白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

一力遼ー陶欣然

2020年09月11日 23時29分21秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
明日は永代塾囲碁サロンにて、解説会と指導碁を行います。
皆様のお越しをお待ちしております。
なお、来月からは関達也三段の指導碁会が行われる関係で、私の会は別の日に移動する予定です。
詳細はまた後日お知らせします。



皆様こんばんは。
本日は応氏杯準々決勝が行われました。
日本勢で唯一勝ち残っていた一力遼八段(23)の相手は、中国の陶欣然八段(26)でした。
早速振り返っていきましょう。
なお、応氏杯の棋譜は日本棋院ネット対局幽玄の間でご覧頂けます。

1図(実戦)
一力八段の黒番です。
白1は白A、黒B、白Cの逃げ出しを見たシチョウ当たりですね。
それに対して、黒2のシチョウ当たり返し!
こちらの方は、白Aに対して黒Cの方から追いかけるシチョウを見たものですね。
全然違う場所でシチョウ当たりを打ち合う、面白い応酬でした。



2図(実戦)
右辺黒が攻められている状況ですが、黒1~7が目を引きました。
ただ生きるのではなく、外側の白の壁攻めを狙っています。
一力八段らしい厳しさですね。



3図(実戦)
白1と守ったにもかかわらず、さらに黒2と追及したのには驚きました。
白3の反撃が気になりますが、あえてこれを誘い、一気に勝負を決めてしまおうというのですね。
凄い気迫です。



4図(実戦)
結果、白×38子を全滅させて勝ちを決めました。
一力八段が力で押し切った一局でした。
これで一力八段は準決勝に進出、次は謝科八段(20)と対局します。
準決勝の対局日は未定ですが、楽しみですね!



☆各所で指導碁を行っています。皆様のお越しをお待ちしています。

日本棋院有楽町囲碁センター・・・JR有楽町駅前の交通会館9Fです。毎月1回、指導碁当番を担当しています。

永代塾囲碁サロン・・・武蔵小杉駅徒歩5分です。今後の活動拠点となります。

白石囲碁教室・・・2020年6月末に閉鎖しました。現在は永代塾囲碁サロンでの指導碁情報をお知らせするページになっています。

上達の約束・・・上達の約束は、お客様の都合に合った会場を選べる回数制のレッスンを行っています。五反田会場は閉鎖しました。

☆「やさしく語る」シリーズ、好評発売中!
やさしく語る 碁の本質」 「やさしく語る 布石の原則」 「やさしく語る 碁の大局観」 ・・・現在、「やさしく語る」シリーズを3冊出版しています。

※4作目「やさしく語る 棋譜並べ上達法」が、2019年8月13日に発売されました!

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