TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

コンクリート試験

2005-12-22 01:24:33 | 地域活動や学会活動などその他の活動
今日は、現場で定例の後に、セメント工場を行脚してコンクリート試験。

平たく言うと、「このコンクリート使ってね。」って、図面とか特記仕様書で指示したものについて、工事する側が「これでいいですか。」と、実際に工事で使うコンクリートを練ったりいろいろして、本当にそれでいいか確かめる試験。

試験する人:設計者(とくに構造設計者)、施工者、
試験される人:セメント工場のおやじさん、(施工者)
力関係?:設計者>施工者>おやじさん

設計者がOKしないと施工者はそのコンクリートを使えない。セメントおやじは、施工者に選んでもらわないと、飯が食えない。→品質のいい工場でないと勝ち残れない。

セメント、水、混和材、砕石(骨材)、砂、それぞれの料と配合をチェックして、その後、指定時間練って、コーンとバケツに詰めて、スランプ測って、フローも測って、空気量読んで、温度測って、塩分調べて、最後に試験ピースに詰めて、って言うのを何回かやった。
その度に、「パチリ」と証拠写真を撮られる。

なんだか今日は、記念写真を撮りに回ったような感じ。。
大のおとなが仲良く並んで「○○検査確認」とか書かれたボードを前に写真を撮られている風景は、はたから見ると、きっと変なんだろうなぁ・・・、などと照れつつも、じつは結構楽しかったりして。。

それにしても、コンクリートを練ってテストピースに打設するだけでも、工場によってこんなにも違うもんなんだ。。ということがよく分かった。
結局、「いい仕事」は、一朝一夕じゃあできない。日々の積み重ねが大事なんだと、自責の念に駆られたのでした。。

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イソジン違い!!

2005-12-20 23:10:52 | 日々のくらし
最近、電車ではずっとマスクをしている今日この頃。。
マスクが自然と防寒具になってしまっているのは私だけでしょうか?

さてさて、いつも愛用のイソジンが切れてしまったので、帰りに薬局によってきた。

小さい頃は、口に含むと「オェっ」って感じのイソジンなのだが、年中愛飲、いや愛用していると、なんとなく、あれでうがいをしないとのどの調子がいまいちなのだ。

さて、普段は、イソジンが切れた頃に風邪をひくというパターンで、だいたい家に常備品があったのだが、最近は、鳥インフルエンザとか結核とかがあるせいで、つとに勤めてうがいを奨励していたら、モノの見ごとに切れてしまったのだった。。
しかも、毎日うがいをしているせいで風邪にもかかっていない。。

ということで、処方箋もやっている薬局へ。
そこで、買い求めたのが、明治のイソジン

なんか、明治が作っているって言うだけで、味が甘そうである。。
しかも、なんか、虫歯になりそう。。
さておき、いつもと違うから、「ほんとにあのイソジン?」と念を押して確認した後に購入。。


が、しか~し。。

家でコップに注いだ瞬間に、その違いはすぐ分かった。。
匂いが「あま~い」匂いなのである。。
さらに、味がいつものやつと違う!!

これはこれで、口に含みやすいようにマイルドな味付けなのだろうが、はっきし言って余計なお世話である。。

あの味。イソジンがイソジンガーグルである所以の色、味。
いつもこゆいやつをやっている私としては、不味くてうがいすら苦痛。。
さて、どうしたものか、風邪を引くしか手に入れる術はないのか。。

うがい薬のために、風邪をひく。
そんな本末転倒だよ。

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構造家

2005-12-19 23:26:31 | サステナブル建築
久しぶりに住宅プロジェクト。。

遅々として進まないのは、すみません。私の怠慢のせいです。
とは言いつつも、いたずらに時間だけが過ぎていく今日この頃、むちゃくちゃ寒いですねぇ。。

さて、平面が(平面すら)、ころころ変わっているので、全く収拾が付かない事態に陥っていますが、いかんせん時間も時間ということで、
親しくさせてもらってる先輩から、構造家の方を紹介していただいた。

普段関わっている仕事とあまりにもスケールが違うので、住宅の構造は、いわゆるアトリエ系の構造家さんにお願いすることになるのです。。
今回は、初めての打合せということで、まず、プロジェクトの概要を説明して、実際にどんな仕事をやられてきたのかお聞きしてきました。

ご多分にもれず、低予算プロジェクトなので、実際お願いできるかは未知数なのですが、すごく信頼の置ける方で、できることなら一緒に仕事をさせていただきたいものです。。。

ともかく、一般図レベルは年内にあげなくては

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試験杭

2005-12-19 23:15:08 | 地域活動や学会活動などその他の活動
土曜日は朝から現場。
現場が始まるって、こういうことなんだよなぁと、忘年会でオールした体に鞭打って現場へ。。

