おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(5月22日)の11:00~13:00にヒューマン・ギルドで アドラー心理学ゼミナール を行っていました。
講師に佐藤 健陽さん(障害者就労支援コーディネーター)をお招きし、
「大切なことは森田正馬とアドラーに教えてもらった!」
のタイトルでご講義をいただきました。
講師の体験をライフラインを用いて赤裸々に語るなかで、森田療法とアドラー心理学を絡めながら、あがり症克服の核心として「あがり症は治すな!」は、28人の受講者の胸を打ちました。
◆6月度の アドラー心理学ゼミナール は、講師を小島 まり子さん(SMILEリーダー、ELM勇気づけトレーナー)にお願いし、6月26日(日)11:00~13:00に「子どもから学んだ10年間とこれから」としてお願いしております。
さて、「蜷川幸雄は、勇気くじきの演出家だったか?:山田さんのご質問に」シリーズの3回目です。
2回目の投稿に対するコメントとしては「スパルタ教育」への批判が目立ちました。
なお、『広辞苑』で「スパルタ教育」を引いてみたら、次のことが書いてありました。
厳しい規律・鍛錬を重視する厳格な教育。
古代スパルタの勤倹・尚武を目指した教育法から採った呼称。
前置きが長くなっている嫌いがしますので、そろそろまとめる方向に入ります。
私は、勇気づけのコミュニケーションが成立するためには、次の4つの要件が必要であることを アドラー心理学ベーシック・コース で伝えています。
1.発信者
2.受信者
3.相互関係
4.記号
勇気づけは第1に、誰からそのメッセージが発せられるか、の発信者によって決まります。
嫌っている人からどんな美辞麗句を投げかけられても勇気づけとしては作用しません。
第2に、誰がそのメッセージを受け取るか、です。
せっかくの勇気づけのつもりの言葉も受け取る側の人が皮肉として聞いたり、プレッシャーを感じたりすると、勇気づけになりません。
第3に、勇気づける人と勇気づけられる人との間の相互関係が成り立っていないと、基盤として勇気づけ関係が成立しません。
第4に、言葉以外の表情、アイコンタクト、ボディランゲージ、口調などのコミュニケ―ション媒体(記号)も重要な意味を持ちます。
「あなたには、心から感謝しています」という言葉も、誠意の伝わらない表情や、皮肉っぽい口調であったりすると、「ちっともありがたい気持ちが伝わってこない」ということになります。
次回は、発信者のメッセージが勇気づけとなるか、勇気くじきとなるか、蜷川幸雄に迫ってみます。
ついでに、蜷川幸雄個人にも迫ります。
<お目休めコーナー>5月の花(23)