こんな気持ちでいられたら・・・一病理医の日々と生き方考え方

人生あっという間、私の時間もあと少し。
よりよく生きるにはどうしたらいい?

夢見がどうとか夢を持つとか言っていられる自分は幸せ

2022年02月28日 | ウクライナ侵攻
 寒かった今年の冬もようやく終わりがやってきたようだ。寒の戻りはあるだろうが、厳寒の時期のようなことにはならないだろう。サンシュユ(山茱萸)の黄色いつぼみが今にも開花しそうに大きくなって膨らみ、福寿草は今年も顔を出してくれた。
 数日前から夢見がどうの夢を持とうだとか考えていたものの、そんなことはすべて平和があってこその話なのだと、ロシアによるウクライナ侵攻を見聞きし、つくづく感じる。ロシアが核兵器を使ったり、北海道に攻め込んだりしてきたらとか、北朝鮮が日本のどこかにミサイルを打ち込んできたら、そんなことがあったらおちおちゆっくり眠って夢を見ることなどできないし、将来への夢を持つことだって難しくなる。ウクライナでは60歳までは国防要員として扱われるとのことだから、自分が戦場に駆り出されることを想像する、すなわち夢に見ることが必要かもしれない。

 戦争という殺し合い、とくに今回は一方的な殺戮だが、そんな愚挙を繰り返す人間という存在は一体どう捉えたらいいのかよくわからなくなる。21世紀の今、この小さな地球の上で戦争が紛争解決の役には立たないものではないものであるということは自明なのに、なぜまた仕掛けなくてはならないのか。欧米がロシアに何をしてきたか、と米国の報道官が述べていたが、冷戦終結を歓迎こそすれ元に戻すことは何も考えておらず、何がロシアを追い詰めてきたのかがよくわからない。

 いずれにしても、ロシアによって戦争は始まってしまった。プーチンによるクーデターの呼びかけに応じない”まともな”軍には尊敬の念を持つ。世界中が理解できない状況が続くなか、ウクライナとロシアとの間で話し合いが持たれるようだが、いったい”どの面を下げて”ロシアはそのテーブルにつくのか。そして世界中の嫌われ者となったロシアの行く末はどうなるのだろう。
平和を

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アラ還病理医の分子病理専門医資格試験挑戦記(エピローグ)・・・参考書など

2022年02月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
 分子病理専門医試験挑戦記、
をお読みいただきありがとうございました。
病理専門医の先生で将来受験しようという方の参考になりましたでしょうか。
え?これなら診断病理の合格体験記の方がよほどいいですって?
まあ、そうでしょう。
でも、こんな私でもなんとかなったということで、安心材料としてくだされば幸甚です。
せめてもの罪滅ぼしに参考書類を紹介します。

 
最初に読んだのはこの本。
発行年(2018年)がちょっと古いが、単著で読みやすかった。
入門書としてはおすすめ。
薄い本で一週間ほどで通読。⭐️

 
 雑誌臨床検査の増刊号で、がんゲノム医療に携わる臨床検査技師が中心となってまとめた用語集。 
索引があったらよかった。
追い込みの時期には目次だけで探せるようになった。⭐️⭐️⭐️

 最終的にはこの本を理解できるようにならなくてはいけないのだが、私には難しかった。⭐️⭐️⭐️⭐️

 
そのものずばり。
内容に一部偏りがあるが、専門医試験受験対策用の参考書としては文句なし。
専門医試験は過去問非公開なので、練習問題はとても役に立つ。⭐️⭐️⭐️⭐️

 
分子病理医専門医試験を受験しようという病理専門医にとって、最低限押さえておかなくてはいけないこと、案外わかっていなかったことが書かれている。
病理検査室運営上も重要なことが再確認できる。
将来、ISO15189の取得を受審するときの役にも立つ。⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

Precision Medicine Japanのe-Learningのうち、基礎編は視聴しておいた方がいいでしょう。
遺伝性腫瘍e-Learningと病理学会e-Learningも。

**********
文具

この単語帳、ずいぶん昔に買ったきりで使ってなかったもの。
引越しのたび、私についてきてくれ、いよいよ仕事をしてくれた。
ちなみにこの品番はもう無いみたい。

 
 ノーブルノートはお気に入りの高級ノート。
使ったのは無地のもので、あれこれ書いて覚えた。
 
何もついていない時計も

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アラ還病理医の分子病理専門医資格試験挑戦記(下)・・・いよいよ試験そして発表

2022年02月27日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日からの続き)
ロシアによるウクライナへの侵攻が止む気配はまったくない。
こんな時、喧嘩両成敗で、攻め込まれた方にも悪いところもあるという話が出ることもあるが、当然のことながら今回そのような話はでてこない。
どんな状況であっても戦争にふみきること、すなわち殺し合いは許されない。
ウクライナの自主独立を阻止しようと一般の市民を殺害している軍隊の指揮をとるプーチン大統領は単なる殺人者に過ぎない。

