見もの・読みもの日記

興味をひかれた図書、Webサイト、展覧会などを紹介。

狩野辻子(狩野元信邸址)を歩く

2015-05-14 21:03:35 | 行ったもの(美術館・見仏)
○5/6(水)狩野辻子(狩野元信邸址)→白峯神宮→京都市学校歴史博物館

 連休旅行の最後の日。前日、京博で買った『桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち』の図録をパラパラ眺めていたら、狩野元信-宗信-松栄-永徳と受け継がれた家屋敷が「狩野辻子(かののずし)」に存在したことが分かっているとあり、現在の写真が載っていた。調べたら「元誓願寺通小川東入ル」にあるらしい。急に行ってみようという気になる。地下鉄今出川駅を少し離れ、元誓願寺通を西へ歩いていくと、北側の路地(行き止まりか?)の入口に、写真で見たとおり「此附近 狩野元信邸址」の石柱が立っていた。朝早かったので、近隣のゴミ出しの目印になっていたのには苦笑したが、いちおう来た記念の1枚。



 なお、本阿弥光悦の屋敷跡である本阿弥辻子や、楽家の楽美術館もここから遠くない。少し西に歩くと、南側に「此附近 慶長天主堂跡」という石柱があった。桃山時代の町風景に思いを馳せて、わくわくする。



 最後に、下京区に移動して、京都市学校歴史博物館を初めて訪ねた。小学校の校舎をそのまま博物館にした施設。『日本画開拓の時代-明治を生きた京の画家-』(2015年4月25日~6月30日)という展示に興味があって見に行ったのだが、自立した町衆の歴史を背景に持つ京都の小学校の歴史がとても面白かった。京都の小学校は、染織物、陶芸などの伝統産業にかかわる家の子供たちが多かったことから、美術教育に力を入れた。そのため、卒業生の寄贈品など、多数の美術工芸品が小学校に伝わっているそうだ。

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