
(初投稿は2014年4月3日(木)午前5時20分で、そこからバックデート)
【2014年4月1日(火)参議院厚生労働委員会】
民主党政権時代の第179臨時国会に提出されながらも衆参ねじれで成立させられなかった「労働安全衛生法(昭和47年法律57号)を改正する法律(案)」が、参議院先議で議題になりました。
政府案(186閣法64号)を田村憲久厚労大臣が趣旨説明。
続いて、みんなの党単独提出の対案(186参法7号)を、昨夏、愛知選挙区で当選した1期生の薬師寺道代(薬師寺みちよ)さんが朗読しました。
1960年代以降の高度経済成長で、機械設備の大型化、高速化、労働密度の濃化、新しい原材料の使用により、労働災害により亡くなる労働者の急増を受けて、労働基準法から分離独立させて1972年にできた法律です。その後、業務に起因する脳・心臓疾患死、いわゆる過労死への対応策も盛り込まれています。(参考文献、菅野和夫「労働法」)
今回は、民主党政府案と同様に、「ストレスチェック制度の創設」として、 50名以上の事業者で、医師、保健師による検査の実施を義務付け、50名未満では努力規定を設けています。受動喫煙防止のための努力規定もあります。みんなの党の対案は、受動喫煙の規制を厳しくする内容です。
薬師寺議員は、東京女子医科大学卒業生で、どうやら同大学卒業生としては初めての国会議員のようです。私も東京女子医科大学第二病院生まれで、岡田克也さんの奥さんも東京女子医科大学卒業生なので、その薬師寺さんが初めて提出者に名を連ねたのが労働安全衛生法の改正法案というのはうれしい気がします。
法案は今国会中に成立すると思われますが、衆院厚生労働委員会で、与野党が対決する法案が複数あるため、可決・成立までには多少時間はかかるかもしれませんが、今国会での成立は確実だろうと思います。
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