さて、いよいよ分子病理専門医試験当日。
会場はゆりかもめの東京ビックサイト駅近くのTOC。
TOCといえば五反田だがあそこと違い楽しいショップなどなく、さらに日曜ということもありあたりは閑散としていた。
ホールに飾ってあったクリスマスツリーは当日のエントリーに載せておいた。
検温、アルコール消毒、私語厳禁などの感染対策下、試験会場の机に座って周りを見回すと、当然のことながら自分より若い人ばかり。
でもみんな病理専門医であり、賢そうに見える。
こうして若い病理医を見ると頼もしく、これからのこの国の病理を背負っていってもらうのは彼らだとしみじみ思った。

午前はマークシート式の選択問題。
見直し時間を入れてまあまあのタイミングで終わった。

お昼を食べるのにフードコートがあると思っていたが、休みのせいもあってかそんなスペースはどこにもない。
知り合い同士で連れだって食事に行く人を横目に見ながら、近くの広場のベンチで持参した弁当を食べた。
いい天気で、背中に陽を浴びて気持ちよかった。
近くのベンチで数人で試験のことを話しているのが聞こえてきた、

みんなあの本持っているじゃん

 そうそう、僕なんて、〇〇(ネット書店)で買おうと思ったら残り2冊で焦ったよ

とのこと、私も手に入れてたよと内心うなづいたと同時に、そもそも後輩からの連絡がなかったら知らなかったと、学生時代と同様、あいかわらずの情報過疎体質に苦笑する。
死ぬまで試験下手だった。

午後は記述式。患者さんについての遺伝子情報の資料(C-CAT調査結果)を読んで治療方針を立てるのだが、時間が足りず苦労した。

 こりゃあダメだ(落ちたな)

と、がっくりして一人とぼとぼ歩いたら、他の人も、

 いやー、途中点期待だね

などと話していた。
まあ、そうだよねと内心自分をなぐさめた。
帰りに、私とほぼ同い年の旧知の某大学の教授にあった。

おお、(コロ健)先生も受けめたんだ。
先生の施設だったら受けなくてもいいんじゃない?

といわれたが、自分の勤務先もがんゲノム医療連携病医院だから、何も知らないままじゃ恥ずかしいからね、と受験動機を話した。
お互い、お疲れ様と言って別れた。
夜になって、フェイスブックを開いたら、その教授が、(専門領域の疾患が出て)ツボって、思いっきり書きまくったら時間が足りなくなりました(笑い)と書いていて、そんないいこと私にはなかったよ、とまたがっくり。
とはいえ、研究班会議があったので、ヘトヘトになりながら試験後すぐにそちらに移動した。

試験結果の発表は3月初旬といわれ、その後ずいぶん待たされた。
試験のあとの数日、試験に合格する夢をみた。
まさしく吉夢で、他人に話していいのか悪いのかよくわからない。
ネットで調べるとどうも黙っていた方がいいらしい。
こればっかりは夢見が気になり、縁起を担いで黙っていた。
それでも発表までの間、おそらくダメだろうと憂鬱な気分で過ごしたのはいうまでもない。

ただ、今年受験した理Ⅲ出の知り合いの病理医と話したら、

 (記述式は)問題数が多くて時間が足りませんでしたね

 と言っていた。
こんな試験上手な人でも・・・と一瞬間に受けたが、これは言っているレベルが全く違うだろう、話さなければ良かったと、さらにしょんぼりした。

発表は2月下旬と、いよいよ緊張したが、なにはともあれめでたく合格。
総評によると選択問題と文章題の得点は相関していたとのこと、まあそれなりの点だったとして評価してもらえたのだろうか。
せっかくとったこの資格、今後どう役立てていくかよく考えていこう。

参考書についてはエピローグ

自己満足で終わらせない

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アラ還病理医の分子病理専門医資格試験挑戦記(中)・・・受験勉強に王道なし

2022年02月26日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日からの続き)
ロシアによるウクライナ侵攻はあっという間に首都キエフに迫っているとのこと。
軍事施設のみを攻撃した、などと喧伝しているが、かつては同じ国。
どこに何かあるかなんて百も承知で、そこを標的として戦争のする気の無い相手にミサイルを撃ち込むスイッチを入れているだけの話で、そりゃ当たるに決まっている。
それに、どんな戦争も仕掛けた方が緒戦は優勢だ。
いずれにしても、気の毒なのは無辜のウクライナ国民、さらには侵略国家の汚名を着せられるロシア国民だ。
この戦争、どのように決着するのかわからない。
プーチンにしても一旦挙げた手をどこに下ろそうというのだろう。
さて、背水の陣で受験することにした分子病理専門医試験。
当然のことながら出題範囲は膨大で、項目を眺めただけで一度は絶望した。
そりゃ、病理専門医としての診断能力を有しているのが前提の資格で、これにさらに腫瘍、遺伝子の特徴を理解し、治療方針の決定の可否にまで関わっていかなくてはいけないのだから当然だ。
これまで、私は、学生時代、試験ではあまり仲間に相談することをしない、ある意味試験には不向きな人間であったが、今回はさすがに誰かに相談しなくてはと思い、昨年の試験ですでに合格していた飲み仲間でもある後輩病理医に教えを求めた。

