ばばの日記

団塊世代 仲良し夫婦の暮らし
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首っ切り豚の子(首のない豚の子)

2009年01月06日 22時14分43秒 | 思い出

1月6日(火)

ばばが以前ブログに書いたことがある

「首の切れた豚の子」の話を今日ある人から聞いた。

 

ばばの実家へ向かうには県道から急な坂道を登る。

坂道にかかる手前右手には共同墓地がある。

坂道を登りつめた所には「墓地礼拝所」があり

子どもの頃からこの場所では墓地に向かって礼をしていた。

 

登下校にもばば達は必ずこの墓地礼拝所を通っていた。

 

ばばが子どもの頃(小学生の頃)、この礼拝所近くでは

首のない豚の子が現れると言い聞かされていた。

近くの道端には「ワンクヮ花」という花も咲いていた。

ワと言うのは方言で豚という意味。

クワァというのは方言で子どもという意味で

「ワンクワァ」で「豚の子ども」という意味である。

どうして、あの花がワンクワァ花って呼ばれていたかは定かではない。

1本の草にオレンジっぽい小さな花がたくさん咲いていたと記憶する。

 

何故、あの場所に首のない子豚が現れると言われていたのか

その訳は分からない。

ばばが聞いた話では首のない豚の子がお墓へ続く坂道の下から

上の方(墓地礼拝所の方)へ坂道を駆け上がって来るのだと言うことだった。

 

首のない豚なんてあり得ないと思いながらも

少しユーモラスで、少し怖い。

ばばは幸いと言おうか今日まで一度もこの子豚と遭遇したことはない。

 

しかし、今日ある人から色々な話を聞いている中で

首のない子豚の話を聞いた。

大分前のことらしいがある親子が、

夕方、墓地礼拝所近くの坂道を下っていると

下の方からもの凄い勢いで首のない子豚が走ってきたそうだ。

大変な物を見てしまったと、親子は家へ帰るや、

親が子どもを家の外に待たせて、家の中に入り

一握りの塩を掴んで子どもの体に振りかけて体を清め

自分の体も清めたそうだ。

しかし、その親はその晩から訳の分からない高熱を出し

長いこと寝込んでしまったそうだ。

 

・・・・・・・・・・・・・と言うことは?子豚は悪者?

ばばの中では何故か「豚の貯金箱」のモデルのような

コロコロした可愛い子豚が3匹・・・・・というイメージがあるが。。。。。。

と言っても顔は無いわけで・・・・・やはり怖いかな?

 

ばばに話してくれた人によると

こういう物は見える人には見えるが、

見えない人には見えないんだって。

 

そう言えば、ばばの父もこういう話をしてくれたことがあった。

父の父(つまり、ばばにとって祖父)から聞いた話としてだが。

祖父は、ばばの家のある下の集落で家の建築の仕事を手伝い

その後お祝いがあって帰りが遅くなったので

提灯を借りて夜道を照らしながら帰っていたそうだ。

そして、墓地礼拝所近くまで坂道を登った所で向こうから

大きなボールのような物が祖父めがけてもの凄い勢いで転がってきた。

祖父の目前までボールが来たので祖父は片手に持っていた杖を

思いっ切りボールめがけて振り下ろした。

すると、次の瞬間、ボールは、真っ二つに割れ

半分は坂道の下へ、残りの半分は坂道の上へ勢いよく転がりだしたって。

祖父は持っていた提灯を放り投げて、一目散に家に逃げ帰ったって。

次の朝、まだ薄暗いうちに放り投げた提灯を取りに

その場所に行ったら提灯は燃えることもなく

ちゃんと祖父が放り投げたあたりにあったって。

 

首のない子豚の話にしても、ボールが真っ二つに割れて

上下にそれぞれ転がった話にしても

信じがたいけれど、本当にあった話かも知れないと

ばばは思う。

じじは一笑に付してしまうと思うけれど。。。。。。。。。。。

 

お墓の近くと言うことで、昔から色々いわれがあるのかなぁ・・・・