我が家では毎年、大みそかには鶏(かしわ)を炊く。
そしてそれだけは、何故だか私の担当である。
まず親鶏2羽を適当に切る。ホントに適当にである。
そして水から煮る。
どこも捨てない。内蔵も何もかも全部を鍋にほうり込む。
ご存じ、酒王土佐鶴。
私が呑むのではない。
私は、昼はまだ「泡」である。
適当に鍋の中に注ぐ。ホントに適当にだ。
そしてこれまた適当に煮込んだあと、コンニャクを手でちぎり入れる。きのう作っておいた手づくりコンニャクである。
これは姪っ子(高校1年生)に手伝ってもらった。
まず砂糖、そして醤油で味をつける。甘めにである。
そして炊く。
食うのは元日の晩なので、しばらく煮こむと火を止めて、味を染み込ませる。
あとは明日、女子衆が最終の味を調え、ネギをたっぷりとぶち込むのだが、ちょっと気になる。
頃合いを見計らって鍋を覗いてみた。
何の変哲もない料理なのだが、このへんでは昔から、ハレの日のご馳走である。
そして私自身はあまり食わない。しかし若い人たちはバクバク食う。ホントにバクバクと食うのだ。