[画像]平成22年度予算の採決の結果を読み上げる鬼塚誠・事務総長
【衆院本会議 2010年3月2日】
鳩山内閣が提出した平成22年度(2010年度)予算の審議が終わり、午後4時半からの本会議で採決されました。
記名投票(堂々めぐり)が行われ、事務総長が結果を読み上げました。
投票総数 474
賛成 319
反対 155
で、可決し、参院に送付されました。
1994年(平成6年)の第129通常国会で、細川内閣(羽田副総理、藤井蔵相、鳩山官房副長官)が提出した当初予算の成立が6月8日衆院通過、6月23日参院可決・成立と大幅にずれ込み、非自民連立内閣が倒れるボディーブローになったトラウマが克服されました。
憲法60条の「30日ルール」がありますので、新聞の見出しとしては「年度内成立が確定」となります。とはいえ、今年は参院選の年ですから、あすからの参院予算委員会もウォッチしたいと思っています。
衆院での審議は、予算を組んだ財務大臣(藤井裕久さん)が通常国会前に辞任するというピンチから始まりました。財務大臣を緊急リリーフした菅直人副総理は、分からないなりに上手く答弁したと思います。「箇所付け漏洩事件」が起き、2月4日、平野博文・官房長官と馬淵澄夫・国交副大臣が冒頭に陳謝してスタートした予算審議でした。
予算委員会が開かれる衆院第1委員室には、「政治とカネ」の鳩山由紀夫首相、「箇所付け」の前原誠司国交相が出席していますが、民主党の小沢一郎幹事長、阿久津幸彦副幹事長は委員室におらず、自民党は「証人喚問・参考人招致」を求めましたが、実現せず、自民党は「のれんに腕押し」となり、攻めあぐねた印象です。例年に比べると、一般質疑、集中審議とも、野党の審議時間は長かったと思いますが、まだまだ日本の予算審議は時間が短いです。
予算委員に関しては、与党側の筆頭理事の松原仁さんが野党議員をヤジって審議が滞らせたり、新人議員の畑浩治さんが椅子の後ろに手を回しながらヤジったりしていたのは、善処を求めます。
参院に送付したとはいえ、政治とカネも、箇所付けもくすぶり続けています。このほか、自民党・公明党からの質問で、農業者戸別所得補償に根拠法案が提出されていないこと、国民・厚生年金特別会計から一般会計への“流用”が続いていることなどが問題点として浮上しました。これらの問題は、参院予算委や衆院各委員会に引き継がれることになりそうです。
さて第174通常国会の会期は残り106日間ありますが、大型連休(ゴールデンウィーク)もあり、平日としては、「71営業日」しかありません。マニフェスト実現には、まだまだ遠い道のりで、参院選をひかえ、窮屈な日程が続きます。与党議員は時間のロスをしないように、事前の下勉強が必要です。
【衆院本会議 2010年3月2日】
鳩山内閣が提出した平成22年度(2010年度)予算の審議が終わり、午後4時半からの本会議で採決されました。
記名投票(堂々めぐり)が行われ、事務総長が結果を読み上げました。
投票総数 474
賛成 319
反対 155
で、可決し、参院に送付されました。
1994年(平成6年)の第129通常国会で、細川内閣(羽田副総理、藤井蔵相、鳩山官房副長官)が提出した当初予算の成立が6月8日衆院通過、6月23日参院可決・成立と大幅にずれ込み、非自民連立内閣が倒れるボディーブローになったトラウマが克服されました。
憲法60条の「30日ルール」がありますので、新聞の見出しとしては「年度内成立が確定」となります。とはいえ、今年は参院選の年ですから、あすからの参院予算委員会もウォッチしたいと思っています。
衆院での審議は、予算を組んだ財務大臣(藤井裕久さん)が通常国会前に辞任するというピンチから始まりました。財務大臣を緊急リリーフした菅直人副総理は、分からないなりに上手く答弁したと思います。「箇所付け漏洩事件」が起き、2月4日、平野博文・官房長官と馬淵澄夫・国交副大臣が冒頭に陳謝してスタートした予算審議でした。
予算委員会が開かれる衆院第1委員室には、「政治とカネ」の鳩山由紀夫首相、「箇所付け」の前原誠司国交相が出席していますが、民主党の小沢一郎幹事長、阿久津幸彦副幹事長は委員室におらず、自民党は「証人喚問・参考人招致」を求めましたが、実現せず、自民党は「のれんに腕押し」となり、攻めあぐねた印象です。例年に比べると、一般質疑、集中審議とも、野党の審議時間は長かったと思いますが、まだまだ日本の予算審議は時間が短いです。
予算委員に関しては、与党側の筆頭理事の松原仁さんが野党議員をヤジって審議が滞らせたり、新人議員の畑浩治さんが椅子の後ろに手を回しながらヤジったりしていたのは、善処を求めます。
参院に送付したとはいえ、政治とカネも、箇所付けもくすぶり続けています。このほか、自民党・公明党からの質問で、農業者戸別所得補償に根拠法案が提出されていないこと、国民・厚生年金特別会計から一般会計への“流用”が続いていることなどが問題点として浮上しました。これらの問題は、参院予算委や衆院各委員会に引き継がれることになりそうです。
さて第174通常国会の会期は残り106日間ありますが、大型連休(ゴールデンウィーク)もあり、平日としては、「71営業日」しかありません。マニフェスト実現には、まだまだ遠い道のりで、参院選をひかえ、窮屈な日程が続きます。与党議員は時間のロスをしないように、事前の下勉強が必要です。
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