 そうしたら、

コロ健先生がんばってください

と、わかりやすく力強い励ましの言葉で始まる長文のメールをさっそく送ってくれた。
いい後輩をもったものだとつくづく思った。
試験の概要、使った参考書および勉強方法、さらには自分用に作った貴重な資料まで添付してくれていた。
それらを一瞥して、まず分かったことは、

いくつになっても勉強に安易な道はない、すなわち学問に王道なし

ということ。
まずはアミノ酸の表記を覚えるための単語帳を選びに通勤帰りにLOFTに寄った。

単語帳を使っての勉強は学生以来。
文具売り場で単語帳の場所を尋ねたら、若い店員に一瞬怪訝な顔をされたのが忘れられない思い出となった。

グルタミン酸いーお味(グルタミン酸は3文字表記でGluだが、1文字表記だとE)、なんて語呂合わせを作っていこうかと思ったものの、(笑点大喜利の)小遊三みたいなの(下ネタ)ばかり浮かんできて、これではいかんと、地道にそのまま覚えることにした。
後輩が寄越してくれた資料からも単語を抜き書きしていったらあっという間に単語帳2冊となった。
通勤電車の中で、白髪頭のおっさんが単語帳で勉強しているのはちょっと珍しい光景だっのではないか。

参考書は4、5冊用意し、それぞれを最初から最後までマーカーで線を引きながら全て通読。
4巻まで順調に読み進めていたレ・ミゼラブルは試験が終わってから読むことにして最後の5巻を封印した。
9月から12月19日の試験日まで読んだ本はがんゲノム医療に関する本だけだった(2021年9月の読書記録2021年11月の読書記録)。
最後に読んだ参考書は、その後輩病理医が試験の前の週になってメールで知らせてきてくれたもので、練習問題が出ているという。
大急ぎでネットで注文して読み込んだ。

ノートはほぼ1冊書き潰した。

週に2度開催されるエキスパートパネルには(オブザーバーとして)なるべく参加したが、なにをディスカッションしているのかがわからない。勉強を本格的な始めた8月ごろは

なぜわからないかが、わからなかった

が、11月ごろには、

なぜわからないかが、わかってきた

わからないところがわかってくるなんて、勉強の成果というのはすごいものだと感じつつも、

 いまからこんなにたくさんのことを勉強しなくてはいけないのか

と今度はめまいがしてきた。だが、そんなことを言っていては合格などおぼつかない。
発がんの分子機構を必死に覚えていったが、年のせいで、覚えていく端からどんどん忘れる。
12月にはいるとエキスパートパネルも残り少し、エキスパートの先生方は、相変わらず難しいことを話しているが、うっすらとそれぞれの患者さんの状態がわかる様にはなった。
どの先生もいま、命がけでがんと闘っている患者さんのために、真剣に意見をたたかわせていた。

そして、最後の参考書を一週間で読破し、「練習問題」(109問)と「症例問題」(5題)を3回解いたところでタイムアップ。
もちろん、全てを覚えきるなんてことはできないまま、いよいよ試験日。
明日に続く)

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やるだけのことはやった

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アラ還病理医の分子病理専門医資格試験挑戦記(上)・・・受験を思い立ったわけ

2022年02月25日 | 病理のこと、医療のこと、仕事のこと
昨日、ロシアがウクライナに侵攻した。
単なる独裁者に堕したプーチン大統領は、大義すらないまま一つの独立国家を衆人環視の中で凌辱している。
先の大戦後、何とか維持してきた世界秩序を覆す暴挙で、さすがの中国もいまのところ静観の構え。
食料、エネルギー供給の点で苦しくなるだろうが、世界中の民主主義国家群は、徹底した経済制裁を科していかなくてはなるまい。

同じく昨日、12月に受験した分子病理医専門医試験の合格通知が送られてきた。
コロ健、アラ還の58歳。
ただでさえ情報過疎地の一人病理医(病院に病理医が一人しかいない状態)が、一昨年新設されたばかりの専門医資格を取るというのはドン・キホーテと思いつつも、”今が一番若い“というのと、”私が頑張る姿”を、病理診断科内、さらには院内に見てもらえば、科のプレゼンスも少しは上がるだろうと受験を決意した。
これで落ちたら元も子もないという背水の陣で臨むことにした。