試験とは、名ばかりで、要は杭施工の最初の一本目に立ち会うってこと。
まぁ、それがうまくいかなかったら、うまくいくまでがんばるんだけど。。

今回は、地盤が最悪で、しかも地下水位がGL-1mというところなので、46mの杭を64本も打ち込みます。。

杭工事って言うと、あの「ドッカーン、ドッカーン」やるやつを想像する人が多いけど、今回のはPHC杭といって、一旦ドリル(オーがー?)で穴を開けちゃって、その穴に、スルスルって、杭を落していく工法なのです。。
だから、ほとんど騒音もなし。近隣からの苦情もなし(のはず。。。)
なんて、知ったかぶっちゃってますが、実際見るのは初めてだったし、たかだか直径1mくらいの穴が地下50m弱掘られているっていうのは、長い杭が地面に全部吸い込まれていくのを目の前でまざまざと見てはじめて実感した次第。。

それにしても、現場のおっちゃんたちの動きがすごく統率が取れてて無駄が一切ないのには、驚かされた。。
職人魂を感じました。ああいうカッコイイ仕事をされると、「よし、設計もおろそかにはできない。がんばらにゃあ」と言う気持ちがムラムラ沸いてきます。。

偽造した建物を作っていた職人さんは、きっとやるせない気持ちでいっぱいだったんだろうなぁ。。だって、明らかに、おかしいって分かるような手抜きなんだし。

まぁ、それはさておき、3時間ほど掛けて、最初の1本が施工されました。しっかり、N値も規定箇所で出たし。(思ったよりも中間層が厚くてそわそわしたけど)
この一本一本が、建物の礎になるんだぁと感慨深かった。。

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一勝一敗。

2005-12-14 23:39:31 | 地域活動や学会活動などその他の活動
現場総合定例2回目。

一勝:バルコニーのPC化→ルーバー状の化粧柱採用。小口部分タイル取りやめ、PC打ち放し仕上予定。

一敗:中庭の植栽→地下水位が高いため中庭をピット化=植栽中止

ずっと暖めてきた中庭の吹抜けにモウソウチクを植えるというプランが、地下水位とピットのせいで暗礁に乗り上げた(泣)

確かに、もしかしたら、中庭の部分から水が上がってくる可能性は無いとはいえない。しかし、1階はテナントが大部分、住戸は2階以上なので、最悪でも床下浸水はありあえない・・・。

それでも、建物の中に水が入る可能性が万が一でもあるというのは、人命に変わるという上司の一言で、中庭はドライの方向に変更。。

いやあ、これぐらいじゃあ諦めませんよ~!!、竣工まで一年以上あるし、なんとか中庭に植栽できるように、住んでいる人(子どもたちやお年寄り)たちが、実際に緑に触れられるような場所を作って見せますとも。。

排水さえ勾配が取れればいけるはずなので。。
だって、建物の中に、緑があるって、とても価値があると思うのですよ。
きちんと管理人も常駐するので、維持もできるし。

なんとか、排水を確保しつつ、ピットの底を少しでも深くして、木が植わるように粘ってみますとも。。
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確認。確認。

2005-12-08 21:13:11 | 地域活動や学会活動などその他の活動
ブログを更新しようとしたら、「ジャンル(必須)」なんて項目が増えていることに気づいた今日この頃、みなさまお元気ですか?

と、きっこ風に始めて見た。
それにしても、ほんとかどうかの真相はさておき、ここの情報は濃ゆいです。

黒幕の黒幕はみんな黒幕かどうかは、読んだ方々、各自でご判断くださいませ。。



さてさて、毎週水曜日は現場の日なのですが、今週は都合で今日(木曜)現場に行ってきました。。

今日は、位置出ししてある建物の通り芯とレベルの確認。
通り芯は、すんなりOKでしたが、レベルのほうは現況と図面が違っててリトル冷や汗。。

まあ、よくあることなんですが、土木屋さんの工事は、施工誤差の許容範囲が大きいわけで、建築みたいにミリ単位で、道路作ってないからね~。
ということで、もう一度きちんと測りなおしたら、たまたまレベルを取ったところだけ、低くなっていることが判明。事なきを得ました。

それにしても、杭のほうは、工場でせっせと準備しているらしいのですが、起工式から2週間もさら地のままだと、「だいじょぶかよ?」と私でなくても心配になります。。

その前に、「お前こそ大丈夫かよ。。」と突っ込まれないように、図面きっちり頭に入れとかないと。。
それにしても、初めての現場だというのにアットホームな感じで気持ちが楽なのは、所長の人徳ですね。。がんばらねば。


まあ、いきなり、ドッカンドッカン杭打ち始まるとは思わないけど、なんか現場にひと気が少ないというのは、ちょっと寂しかったりして・・・。

バルコニーのタイル割とか、はやくスタディしなくちゃです。
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雨の日グッズ・リトルハピネス

2005-12-04 22:55:08 | いいもの


Knirps(クニルプス)  Duomatic/デュオマチック

という折り畳み傘。

一見、普通の折り畳み傘。。


が、「柄」の部分にあるロンドンの地下鉄マークみたいな赤いボタンに注目!!

