【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平和安保法制施行翌年の、2017年はきな臭いスタート、駐韓国大使が一時帰国、第一空挺団の降下訓練始めは米軍人が参加へ

2017年01月06日 14時12分16秒 | 法律の執行状況

 平成29年2017年はきな臭いスタートとなりました。

 2017年1月6日(金)の閣議後記者会見で、菅義偉・内閣官房長官は、韓国に駐箚(ちゅうさつ)する特命全権大使と釜山総領事を一時帰国させたと発表しました。(駐韓大使ら一時帰国へ=少女像設置へ対抗措置―政府)。


 昨年末、釜山総領事館前で、自称・市民団体の韓国人学生らが「少女像」を一方的に置く蛮行を働き、韓国道路法違反で、市役所職員らが撤去をはかったものの、長時間占有される事態がおこり、おさわがせとなったこと。

 すでに終わった事である「従軍違反婦疑惑」を蒸し返す行為であり、我が国の行為は当然でしょう。

 これとは別に、あさって、1月8日(日)の、陸上自衛隊第一空挺団の「降下訓練始め」に米軍人が参加し、日米合同訓練となることになりました。このもようは、ニコニコ動画で同日朝10時から生放送されます。米国は、尖閣諸島について、我が国の施政権下にあると認めていますが、我が国領土であると公式には認めていません。

   このため、第一空てい団の「離島奪還」は、尖閣諸島ではありえず、日本領土のみならず、自民党と公明党が強行した「2015年ガイドライン国内実施のための平和安保法制」(2015年9月成立、2016年3月施行)にもとづく重要影響事態として、地球の裏側の他国領で、日本自衛隊がするかもしれません。

 通常国会前では、2013年にアルジェリア日揮社員殺害事件、2015年に後藤健二さんらISIL首切り殺害事件と、血なまぐさい事件が相次いでいます。とはいえ、その後の通常国会ではほとんど質疑されず、与党の支持率も変わらない現象が続いています。

 私も、きな臭くなって、自民党と公明党が進めた平和安保法制のせいだとほくそ笑むような人間にはならないようにしようと、常に戒めています。ただ、外務省の強くな外交姿勢は高く評価しますが、血を流すのは防衛省だということを、外務省には一瞬たりとも忘れないでいてほしいものです。

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(C)2017年、宮崎信行。