分子病理専門医は、病理専門医資格を持った病理医でなくては取ることのできない資格で、一昨年日本病理学会が新設したものだ。
がんが遺伝子の病気であるということがわかってきて、実装される様になったゲノム医療に対処できる専門的な知識を有する病理医を育成するのが目的だ(分子病理専門医制度)。
私の勤務先の病院は、全国で161施設が指定されているがんゲノム医療連携病院(連携病院)の一つ。
症例数はそれほど多くはないが、年に何度かはゲノムプロファイリング検査の適応となる患者さんがいる。
現在、連携病院の要件に分子病理医の配置は求められていないが、今後そうなることは目に見えている。
当然のことながら、そうなったからと慌てて取ろうと思っても、おいそれととることのできるような資格ではない。

ゲノムプロファイリング検査では、病理医が選択した腫瘍組織内の遺伝子異常を検討するカンファレンスがある。
これはエキスパートパネルと呼ばれ、治療方針決定のための施設をまたいだカンファレンスで、病理医として私も参加していた。
ウェブ会議なので、他の人に私の顔を見られることはなかったが、いつも内容がよくわからず、内心恥ずかしい思いをしながら参加していた。

資格試験を受けることの大事な点は、その分野のことについて勉強したという経験だと思う。
これは子宮がんや乳がんの検診などで行われる細胞診での、細胞診指導医試験に受かった後に感じたことだった。
あの時は病理専門医資格を取ってからはもう勉強するのが嫌で逃げ回っていたのだが、しまいには上司や技師から‘使えないやつ‘という視線を感じるようになって受けた。
無事合格したときに感じたのは、

 細胞診のこと、系統だってきちんと勉強して本当に良かった

ということ。
勉強していなかったら、私は一生細胞診のことをよくわからないまま、一介の病理専門医として医者人生を終えていただろうということだった。
そんなわけで、今回は年齢的な限界もあるので、2回目の今回初めて受けたのだった。
実は、去年からこんな資格試験が始まっているなんて知らなかった。

資格試験の場合、受かる、受からないというのは自分がその基準に達しているかどうかということ。
だから、資格を持っているか持っていないかの違いは大きい。
後輩の病理医、臨床検査技師に対しても指導、指示する上で、そのような資格がないままでは口先ばかりの病理医となってしまうので、なんとも格好が悪い。
そういう意味で、今後の病理診断科さらには当院のゲノム医療を牽引、運営していく上で、なんとか取りたい資格だった。

だが、かつて学位を取った頃の分子病理学的手法の知識だけでは到底足りない新しい技術について覚えなくてはならない上、寄る年波には勝てず、覚えていく端から忘れていくという事実に愕然としながら勉強したのだった。

明日に続く)

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がんゲノム医療についてがんセンターのわかりやすいページがありますので、リンクを貼っておきますね がんゲノム医療

夢見が少々悪くても

2022年02月24日 | 日々思うこと、考えること
 夢を持とうといっても、そんな魔法の言葉をつぶやけば自動販売機の下の口からガチャンとただちに夢が現れてくるわけがない。昨晩、寝入り端に夢を探していたらいつの間にか眠っていた。夢を持つことは簡単なことではないとわかっているから、”夢を持つ”ということに意義がある。そんなことを忘れることなく日々探していけば、そのうちヒラメクものがあるかもしれない。

 夢は夢でも、このところ夢見がよくない。うなされる様にして目が覚め、サイアクなのは内容を比較的よく覚えていて、それらにはロクなものがない。何かの兆しかと思い、夜中にスマホでこんな夢は吉夢、凶夢?なんていうのを調べ、案の定凶夢で余計にガックリすることもあった。

 村上春樹の小説には夢がよく出てきて、主人公の”僕”は夢の中で様々な体験をし、それがしばしば現実に反映され、物語が展開する。ほとんどすべての人がそうだろうが、私の場合もその様なことはない。夢はただ単に過去に経験したことの脳による再整理作業だということがよくわかる内容で、夢見が悪いというのは実生活にストレスがあるということかもしれない。

 夢は夢、夢見が悪からといっても、心のうちに隠しておけば誰に見られるわけでもない。そもそも、何を夢見るかを自分で決めることはできない。凶夢で心配だったら口に出して誰かに聞いてもらって、言霊にして吐き出してしまったらいい。眠るのが怖いというほどではないので、あまり深刻にならずに過ごすことにしよう。
夢ガチャ

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私、コロ健のプロフィール

2022年02月23日 | わたしのこと
こんにちは、このブログを書いているコロ健です。

 ブログ”こんな気持ちでいられたら(略してこんきも)”に来ていただきありがとうございます。これまで、自己紹介がなかったのでいまさらですが書いてみました。

 コロ健という名前は、このブログを始める前から一緒に暮らしているマルチーズのコロに、私の名前にある健の字をくっつけました。コロ+健で、コロ健。生まれたのは昭和38年です。

 私は病理医です。医学部に入学したときには、病理医なんて医者の存在は知りませんでした。そんな自分が人間を直接診ない医者になるとは思っていませんでした。医学生の間にいろんな出会い、出来事があり、病理医となり、今では顕微鏡を通し、細胞、組織を診て、病気の診断をすることを仕事として毎日を過ごしています。なお、病理医のことをご存じない方は”病理のこと、医療のこと、仕事のこと”カテゴリーのエントリーをお読みください。

