今日が、このブログの令和最初の更新です。
さて、今日の話題は「水晶の錐面の奇妙な成長痕」です。
先日の仕入れ品の中に、ブラジル産の大粒の錐面を持つ紫水晶が数点あり、常連のOさんが、それら数点の中から、錐面に奇妙な成長痕のあるものを見つけました。Oさんはいつも持ち歩いている自前のルーペでそれを見て、思わず「何か変で、面白い!」と言いました。その言葉に反応して、私もすぐにそれを見せてもらいました。すると、その言葉通りの奇妙な成長痕がありました。私はまったく気づいていなかったのですが、Oさんや常連さん達の中では、私が気づいていない石に隠されている魅力を見つけ出す事はしばしばあります。今回もそのようなケースです。ただ、それは我々が初めて目にするものなので、それが何なのか?どうしてそうなったのか?疑問が残ってしまっております。
それで、その水晶を購入したOさんがその写真を送って下さり、このブログに公開して、皆さんのご意見を聞いてみたいという話になりました。
その写真を出します。
どうでしょうか?
普通、水晶の錐面に現れる成長痕というと、いわゆるレコードキーパーとかトライゴーニックとかと呼ばれる三角形の成長丘や窪みが有名ですが、今回のものはまるで方鉛鉱や蛍石の劈開面のような印象を受けてしまいます。このような幾何学模様はどういうメカニズムでできるのでしょうか?
それは何か他の阻害鉱物の干渉を受けたのでしょうか?それとも何らかの腐蝕作用を受けた結果なのでしょうか?その模様は何かを物語っているはずですが、それが何なのかわかりません。
Oさんもそれを知りたいという気持ちが強く、このブログでも写真を公開して欲しいという話になりました。
もし、おわかりになる方がいらっしゃいましたら、コメントを頂けましたら幸いです。