「シー・セッド その名を暴け」 マリア シュラーター監督 米 ○☆
映画製作会社の大物プロデューサーが長い間繰り返していた性的暴行を告発した新聞記者の回顧録を基に映画化しました。
ニューヨークタイムスの記者ミーガン(キャリー マリガン)とジョディ(ゾーイ カザン)は映画プロデューサーのハーヴェイ ワインスタインが関係者に性的暴行を行っていたことを記事にするため取材を始めますが、関係した女性たちは示談と引き換えに二度とこの件について話さないという制約を受けていました。その上取材していることに対しても記事を潰そうという動きまでありました。
さまざまな葛藤の末証言をする被害者たちのつらい思いがよくわかる編集になっています。将来に希望をいだいて仕事についた女性たちを未来まで奪ってしまうような行為には腹が立ちます。しかし、さまざまな彼女たちの勇気のおかげで「#me too」運動が世界に広がりました。
仕事をしている場面だけでなく育児鬱やパートナーが主体的に育児をする姿などが自然に描かれている働く女性応援映画でもあります。(☆)
唯一気になったのは日本語字幕で白のバックに白の字体だと読みにくいのです。戸田奈津子さんだときちんと対応していましたが、担当した方もっと気を使ってね。
タバコは、なし。無煙です。