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裁判員制度を2ヶ月前にして「検察」への国民の信頼が失墜したのは残念ですが、マスコミへの不信も最高潮に達しています。私も“卒業生”として“母校”の混乱ぶりには頭を抱えたくなります。
読売新聞社は私が8年半奉職した日経新聞社の隣の区画にありますが、3月7日付読売新聞3面「スキャナー」にゼッタイに看過できない誤報がありました。
「小沢発言 強気一転」という記事の右側の囲み風小見出し「待ち受ける関門」という一文。
この中に、「(3月)24日には逮捕された秘書の拘置期限を迎える。」と書いてあります。
これはおかしい。裁判所が認めた拘置期限は3月14日のはずです。なのに、読売新聞は断定調で「24日」と書いている。ならば大久保秘書は再来週の日曜日である3月15日~24日までの10日間、拘置されるという「前提」になります。
拘置期限とは(読売新聞)
検察官が、逮捕された容疑者の身柄を確保して捜査できる期限。裁判官の決定により、容疑者は10日間、拘置所や留置場に置かれる。さらに10日間延長でき、この間、容疑者には取り調べを受ける義務がある。検察官は拘置期限までに、起訴や不起訴などを決めなければならない。
http://plus.yomiuri.co.jp/article/words/%E6%8B%98%E7%BD%AE%E6%9C%9F%E9%99%90
時事ドットコム:大久保秘書らの拘置決定=西松建設の規正法違反-東京地裁
西松建設をめぐる違法献金事件で、東京地裁は5日、政治資金規正法違反容疑で逮捕された小沢一郎民主党代表の公設第1秘書大久保隆規(47)、同社前社長国沢幹雄(70)両容疑者ら3人の拘置を決定した。拘置期限は14日まで。(2009/03/05-11:37)
この「前提」は何を意味するのか? 法務省の東京地方検察庁・特別捜査部が3月15日から10日間、大久保秘書の拘置期限を延長したり、再逮捕するということを読売新聞はリークされたのか? それとも、そういう「前提」を報道することで、3月24日まで大久保さんが身柄を拘束することを当然視する世論をつくりたいのか?
あるいは、「3月24日まで拘置されて当然」という判断が読売新聞社内の常識(共通認識)になっているのか。だから、執筆記者だけでなく、デスク、整理部員、校閲部員のだれも、3面という主要なページの誤報を見逃したのか。
いずれにしろ、恐ろしいことです。戦慄すら覚えます。
そして、一連の報道の“割れ窓”を指摘します。大久保さんの身柄がどこで確保され、どこに拘置されているかの報道が全くないことです。テレビジョンで大久保さんの移送風景も報じられていない。
総務省や西松建設がある東京都千代田区から離れて、東北地方の選挙準備の支援に飛び回っていた大久保さんはどこにいたのでしょうか? そして今どこにいるのでしょうか? そして「3月14日まで」と裁判所が決めた拘置期限を「3月24日まで」と断定したのは間違いなのか、見込み捜査ならぬ見込み報道なのか。
読売新聞はハッキリ答えて欲しい。
“国民スクラム”は“自民党&検察&マスコミ”より強い
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ありがとうございます。
読売新聞社は私が8年半奉職した日経新聞社の隣の区画にありますが、3月7日付読売新聞3面「スキャナー」にゼッタイに看過できない誤報がありました。
「小沢発言 強気一転」という記事の右側の囲み風小見出し「待ち受ける関門」という一文。
この中に、「(3月)24日には逮捕された秘書の拘置期限を迎える。」と書いてあります。
これはおかしい。裁判所が認めた拘置期限は3月14日のはずです。なのに、読売新聞は断定調で「24日」と書いている。ならば大久保秘書は再来週の日曜日である3月15日~24日までの10日間、拘置されるという「前提」になります。
拘置期限とは(読売新聞)
検察官が、逮捕された容疑者の身柄を確保して捜査できる期限。裁判官の決定により、容疑者は10日間、拘置所や留置場に置かれる。さらに10日間延長でき、この間、容疑者には取り調べを受ける義務がある。検察官は拘置期限までに、起訴や不起訴などを決めなければならない。
http://plus.yomiuri.co.jp/article/words/%E6%8B%98%E7%BD%AE%E6%9C%9F%E9%99%90
時事ドットコム:大久保秘書らの拘置決定=西松建設の規正法違反-東京地裁
西松建設をめぐる違法献金事件で、東京地裁は5日、政治資金規正法違反容疑で逮捕された小沢一郎民主党代表の公設第1秘書大久保隆規(47)、同社前社長国沢幹雄(70)両容疑者ら3人の拘置を決定した。拘置期限は14日まで。(2009/03/05-11:37)
この「前提」は何を意味するのか? 法務省の東京地方検察庁・特別捜査部が3月15日から10日間、大久保秘書の拘置期限を延長したり、再逮捕するということを読売新聞はリークされたのか? それとも、そういう「前提」を報道することで、3月24日まで大久保さんが身柄を拘束することを当然視する世論をつくりたいのか?
あるいは、「3月24日まで拘置されて当然」という判断が読売新聞社内の常識(共通認識)になっているのか。だから、執筆記者だけでなく、デスク、整理部員、校閲部員のだれも、3面という主要なページの誤報を見逃したのか。
いずれにしろ、恐ろしいことです。戦慄すら覚えます。
そして、一連の報道の“割れ窓”を指摘します。大久保さんの身柄がどこで確保され、どこに拘置されているかの報道が全くないことです。テレビジョンで大久保さんの移送風景も報じられていない。
総務省や西松建設がある東京都千代田区から離れて、東北地方の選挙準備の支援に飛び回っていた大久保さんはどこにいたのでしょうか? そして今どこにいるのでしょうか? そして「3月14日まで」と裁判所が決めた拘置期限を「3月24日まで」と断定したのは間違いなのか、見込み捜査ならぬ見込み報道なのか。
読売新聞はハッキリ答えて欲しい。
“国民スクラム”は“自民党&検察&マスコミ”より強い
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