 ブログを始めたのは、小学生の娘に意地悪なことを言ってしまったことを後悔し、それまでの意地悪なところのある自分を見つめなおし、人にやさしくなりたい、そうやって心おだやかに生きることが出来るようになりたいと思ったからです。でも、ときどき、一番最初のエントリーを読み返すのですが、今でもそんなことやっていて、ほとんど進歩していない自分が情けなくなります。

 このブログでは私の日々思うこと、ガーデニング、家族、ペット、仕事のこと、などなど、内容はてんでバラバラですが、ほとんどのエントリーは心を込めて真面目に書いています。書いていることと実際の行動はまだまだかけ離れていますが、本気でそれらを近づけようと生きています。
(二十数年前の私と娘)

 ほぼ毎日更新しています、”こんきも”をよろしくお願いします。

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夢を持たないでいたことを私に思い出させてくれたエントリー

2022年02月23日 | 生き方について考える
 天皇誕生日。浩宮ももう、62才。年が近いせいもあり、昭和天皇や、今の上皇より親しみがある。年より若く見えるが、テレビニュースで拝見するお姿にはそれなりのものが備わってきたようだ。
 妻と娘とで木製の塀のペンキ塗り。

 最近、以前書いたエントリーを読み返すことが多い。懐かしく読み返し、おかしなところがあったら、少し手直しする。不思議なもので、どのエントリーもよく覚えている。そして、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれるものがある。ブログの力というものだろうか。

 昨晩、例によって過去ブログをいくつか読み返していたら、2013年6月の


 というエントリーに行き当たった。8年前のことだが、

 コロ健先生、夢はいいですよ。先生も夢を持ってください

 と言われたときの衝撃を、昨日のことのように思い出した。

 あれから、色々あった。いろんな人に助けてもらい、いろんな出会いがあり、決別もあっての、ジェットコースターの様な人生を経たものの、その間、夢を持たないままに馬齢を重ねてきたことに気がつき、ハッとした。
  
 夢を持つのは今からでも遅くないだろうか?

 いや、遅くたっていいじゃない、夢を持ってみなくてはそれが遅いかなんてわかりやしないのだ。

諦めるのは簡単

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今日はニャンニャンの日だそうで

2022年02月22日 | 犬との暮らし
 昨夜もだいぶ冷え込んだ様で、今朝の東京渋谷のNHK周辺は0.5度。車載温度計では1.5度で、鎌倉も寒い。こんなとき、鳥やらリスだのの野生の動物たちはどうやって夜の寒さをやり過ごしているのだろうかと心配になる。

 2022年2月22日の今日は2(ニャン)が6個並び、0が入って少々中途半端な感が拭えないもののニャンニャンの日だそうだ。こじつけも甚だしいが、今年は寅年でもあり、猫好きの人には猫を愛で
祀る年なのかもしれない。ラジオからはエヴァンゲリオンの替え歌が流れているわ、ニュースではスナネコとかいう世界最小の猫の赤ちゃんの話が流れているわでちょっとしたネコブームのようだ。ただ、私は猫にはほとんど興味がなく、これまでにもあまり考えたことはなかった。猫を可愛いと思うことはほとんどなく、”かわいい”子猫がいても、あえて撫でてやろうという気にならない。動物園でもライオンやトラの勇猛そうな姿よりも、象やキリンの方が見ていて面白い。かようにネコ科の動物全般に対し、さして興味が湧かない。
 飼い猫が消えてしまうところから物語が始まるという村上春樹の小説を先日読み終えた。あれが飼い犬が突然いなくなってしまったとしてしまうと、おそらく犬探しと飼い主との劇的再会という感動物語になるのだろうが、その小説ではそうならなかった。あの猫は何のメタファーだったのか、猫のことをあまり考えてこなかった私には謎のままだ。
 トラといえば、中島敦の山月記。なぜトラにならなくてはいけなかったのかはわからない。狼や熊でもよかったのではないかと思うが、この中ではトラが一番格好がいいからだろうか。
 ペットとして犬と双璧をなす猫、ネコ科の動物の謎めいた視線やそのそっけない態度に魅了される人は少なくないのだろう。もちろん犬の様な猫がいたり、猫の様な犬がいたりする。わが家の長寿犬、マルチーズのコロなんて、以前飼っていたフラットコーテッドレトリバーのナイトに比べたらよほどネコ的だ。人間もそうだが、動物だって性格は千差万別で、一括りにすることはできない。

 話はそれるが、なぜ、犬のことはワンちゃんと呼ぶのに、猫のことをにゃんちゃんと呼ばないのだろう。逆に、ねこちゃんとは呼ぶが、犬ちゃんとも呼ばない。まあ、このねこちゃんというのは最近になってからの呼び方で、以前は猫はネコだった。

 生物学的な観点から見ると、猫の方が犬よりも長命であって、飼う場合はその点を注意しなくてはならない。これから20年以上は生きるであろう猫を飼う資格は私にはない。

200年後、人類は?

