答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

思いつき

2011年12月26日 | 土木の仕事

 

 

 

「思いつき」がホントに可能なのかどうか、まずこの目で確かめておこうと川の中へ。

今夏の度重なる洪水がウソのように、奈半利川の水位はどん底で、右岸から左岸へ、はたまた左岸から右岸へ、あっちへ行ったりこっちへ来たりと歩き回る。

他の職種はいざ知らず、土木技術者にとって「思いつき」は、その仕事の優劣に大きなウエイトを占めていると私は思っている。

そしてそれは、「思いつき」という軽い語感とは裏腹に、「経験」というどっしりとしたものに裏打ちされた、いわば「熟成の産物」となって出てきた時に、もっとも効力を発揮するものだと信じている。

それを平たく言うと、「経験と勘」ということになろうか。

かつて、高知県建設訓練校で右城猛先生に始めて出あった時、いみじくも生徒たちを前にして先生が仰った言葉、「土木設計とは、まさに経験と勘の世界です」。当時ぺーぺーの私は、こんな偉い先生が「経験と勘」なぞという、何の変哲もない言葉で自分の仕事を表すなんてどうなんでしょうという感想を持ったのだが、さにあらず。今から考えてみると、右城先生のような方が言うからこそ、「経験と勘」に凄みが伴ってくるのだし、「経験と勘」という言葉の深さたるや、ややとうが立った見習い土木技術者である私の想像をはるかに超えたものだったのだが、それが判ったのは何年もたったあとである(爾来、「経験と勘」は私のお気に入りなのだが)

そう考えると今の私が、「土木施工とは、まさに思いつきの世界です」なんてことを言ったとしてだ。一笑に付されるのがオチで、凄みどころか哀愁さえ漂っていないのかもしれないが、それでも私は「思いつき」を大切にしたい人なのである。

さて今回の「思いつき」、上手くいくやらいかぬやら。いけば良しだが、いかねば尚良し。異なった角度からながめて、違う「思いつき」が出てきたその「思いつき」を、また検証してみればいいだけのことなのだ。

 

 

 ←高知県人気ブログランキング

 ← 高知情報ブログランキング 

 

 

コメント
この記事をはてなブックマークに追加