59分44秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会

〔08-4-14 後期高齢者医療制度廃止を求める4党共同演説会 東京・巣鴨〕

 “おばあちゃんの原宿”こと東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊(高岩寺)がある「地蔵通り商店街」で民主党、日本共産党、社民党、国民新党の演説会を見てきました。

 2時間ほどの街頭演説には、そのときそのときに300人以上のおじいちゃん、おばあちゃんが耳を傾けていました。


〔写真 とげぬき地蔵尊こと「高岩寺」。民主党の山岡賢次さん、共産党の穀田恵二さんらもお参りしていたようです〕

 動員らしき人はほとんどいない中、ミカン箱で作った演台の前、雑踏に座り込んだり、歩道橋からじっと耳を傾けたり。


〔サインに応じる鳩山さん〕

 「鳩山さん来てるの!?」「あの人、ほら国民新党の・・・」「本当にとんでもない制度だな」。みなさん、随分政治に詳しいんですね。

 ビラを配る政党職員・議員秘書に説明を受けて、「エー本当に」と驚いたり、詳しく説明を求める姿がちらほら見えました。


〔ビラを受け取る人がとても多かった。関心の高さがうかがえます〕

 各TV局は演説を撮るだけでなく、カメラマンがいろいろな聴衆にマイクを向けて話を聞いていました。これだけ聴衆に意見を求める取材風景は異例でしょう。

 幹事長らが到着する前に、山井和則さん、逢坂誠二さん、菊田真紀子さん、米長晴信さん(民主党)、笠井亮さん、大門実紀史さん(日本共産党)らが続々マイクを持って政策マターに踏み込んで話しました。司会は民主党国民運動委員長代理の高山智司さん。4党とも「とにかく後期高齢者医療制度を一刻も早く撤廃しなければ」という考え方を共有しているようで、一人で長時間しゃべる「KY議員」もほとんどなし。

 鈴なりのお年寄りと「お年寄りをいじめるな!」の幟旗を見ていたら、なんかむなしくなったのですが、幹事長らが入ったころから、巣鴨のお年寄りは元気。

 真剣なまなざしの聴衆に、自己紹介はほどほどにどんどん政策を訴えかける街頭演説。これだけ政策中心で2時間もやった街頭演説会は初めての経験でした。


〔歩道橋まで鈴なり。マイクは重野社民党幹事長〕

 白衣姿の自見庄三郎さんは「私本業は医者です」として、「医者として300人の死に水をとってきた」「金の切れ目が命の切れ目という政治は許せない!」


〔白衣姿でマイクをもった自見さん〕

 逢坂さんや鳩山さんは自身の親御さんに関する話を盛り込みました。2年前の衆院厚生労働委員会での強行採決の体験談は菊田さんが説明。

 鳩山さんは「姥捨て山」に言及。「姥捨て伝説」を現代風にアレンジした深沢七郎の『楢山節考』が発表された当時、祖父、鳩山首相が号泣、これが後の「老人福祉法」の充実に繋がった話を披露しました。


〔マイクは鳩山さん〕

 JR篠ノ井線に姨捨駅(おばすてえき)があります。姥捨て山伝説に基づく駅名です。急峻な山地にあるこの駅はかつては「スイッチバック」方式だったそうです。入ってきた方向にそのまま出て行く山国特有のスタイル。

 後期高齢者医療制度も姨捨駅のように「スイッチバック」して、廃止しましょうよ。
 今の政府(自民党政府)へのお願いです。


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