白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

こども棋聖戦・低学年の部

2019年12月17日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等

<本日の一言>
外国籍特別採用棋士として、2名の入段が決定しました!
16歳の曽富康さん(マレーシア)と17歳のフィトラ ラフィフ シドキさん(インドネシア)です。
曽さんは今年の冬季棋士採用試験で4位、フィトラさんは冬季棋士5位という好成績を収めています。
対局、普及共に活躍が期待されますね。



皆様こんばんは。
現在、17日の47時です。

・・・ちょっと無理がありますか・・・。
こども棋聖戦・低学年の部を振り返りたいのですが、本日は天元戦第5局という注目対局がありました。
そこで、この記事は17日に投稿したことにして、天元戦は18日分として投稿することにします。

さて、低学年の部の決勝に進出したのは、石川県代表の長尾想太くん(3年)と神奈川県代表の温越くん(2年)でした。
早速振り返っていきましょう。

1図(実戦)
長尾くんの黒番です。
白1~5と積極的に仕掛けました。
黒4とハネられると右辺白が弱くなってしまいますが、温くんは防御より攻撃を選びましたね。



2図(実戦)
対する長尾くんも全力で反撃しました。
もちろん、これで白を取れるわけではありません。



3図(実戦)
結局、白が黒×を全部取りました。
しかし、黒はそれを捨て石にして、中央の模様で勝負しようというのですね。
思い切った作戦でした。
とは言え、この時点で形勢は白がリードしていたと思いますが・・・。



4図(実戦)
おそらく、白は途中で時間が無くなったのでしょう。
決勝は10秒の秒読みが付くとは言え、その中で非常に打つことは困難です。
時間に追われたようなミスが何手か出て、そこを衝いた黒が一気に盛り返しましたね。
最後に事件が起きましたが、順当にいけば半目か1目半黒が勝ちそうな接戦でした。

長尾くんのお父さんは天才数学者として有名でしたが、囲碁の実力者でもありました。
昔、高校生の大会などで何度か対局したことがあります。
そのお子さんが活躍している姿を見られて、感慨深いものがありますね。



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