アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(6月8日)は、10:00~17:00に蔵前で公益社団法人 全国私立保育園連盟 の保育カウンセラー企画委員会主催による「平成27年度 保育カウンセラー養成講座 第21回ステップアップ 学校教育相談部会研修会」で

職場の人間関係に生かす アドラー心理学のカウンセリング

のタイトルの研修を行っていました。

昨年12月に続いての登壇でした。

詳しくは、明日のブログで書きます。

さて、「蜷川幸雄は、勇気くじきの演出家だったか?:山田さんのご質問に」シリーズの14回目です。
今回は、このシリーズの一種の余話として数回、受信者の発達レベルを考慮しながら「ほめる」と「勇気づける」の効力の違いについて触れておきます。

まずは、おさらいです。

前回は最後に、

勇気づけコミュニケーションの発信者と受信者との関係をリーダー/フォロワーに見立てて、経営学の知見を借りてお伝えしましたが、ここでも発信者とその記号がどうあれ、受信者側が発信者側の影響力を信頼関係をもとに受け入れるならば、「勇気づけ」として捉えられることを裏付ける論拠を示しました。

と書きました。

そもそも「ほめる」と 「勇気づける」とにはどのような違いがあるのでしょうか?

私は、それぞれを次のように説明しています。

ほめる
・優れている点を評価し、賞賛すること
・評価的態度
・上下関係
・アメとムチによる外発的動機づけ
・相手を依存的にする

勇気づける
・困難を克服する活力を与えること
・共感的態度
・対等の関係
・相手が自分で自分を勇気づけられるように勇気づける内発的動機づけ
・相手を自立的にする

「ほめる」ことは「勇気づける」こととは違うことがよく言われますが、相手の発達レベルを考慮に入れて対応するとき、優れている点を評価し、賞賛しながら評価的態度をもとに、上下関係を保ちながらアメとムチによる外発的動機づけに基づく「ほめる」ことをするのは、相手を依存的にするために、避けなければならないのでしょうか?

相手に対して操作・支配につながるので、アドラー心理学の立場では弊害をもたらすと考えるのでしょうか?

あなたは、どうお考えでしょうか?

次回は、相手の発達レベルを考慮に入れて、このことに答えます。

◆今までの13回のシリーズは、以下のとおりです。

第1回目 5月20日 
第2回目 5月21日 
第3回目 5月23日 
第4回目 5月25日 
第5回目 5月26日
第6回目 5月27日
第7回目 5月28日
第8回目 5月30日
第9回目 6月 2日
第10回目 6月 3日
第11回目 6月 4日
第12回目 6月 6日
第13回目 6月 8日

<お目休めコーナー>6月の花(8

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