白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
ブログ移転しました→https://note.com/shiraishi_igo

本日の対局

2018年06月14日 23時59分59秒 | 対局
皆様こんばんは。
木曜日は日本棋院棋士の公式対局日です。
私も珍しく対局がありました。

また、本日は杉内寿子八段も対局されていました。
自分も対局中なので、時々対局姿だけ拝見しましたが・・・。
背筋を伸ばし、盤上に没頭する姿は美しいの一言です。
機会があれば、ぜひ動画で配信して欲しいですね。
なお、棋譜は幽玄の間でご覧頂けます。

さて、それでは本日の対局を振り返っていきます。



1図(実戦)
対局相手は恩田烈彦九段、私の白番です。
黒△と、7手目の三々入り!





2図(実戦)
さらに左下黒10、2度目の三々入り!
前回の対局で、初めていきなりの三々入りを打たれたと思ったらこれですよ(笑)。
白としては左辺を大切にしたいので、白Aと押さえる手がまず思い浮かびます。
ただ、もし左上と同じ形になった場合、黒Bと左辺の中心を割る手がピッタリになります。
そこで・・・。





3図(実戦)
実戦は逆から押さえて変化しました。
白7の後、黒Aと押さえてくれば・・・。





4図(変化図)
このような進行になりそうです。
左辺の白模様が深く、こうなれば白十分かと思っていました。





5図(実戦)
そこで、実戦は黒1から変化してきました。
部分的には損ですが、左辺に進出することを重視しています。
そこで白も作戦を変更、白14までと対応して・・・。





6図(変化図)
この後、黒1と受ければ白2あたりに開き、下辺を白模様にするつもりでした。
ところが・・・。





7図(実戦)
実戦は黒がさらに変化し、黒1に先行してきました。
その代わり白2~白8まで、左上一帯が白模様になっています。
お互いに相手の裏をかこうとする、面白いやりとりでしたね。

そして、右上隅では私も三々に入りました(笑)。
もっとも、これは従来型の三々入りであり、左辺の2つとは意味合いが異なりますが・・・。

この後色々ありましたが、最後はなんとか勝つことができました。
3カ月ぶりぐらいですね・・・。

ところで、せっかく日本棋院に行ったので、本を買ってきました。



この2冊です。
どこかでレビューする予定です。
コメント
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