
【2008年4月1日、私たちは、デモクラシーの重大危機を迎えました】
2007年7月29日の第21回参院選(“逆転の夏”)で、自民党総裁であり日本国第90代内閣総理大臣である安倍晋三さんが「政見放送」で国民に約束した「公約」がウソであったことが確定しました。
第21回参院選での自民党総裁(首相)による年金ウソ公約に関する一連のエントリはこちらをクリックしてご覧ください。
そして、安倍およびその後継総裁は、いまだに「ウソ公約」を謝罪していません。
「年金ウソ公約」を私たちが許してしまったら、日本のデモクラシーは死にます。
134年前つまり、おじいちゃんおばあちゃんのそのまた祖父母の時代、つい最近のことですよ。自由党の板垣退助、改進党の大隈重信らが多くの苦難と“血”を乗り越えて獲得した日本のデモクラシーがおしまいです。
「しつこい」「水に落ちた犬を叩くな」と言われても、私はこの問題からは引き下がらない。ベストではないけどベターである「デモクラシー」を子どもたちに残すために。絶対に許してはいけない「年金ウソ公約」。
(34歳の若い書き手には大きな問題です。少しずつ、エントリも手直ししながら、書いていきます。ともに考えましょう。「下町の太陽」を支えてください)。
【第21回参院選比例代表選出選挙政見放送を振り返る】
まず、現代日本で、もっともアクセスしやすい選挙情報である「政見放送」。
この映像はNHKで放送されたものです。
「自民党 政見放送」
「自由民主党総裁 安倍晋三」
「元ニュースキャスター 真山勇一」
政見放送は真山勇一さんと安倍晋三さんの対談形式です。
この真山さんは統一地方選でダントツトップ当選したばかりの調布市会議員。日本テレビ放送網のニュースキャスターとして顔なじみの方が多いでしょう。はじめから日テレに入り、自社の看板キャスターになった人。おそらく日本の放送記者では初めてでしょう。
【政見放送は「安倍よいしょ」と「横田めぐみさん」から始まった】
政見放送は真山さんが、「記者時代、安倍官房長官に日テレ報道局の勉強会に来ていただきました。政治家としての情熱に感動しました」という思い出話から始まりました。のっけから、政界と民放の癒着エピソード。国政の情報交差点である内閣官房長官と記者の関係はそんなものです。
そして、横田めぐみさんの拉致問題。なぜ1番目の公約がこれだったのでしょうか?
【そして話は年金公約へ】
2番目に年金ですが、真山さんは「社会保険庁の一連の不祥事について」という表現で、安倍総裁に話を向けました。
以下、安倍総裁の話
多くの国民のみなさまはこの問題に対して強い憤りを感じていると思う。
私も「社会保険庁いったい何をやってきたんだろう」、そういう気持ちです。
しかし、私は現在の行政の長として、この問題にかんして、一番大きな責任があります。まずは国民のみなさまにおわびを申し上げなければならないと思います。
そのうえで、この問題は基礎年金番号に統合した10年前から今日に至るまで、社会保険庁において、先送りしてきた問題です。
私の内閣で、すべて、解決をして参ります。そのためには二つ、私に使命があります。
第一の使命は最後のおひとりに至るまで、記録をチェックして、まじめに保険料を払って来られた方々にしっかりと年金を正しく、お支払いをしていくということです。
【はい、何度聞いてもウソだらけです】
うそです。思いっきりウソです。
そして、今回気づいたのですが、安倍さんは「年金」という単語を2回しか使っていませんでした。この問題から避けようとする心理が見て取れます。
で、この部分の手話通訳を拡大してみます。
(私は手話はできませんが、おおまかなニュアンスをお伝えします)
「記録を」・・・
「しっかりチェックして」
という意味で、間違いないでしょう。
この手話通訳者は与えられた仕事をこなしているわけで、何の非もありません。
安倍さんの言うとおり、手話通訳しているのですが、むなしい。
およそ組織ってそういうもんですね。家庭だって、会社だって、「国」だって。
「王様は裸だ!」と言ったら、この手話通訳者の仕事はありません。
日本の労働生産性が低いのも当然でしょう。だってリーダー(総理)がこれだもの。
付け加えると、「基礎年金番号統合以来10年間、社会保険庁が先送りしてきた問題」とのことですが、この間、安倍さんは衆院厚生労働委員、自民党厚生労働部会長=現在の名称で記述=を務めていたので、他人事としているのは、「衆議院議員」としても無責任です。
きょうはここまでにします。
年金ウソ公約に関する一連のエントリはこちらをクリックしてごらんください。
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