答えは現場にあり!技術屋日記

「三方良しの公共事業」をモットーに、辺境の高知のそのまた辺境から、土木技術者のオジさんが泣き笑いの日々を届けます。

学ぶ姿勢

2012年11月29日 | ちょっと考えたこと(仕事編)

会社の規模の大小で値打ちが決まるものではけっしてないが、

大きい所帯は、やはりそれなりにしっかりしているし、人材もまたそれなりに優秀だと、私は思っている。

先日来、弊社を訪れて下さったりして私が触れ合った方々は、どこも私が属する組織より大きなところの人ばかりだが、

私が感心するのは、私や弊社から「学ぼう」という姿勢を持ってくださっていた方が多い、ということである。

と、こんな風に書いてしまうと、私や弊社があたかも優れているかのように感じるかもしれないのだが、そんなことは(もちろん)ない。

それらの方々を見ていて思ったのは、「学ぼう」とするときに、その対象たる先の規模の大小などには副次的な意味しかないかも知れないなということ(今、初めて気づいたことではないが、あらためて)。

そしてそのことを突き詰めれば、(たぶん)本質的には、学ぼうとする対象の優劣さえも、副次的な意味しかなくなってくるということ(つまり極端に言えば劣っていても良いと)。

そんなことを考えていたとき、ふと思い出したのは、ずい分と前のある出来ごと。

 

当時そこそこ親しくさせてもらっていた某社の某氏。

なんでもとある完成検査で、ある書類についてキツイ指導が入ったとかで、

「どこか良いところのを見本にしなさい」と言われたそうだ。

「じゃあどこがいいのでしょうか?」と尋ねると、くだんの検査員さん、あろうことか、「ここらへんじゃアソコやね」と弊社を指名してくださったらしい。

ということで、「すまんけど見せてもらえんろか?」と請われた私。

別に企業秘密というほどの書類ではなかったので、見せてあげた。

ところがその某氏、ぺらぺらと飛ばし読みをしてこう言ったのだ。

「あんまり違わんけどなあ」

内心、「あ~あ、そこよソコ、その感じ方で差が出るがやけんどなあ」と思いつつ私。

「そうやろ?こんなもん、どこもあんまり変わらんぞ、なあ」と答えた。

 

前者の方々は、「学びのメカニズム」を承知している人たちである。

規模の大小、地域の差、置かれている立場の差などなど、それぞれが異なった環境で仕事はしていても、

受信する側が思い込みさえすれば、どこにでも学びのネタは転がっているし、いつでもどこでも誰からでも「学びは起動する」(※)という理を、本能的にか経験的にか理論的にか、それは各人各様だろうが、とにかく腑に入れているのだと私は思う。

その点において、前者と後者の間には天と地ほどの差があり、そのことに気づかないことには、その差が開くことはあっても縮まることはない。

「オマエもやがな」と言われぬように、自戒を込めて記してみた。

 


※ 学びは起動する

  メッセージのコンテンツが「ゼロ」でも、「これはメッセージだ」という受信者側の読み込みさえあれば、学びは起動する。

                              『日本辺境論』(内田樹、新潮新書、P.148)より

 

 

         

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