『新世紀エヴァンゲリオン』OP映像 にゃんこ大戦争ver
 

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前髪がそんなに大切だったとは

2022年02月21日 | 愛と女性とジェンダーと
 日暮れの時間が遅くなり、日が延びてきたと感じる。今週は水曜日が天皇誕生日でまた休める。ただでさえ短い2月に2日も休みがあり困る人も多いだろうが、寒いこの時期に休むことができるのは中年オヤジには助かる。定年までこのままの暦が続くというのはありがたいことだ。

 先日、イギリス留学から帰ってきた娘の機嫌が(少しだけ)悪かった。妻が言うには、美容院に行って、髪型が変わったことに私が気が付かなかったからだという。

 そこで、その翌日、駅まで車で迎えに来てくれた娘に、家に着いて降りたところで、後ろから

 あれ?髪の毛切った?

 と、声を掛けたら、

 何言ってるの?切ったのは前髪よ、後ろからじゃわからないでしょ?

 と冷たく言い放たれてしまった。後ろ髪には手をつけていなかったらしく、私が妻から言われたままに、娘の顔をろくに見ることなく髪型のことを話していたことが露呈した。この様なことはこれまでにもたびたびあり、結局、火に油をそそぐこととなった。
 そういわれつつも夕食の時に娘の顔をみたら、おでこが前髪で隠してあって、かわいらしくなっていた。

 前髪というのは、簡単に言ったら額に垂れ下がる髪(広辞苑)であり、私にしてみたらそれほど気になるものではない。だが、女性にとっては前髪はずいぶん重要なものであるということが、娘の一件以来の、職場の女性、テレビのアナウンサーさらにはチラチラとだが電車に乗り合わせた女性らを観察することによって私なりにわかってきた。

 近年、SNSの発達とともに前髪の存在が重要になってきているらしい。インスタで自撮りする機会が多くなり、いかに可愛らしくするかということに特に若い女性は腐心している様だ。その萌芽はプリクラの隆盛から始まってい流に違いない。そしていまやマスク着用がスタンダードとなって、目、まつげ、眉毛そして前髪のセットで整えることになったのだろう。

 昨日終わった北京オリンピックでは、外国人選手をみていると前髪を作っている人は、日本人に比して格段に少なかった。娘もイギリスにいる間はあちらの女性の様だった。そうすると、前髪作りは”小柄で可愛らしい”日本人女性がとくに意識して行なっていることの一つなのかもしれない。

 私にしてみれば、女性の前髪の有無などさして気にしていない、というか髪型すなわちヘアスタイル自体、実は気にしていないのだが、どうもそれではいけないようだ。私が考えているよりもよほど多くの女性が前髪を含めた髪型、ヘアスタイルに気を使っている。したがって私にしても、前髪なんてどうでもいいじゃないなどといっているようではただの気の利かない男になってしまいかねないので、少なくとも女性の髪型を見るときは、その長さだけではなくて、前髪の有無も”さりげなく”気にしておく必要がありそうだ。だからといって、話題を作ろうと

 髪型変えましたか?
 
 なんてことを軽く、さらには頻繁に言って、本人があまり気に入っていなかったり(「えー、そんなことないですよ!」)、まじまじと相手の顔を見ることで不愉快にさせてしまったり(「なにか顔についてます?」)、そもそも実際には変えてなかったりといったことにならない様、十分気を付けながら接することが必要だ。ただ、髪型を変えていなかった場合でもそう声をかけると、「え、切ってないですよ、でも(朝出かけてくるときにしっかりドライヤーかけてきましたから)」というような返事が返ってくるので、常に関心を持っておくことは大事な様な気がする。

 難しいものだ。
前髪に凝る男性も増えた

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責任転嫁が自分の可能性の芽を摘んでしまう

2022年02月20日 | 日々思うこと、考えること
 昨日からの雨は朝まで降ったが、ウェブ開催の学会が終わる頃には雲もだいぶ取れ、晴れ間がのぞくときもあったが、夜まで降ったり止んだりでスッキリしない一日となった。

 昨日あんなこと書いてしまったが、考えてみたら自分の情報不足は自分の不勉強とその結果だった。これはこれで大いに反省しなくてはならず、こまめに勉強し、小さな学会雑誌などにも目を配っていこうと思った。この学会だって、ずいぶん勉強になったし、いろいろなことをやっている人がいるということがよくわかった。

 大事なことは、こういったことを私はコロナ禍のためとしたわけで、責任転嫁も甚だしい。こういうことをすると往々にして自分の可能性医の芽を摘んでしまう。

 あいつのせいでこうなった

というのは、自分のことを、社会的に、精神的に守る上で大事なことであり、さらにはとても簡単なことだ。でもそれが自分がよりよくなる可能性を摘んでしまうということを認識しておかなくてはならない。
明日からまた頑張ろう

