「あん時、何を考えながら話しを聴きよった?」
「どうするのがイイか、よう解りませんでした」
「何か意見は持たんかったか?」
「・・・・・・」
「決めるのって恐くないですか?」
「恐いっていうのは、その結果、失敗するとか間違うのが恐いっていう意味か?」
「そうです」
「恐いよ。事が大きくなったり、重くなったりしたら尚更や」
「部長でもそうですか」
「そりゃそうよ。泣きそうになることも、ションベンチビリそうになることもあるわ」
「・・・・・・」
「けんど、失敗を恐がったり、恥ずかしいからというてそこで出力せんかったら、ずっとそのステージから進めんぞ」
「しんどくないですか?」
「しんどくてたまらん時もあるわ。ツッパってばっかりやったらポキンと折れる。どっかで折り合いをつけながらやるわけよ」
「・・・・・・」
「どっちにしても、入力するばっかりやったら腹がパンパンに膨れるぜ。出力、出力」
つまりあれだ。
出力しようぜ、えぶりばでぃ。なのである。