じつはこれ、ワンプッシュで開閉する折り畳み傘なのだ

自動開閉!!
開くだけでなく、閉じるって、すごい!!


今日は一日雨だったので大活躍でした。。
これで雨の日もウキウキ。(←ハッ、死語か?)

なんだかんだ言って、雨の日はテンション下がるし、出かけるのも億劫になるので、こういう「雨の日グッズ」が必須アイテムです。。



雨の日の持ち物にこだわってみる。。

普段は使わなくても、とっさの時にさりげなくかっこいい傘をさせたらハッピーな気持ちになる。

雨の日にしか着ないレインコートも、ビニールじゃなくて、ちょっと仕立てのよいものを。

それと、傘の差し方。。

リトルハピネスは足し算じゃなくて、掛け算。効果ありです。。

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新建築2005年12月号 「川崎のハウス」

2005-12-03 01:46:35 | 辛口な月評
現物見てないので、本当は現物を見てから書きたいのですが、そんな特権は私にはないので、そのまま書き出します。(実際、新建築の月評書いている人だって、現物を見てる人が少ないし・・・。)

というハンデがあるので、建物中身の評論は来月号の新建築に譲るとして、気になったのは、西沢(兄)大良さんの文章である。

「屋外のコンテクスト、室内のコンテクスト」と題された川崎のハウス建設に絡む四方山話がずらずらと書き並べてある。
集合住宅と戸建住宅が混在する町だとか、だいたい集合住宅は間知石の擁壁で造成されたところに建っているだとか、計画地がちょうどそれらのノードにあたる角地だとか・・・。

そこで、こういった周辺のもろもろのコンテクストを住宅に取り込んだのだという。「施主の希望は二世帯住宅だったが、それをふたつの住戸による最小限の集合住宅のようなものと考えて、独立住宅でもあり、集合住宅でもあるような建物を作ろうと考えた。」

西沢(兄)大良さんは、硬派な論客としても知られるし、いろんな意味で、建築に対して「熱い」人だと思っていたのだが、これを読んで、実際の矩形をみて、げんなりした。。

「そのまんまじゃん。」

ある意味、すごく日本人っぽいなあ、と思うのは、コンテクストを読み解いて、それをまじめにそのまま建物に取り込んでしまうという律儀さである。

そこには、集合住宅と戸建住宅というスケールの違いは存在しない。
「2階建て」、「ふたつのフロア」、「間知石の擁壁(わざわざ宅造申請までしている。。)」、「共用階段」などなど、というキーパーツを盛り込んだ、ごった煮住宅ではないか。

「だから、何ナノ?」

素朴な疑問である。

計画地の様々なコンテクストは分かる。しかし、建築に求められるのは、そういったコンテクストをどう消化して、建築の「空間」として還元するかということなのではないだろうか?
それが、ライトルームと呼ばれている、明かり取りなのだろうか。反射フィルムを張ったハチマキ状の外観なのだろうか。否。。

もろもろの要素をそのまま取り込んだだけでは、コンテクストを解釈したことにはならない。それはただの「言い訳」である。

だからかどうだか知らないが、「~してみた。」という語尾表現がやたらと目に付く。

間知石の台座の上に建物を乗せてみた。
家具、家電と室内の色艶を揃えてみた。
壁面の凹凸を家具と揃えてみた。

「だからなんなんだよう。。」
ナニナニしてみた。だけじゃあ分からないではないか。。そこのところを突っ込んで欲しい。

ここでやりたかったことは、「ミニY町」を作ることだったの?
何をやりたいのか全くわからない。

ちなみに、家電と仕上のツヤを合わせても、所詮材料が違うから、全く同じにはなり得ない。つまり同じには見えない。。色艶合わせりゃ、違和感がなくなるのか?
なんとなく、無駄な抵抗に思えるのは私だけだろうか?
ますます設計の意図が分からない。

結果、出来上がった建物はなんとも言えず冴えない外観(P129の北東全景)である。間知石の擁壁が周りとの断絶を生んでいて、とってつけたような違和感がある。
周辺環境を取り込むなら、もうちょっと方法があったのではないだろうか。。

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ちょっと気になる。さりげないデザイン。

2005-12-01 23:48:39 | いいもの


深澤直人氏デザインの時計。

TOは、イカにも「カッコつけてます」って感じがして、逆にデザインに安っぽさというか、陳腐さを感じる。なんか、うまく言えませんが、CKを身につけてる感じに近いというか・・・。

このTWELVE/トゥエルブは、なんか、さりげない感じがすごく好き。

あー、物欲がフツフツと。。

NOMOSにもカラーバージョンが出ちゃったしなぁ・・・。

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