日々好日

さて今日のニュースは

福島原発事故損害賠償除染費用等3兆4千億円超え・国民負担2・7万円超え

2016-03-11 08:03:55 | Weblog

東日本大震災で起きた福島原発事故は震災被害を更に大きくしました。

原発事故発生後5年経過しましたが、その間損害賠償・除染・汚染水対策で使ったカネは
3兆4613億円と言う巨額なものです。

日本人の人口で割ると国民一人当たり2万7千円余りとなる。
この額は今後もますます膨れ上がっていく見通しだとの事。

この国民負担額は災害復興特別会計の原子力災害関連執行額・電力7社が電気料金に上乗せ
した賠償金一般負担金・国民資産である東電株売却益やエネルギィー特別会計からの支出・
政府財政支出から構成されます。

電力7社が電気料金に上乗した一般負担金は2015年までに3270億円と推定出来る。

今後は除染や損害賠償・汚染処理等で支出が増えて来る事が予測されるので益々増えて
来る事でしょうね。


東日本大震災5年目来ても17万人余まだ避難・完全復興は何時になるのか?

2016-03-11 06:38:48 | Weblog

日本の災害史上最大の被害を出した東日本大震災は死亡者数こそ関東大震災程では
なかったが、それでも震災関連で亡くなったのは1万5000名に及ぶ。

今回の震災は殆どが津波によるもので、前回の関東大震災が火災による焼死と異なります。

また津波によって起きた福島原発事故は対応の拙さで被害を拡散させこの震災被害を大きく
しました。

それまで信じられて居た原発の安全神話が無残に崩れ落ち、原子力を制御出来ると言う人間
の思い上がりを見事に粉砕してしまいました。

お陰で5年経った今でも故郷に帰れず避難生活を送って居る人が多くいます。

中には永久に故郷に帰られない人も出て来そうです。

故郷自体が放射線汚染物の墓場になり、永久保存となる可能性が出て来たからです。

一方災害復旧は遅々として進まない。

全般を見渡せば中心地は比較的復興が進んで居るが、海岸べたは高台に集落毎移転するか
そこに壁や盛り土で高くして将来の津波に備えるか選択を迫られています。

高台移転を希望する国や自治体と元の場所に住みたい住民との意見に違いで事態は一向に
進みません。

高台移転・盛り土で高くする方法・驚く様高い防波堤の壁どちらも巨額の復興資金を必要
とします。

住民と合意の取れた自治体は、それぞれ選択した復興案で工事が進んでいます。

一方で何百年に1回来るか判らない災害にそこまでするかと言う声もあります。

私事で申し訳ないが、私が住んでいる島原地方は300年振り雲仙普賢岳が噴火して
大きな災害を出した。

今後また噴火するのは300年後と言う予測もあるが、この際と大規模復興工事を今
なお続行しています。

これと同じ様に何時来るか判らない災害に備える事はよい事でもあるが、あまりにも
工事が大規模すぎるのもどうかと思える事もある。

今まで通りの所に家を建て今まで通りの生活をするこれだと復興はもっと進むかも?

よそ者のたわい言と聞き流されても結構ですが、災害に負けない建物や素早く逃げる
心がけが必要ではないか?

今回の災害では現況を把握出来ない人が避難を拒み随分の人がその犠牲になりました。
高齢者を見捨てる事が出来ず説得して居る内に波にのまれたケースが可成りあると聞く。

根本的には諦めと現状把握が出来てない事が引き起こしたものです。

災害が起きれば必ず起きる事でもあります。

今回の災害では多くの教訓を残しました。

私たちはいつまでもそれを忘れず、将来に備える事が肝要ですね。