無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「こころの通訳者たち What a Wonderful World」

2023-01-24 | 2023映画評


「こころの通訳者たち What a Wonderful World」山田礼於監督 ○☆

 日本で唯一のユニバーサル映画館「シネマ チュプキ タバタ」で行われた手話通訳付きの演劇を手話も含めて視覚障害者が感じられるような音声ガイドをどう表現していくかを模索する姿をドキュメンタリー映画にしました。
 田端にできた映画館「シネマチュプキ」は20席の小さな映画館ですが二階には音声ガイドを録音するためのスタジオがあります。そこでは「聞こえない人のための舞台手話をどうやったら視覚障害者に届けられるのか、という相談に手話通訳者、舞台手話通訳者、視覚障害者、聴覚障害者などさまざまな人が何度も話し合いお互いの思いを感じながら一つの作品を完成させるのでした。

 小さな映画館が商店街も活性化させるという報道は何度か目にしていましたが、今作では一つの作品に向き合うそれぞれの立場の人達がいい意味での侃々諤々の話し合いを続けます。チュプキというのはアイヌ語ですが、この話し合いの形態こそアイヌの「チャランケ」というお互いが対等にそして納得するまで話し合いを続ける超民主的な話し合いでした。民主主義は時間がかかると言われますがみんな本当に満足して感動していました。人生はなんて素晴らしいのでしょう!(☆)

タバコはなし、無煙でした。


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