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宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

平成25年度5・5兆円補正成立 「責任野党」とは何かが議論に

2014年02月06日 22時08分55秒 | 第186通常国会(2014年1月)好循環実現国会

【2014年2月6日(木)参・予算委】
【2014年2月6日(木)参・本会議】


 平成25(2013)年度(第1次)補正予算が成立しました。3党合意に基づき簡素な給付措置である「臨時福祉給付金」や児童手当世帯への現金給付、住まい交付金などが盛り込まれ、歳出で5・5兆円増額補正。ただし、赤字国債の追加発行はありません。

 消費税増税による景気腰折れの下支えがねらい。

 本会議では午後6時50分ごろ採決され、投票総数231、賛成129、反対102で可決・成立しました。 自民党、公明党に加えて新党改革・無所属の会が賛成しました。同党は、委員会の討論で、「野党で唯一賛成します」(浜田和幸議員)と語りました。衆院段階では全野党が反対にまわりました。

 この補正をめぐる、衆参予算委のNHK入り国会中継では、「責任野党とはどういう意味か」が議論になりました。本会議で賛成討論に立った石上俊雄さんは「民主党の主張をとっている」と簡素な給付措置を評価したうえで、「私たちは真の意味での責任政党をめざす」と語りました。

 みんなの党の中西健治さんは、委員会・本会議とも討論で「私たちは衆院段階で唯一政府案を改善する組み替え動議を出した。否決されたが、討論では『賛同できる面もある』とした党も多かった」と述べました。ちなみに、会期中に同じ議案は一度しか出せない一時不再議の原則により、衆院で組み替え動議が否決された場合は、参院段階で同じ内容の組み替え動議は提出できません。

 責任野党とは、社会党とは違って、政権担当能力がある野党のことです。基本的には、衆議院の過半数の候補者を擁立できる野党のことで、ここ半世紀では、新進党と民主党、自民党の3党しかありません。

 ただ、衆院で51名以上もつ会派は予算の修正案を出すことができます。

 本予算案でも、補正予算案でも、修正案を衆院段階で、あるいは組み替え動議を衆院で、修正案を参院で提出することも責任野党といえると考えます。

 中西さんは討論の中で、下支え以外の基金が積み増されていることなどについて、7-9月期のGDPを反動で持ち上げて、年内に消費税10%を決断する、という財務省のアイディアではないかと指摘しました。これは私はなるほどと思いました。10%は来年10月なのに、なんで年内なのだろうと不思議に思っていました。中西さんの発言が説得力を持つのは衆院段階で組み替え動議を出していたいたこもその裏打ちだと考えます。

 


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