医療裁判傍聴記

傍聴した観想など

千葉大学医学部生準強姦事件 判決 懲役3年、執行猶予5年の有罪判決!

2017-03-30 18:38:45 | 傍聴記
千葉大学医学部生で準強姦罪に問われている増田峰登被告の判決を201号法廷(吉村典晃裁判長)で傍聴しました。

午前11時に開廷すると短時間ですが弁論が再開されました。被告人弁護士から追加書証として同級生や親族が書いた33人の嘆願書(増田被告の人間性や判決後の監督そして寛大な判決を希望します等)が提出されて、検察官が嘆願書の添付資料は不同意として本文だけ同意しました。

そして裁判長に促されてスーツ姿の増田被告が証言台の前に進み、何か言っておきたい事はありますか?と尋ねられて、以前と同じですと答えました。
吉村裁判長は、それでは結審して判決の言い渡しをしますと言って、主文 被告人を懲役3年(求刑・懲役4年)に処する。この裁判が確定してから5年間執行を猶予する。
理由 千葉市内の被告人の自宅において飲酒酩酊、抗拒不能の被害女性が拒絶発言を繰り返していたにもかかわらず姦淫行為を数分間続けた。その犯行態様は芳しくない。しかし同種の犯罪と比較すると特に悪質とまでは言えない。その後、被害者は急性外傷性ストレス障害の診断を受けているが、被告人の犯行前に他の男性から集団強姦やわいせつ行為を受けている被告人の姦淫行為だけで被害者はストレス障害になった訳ではない。そうすると被告人の行った犯罪行為の違法性は軽くはないが重大であるとは言い難い。そして被害者に対する姦淫行為は衝動的であり計画性がない。被告人は被害者に対して謝罪文を書き一定の額を支払って合意書を交わすに至っている。そして、これらの事情を前提に同種の事案を比較した結果、刑の執行を猶予するのが相当と考えました。
最後に裁判長から、刑の執行猶予の説明があり、被告人である、あなたがこれから社会においてどういう貢献するのが重要かだと思います。それらを心に刻み生活していって下さいと言って、もしこの判決に不服なら2週間以内に東京高等裁判所に控訴して下さい。以上で判決の言い渡しが終わりました。
増田被告は、判決を聞き終わりほっと落ち着いた様子で弁護人3名(佐野総合法律事務所)両親と共に勝訴判決を聞いたような雰囲気で被告人側の椅子に腰かけました。
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