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今週末の学会は出番がなくなり静かに勉強

2022年02月19日 | わたしのこと
 南岸低気圧が通過するということでこの土日、関東地方は悪天候の予報。でも、ちょうど午後からある学会がウェブ形式で開催されるので、外に出かけることはない。この学会、初めは私にも出番が用意されていたのだが、対面でのディスカッションが前提の内容だったので、それが無くなった。このため、役員会に顔を出し、あとは聴講するのみで気楽なものとなった。

 最近、やる気が減少傾向にあり、こういう学会での活動に対しても消極的になっている。これが加齢のせいなのか、ただ単に実力がないことがいよいよ露見してきたからなのかわからない。いずれにせよこういう状況が続いていくと、早晩私に声のかかることはなくなるだろうと考えている。ほっとする様な、寂しい様な。

 それはさておき、こうして対面の機会が減っていくとさまざまな人選がうまくいくか、他人事ながら心配になる。学会の休憩時間や学会終了後の懇親会などで、有望な若手を発掘する。私も何人かの先生が声をかけてくれ、仕事を回してもらった。だが、一人病理医となった今、コロナ禍においては私が次にバトンを渡す相手が見つからない。

 適任者のことなど、私が心配しなくてもどこかから出てくるだろうが、私がその人選に関わることができないのは少し残念だ。もちろんこれは、影響力を残したいからとい言うわけではない。
雨の明日は学会2日目

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人のことがほかの動物と同じに感じてしまうのはなぜ

2022年02月18日 | 日々思うこと、考えること
 昨晩は月が美しかった。でも、公園の遊歩道から見上げると人の作ったあかりの方がよほど明るくしかも美しく地面を照らしてくれる。人の作ったものというのはすごいと、こんなところで実感する。昨日、あんなことを書いたが、順番がやっと回ってきたのだろうか、夜になって、日露首脳電話会談が持たれたとのこと。北方領土のこと、北朝鮮のことなどが話し合われ、ウクライナ問題は当事者ではないということで、触れられなかったみたいだ。まあ、これは仕方あるまい。これで、外務大臣経験者としての面目は保てたか。

 15年ほど前、知り合いの商社マンが、

 地球上で(地下資源を)探していないところって、もう残ってないんですよ

 と言っていたのを時々思い出すが、人にとって少なくともこの地球上で作れないもの、行けないところというのはもうないのだろうか。最も開発の早かった分野はもちろん軍需技術でこれはもう核兵器で究極の段階に達している。次は医療分野で、ガンは治る可能性のある病気となってきた。コンピューター技術の進歩はいまさら語る必要はない。

 ただ、そんな人、すなわち人間だが、ときどきそれらが”動物”としての人間として見えることがある。
 個人差はあるが、身長1.4から1.8メートル程度で、体重は40から90キロ、直立して歩いたり走ったりする。そんな動物が人混みの中で、電車の中で動き回っているのだと考えると少し不思議な気がする。それぞれの人が裸で歩いているのを想像しているわけではない。もちろん、それそれ体の上に衣服という薄い防護膜をまとっている。さらに、衣服は個々人の差異を強調するためにその色、組み合わせは千差万別だし、制服、という差異を強調しないものもある。

 蟻の行列、トドの群れ、養鶏場の鶏。動物は様々の形で存在するが、人も同様に多様な形で生活していて、人以外の動物と差異はないのではないか。

 10年近く前に、”人間にあって、人間以外の動物にないもの”というエントリーで、人間には”好奇心”がある、と書いた。もちろん、それも人の防衛反応の延長であって、つまるところ他の動物たちの持つ本能の変形したもので、映画『2001年宇宙の旅』の冒頭のシーンを思い出せば理解できる。

 話が飛んでしまった様に見えるが、本質的に考えたいことは単純で、このエントリのタイトル通り。私がふと人それぞれが動物に感じられてしまうというのは一体どこから来るのだろう。こん感覚を忘れない様にして、注意深く生きていたい。
裸ならわかるというものでもない

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せっかくの外務大臣経験ならもう少しそれを生かして

2022年02月17日 | 日本のこと、世界のこと
 ロシアとウクライナの問題はグローバル化した世界において、対岸の火事ではなく、世界有数の経済規模を有する日本はその緊張緩和のために動かなくてはならない。2月15日に岸田総理大臣はウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を持った(日・ウクライナ首脳電話会談  外務省)。内容はウクライナを支持するものであるが、そこにロシアの名前が出ていない。これでは一体どこの国が、ウクライナを窮地に追い込んでいるのかということがわからない。

 フランスのマクロン大統領がロシアに乗り込んで、危機回避を直談判したのに、それを

 フランスはNATOで最も影響力を持っている国ではない

 などと、ロシア高官に一蹴されつつも行動を世界に発信した。イギリスのジョンソン首相は、自身のパーティー問題で大変なさなかであっても、米国と足並みをそろえた行動をとっている。ドイツもヘルメット供与で大恥をかきながらも自らの立ち位置だけは明確が。

 ところが、わが日本、というか岸田さんはいったいどうしたことか。ウクライナの大統領に応援メッセージを送るのは大事だが、それより、ロシアのプーチン大統領と話し合う機会を探ったほうがいいのではないだろうか。そうしようとしてもロシアからは一顧だにされないのかもしれないが、それこそご自慢の外務大臣経験が発揮されているとは思えない。安倍さんだったらとっくにプーチン大統領と電話で話をしていただろうに、とつい比べてしまう。日本にとってロシアは北方領土を挟んだ隣国であり、いまだに緊張関係にあるといってもおかしくないわけで、平和条約どころか油断していてはいけない関係だ。もうすぐG7があり、そこで各国首脳と意見交換をするということだが、それでは日本のプレゼンスを世界に示すにはちょっと遅いのではないか。

 こんなことを書こうと考えていたら、同じ様な人は他にもいて、今日の天声人語子は、ロンーヤスの日の出山荘の時のことを引き合いに出し、プーチン大統領とラブロフ外相の極端に大きなテーブルの端と端とで行われた話し合いについて述べていた。ちなみに私はあれを見て北の政治ショーを思い浮かべた。ああいった、スタンドプレーは岸田さんには不要だし、スマートさが売りの彼があんなことをあえてやりたいとは思わないだろう。日本人のメンタルにもああいうダサい演出はそぐわない。だとすれば大げさな舞台設定などはいらないから、経験を生かした地道な外交に期待したい。
 
 実際のところは何かやっているのだろうが、このままでは寝たふり外交となってしまう。折しも北京オリンピック開催中で、多くの目が世界に向けられている今、国内向けにも積極的にアピールすることが国民のプライド、士気を高めることになる。経済政策がうまくいかなくても、せっかくの外務大臣経験を生かしたら、風が吹けばで、いろいろ上向こともあるのではないか。総理大臣就任時には拉致問題も、外務大臣経験を生かして、なんていっていたわけで、もはやモグラ叩きとなってきた新型コロナ対策は大臣級、専門家に任せて、国民に分かりやすい外交政策をとることでこの国の立ち位置を示してほしい。
武力行使するわけでもないのだから

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コロナ禍で見えたオリンピックとかスポーツ産業の姿

2022年02月16日 | スポーツ・健康・ダイエット
 旧ソ連の選手のドーピング問題で騒がれている北京オリンピック。昨晩、その渦中の女子選手の”絶望的に素晴らしい”フィギュアスケートを見てすごいと思うと同時に、他の促成栽培されたかのような旧ソ連出身の選手たちが上位に入る演技を見ていて、世界中学生選手権というか世界インターハイの決勝であるかのような光景を見て違和感を覚えた。そしてその違和感はこのオリンピックのみならず、最近のスポーツに感じるつまらなさに通じるものだと気がついた。

 若者がその身体的能力を極限まで鍛え上げて競い合うことはいいことだ。だが、それが金儲けのために利用される様になって久しい。スポーツは身一つ、もしくは最小限の道具だけを使う者同士の戦いであるからこそ、観るものに感動を与えてくれる。だが、現実は背後に巨大なスポーツ産業があって、高性能の器具、最先端の体調管理、戦略があり、それに携わることで多くの人が生計を立てている。かつては、その様な影が見えることは少なかったが、ネットを介しての情報普及が格段に進歩して、あの選手はスポンサー契約で年数億の収益を上げている、とか、インスタのフォロワーは何万人で、とか、本大会を契機に芸能界に本格デビューとか、スポーツを利用した”美味しいこと”が可視化されてきている。

 そういった背景を抜きにしても、人間が能力の限りを尽くして戦う姿は美しく、崇高ではある。だが、薬物汚染、一部の種目の低年齢化は商業化による選手一人一人の人権侵害につながっていて、それらを観戦者、視聴者は看過していてはいけない。アマチュアリズムとプロの境界が消滅したのは何もスポーツの世界に限った話ではない。情報発信方法だって、プロもアマも同じネット上で競い合っている時代で、そんなことに拘泥しているほうが時代に取り残されてしまう。

 だからこそ、良心をしっかりと持ち、相互に自主規制してルールを守っていく生き方というのが求められるのに、今回のオリンピックではその様なことは反故にされ、さらには政治利用もされている。新型コロナウイルス感染対策で観客席は静かになり、そのおかげで、会場の熱狂は消されて、様々な問題が露呈された様に見えるようになったということはなんとも皮肉なことだ。だからといって、オリンピックさらにはスポーツ産業を批判するばかりでは何も進歩はない。それらはもはやこの社会から取り除くことのできない歯車の一つとなっている。だからこそ、観客である私たちにできることは何があるかを、誰もが参加できるネットの場で考えていくことが大切なのではないか。
北京にも雪が降った

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