TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

卒業

2009-03-31 23:54:36 | 地域活動や学会活動などその他の活動
本日で、隈事務所を卒業しました。
明日からは新しい環境で設計と研究に取り組んでいきます。
今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。

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テオ・ヤンセン (Theo Jansen)

2009-03-21 23:00:07 | 展覧会
4月12日(日)まで、Theo Jansenの展覧会が日比谷パティオ内特設会場にて開催中。

テオ・ヤンセン展

今度行かなきゃ。

BMW (South Africa). Defining innovation.



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サステナブルということ

2009-03-19 20:48:05 | サステナブル建築
Sustainable(サステナブル):持続可能性について、改めて考えてみる。

直訳すれば、
1.「支持できる;維持できる。持ちこたえられる。耐えうる;立証できる。」
2.<開発などが>(環境を破壊せずに)持続可能な;<経済成長が>インフレのない。」
(by ジーニアス英和大辞典)

となっているが、これは1987年、国連の「環境と開発に関する世界委員会(ブルントランド委員会)」に提出された報告書『我ら共有の未来』で用いられたSustainable development:サステナブル・ディベロップメントを契機として一般に知られるようになった。

日本語表記に関していうと、「サステナブル」もしくは「サスティナブル」、あるいは「サステイナブル」と表記されるが、未だバラバラで統一されていない。(こういう言葉は、国語審議会で決めるのだろうか?)
ただ、日本建築学会の論文においては「サステナブル」とされることが多いようだ。

では、「持続可能な建築」についてはどうかというと・・・

「地域レベルおよび地球レベルでの生態系の収容力を維持しうる範囲内で、
(1)建築のライフサイクルを通しての省エネルギー・省資源・リサイクル・有害物質排出抑制を図り、
(2)その地域の気候・伝統・文化および周辺環境と調和しつつ、
(3)将来にわたって人間の生活の質を適度に維持あるいは向上させていくことができる建築物」
(日本建築学会 サステナブル・ビルディング小委員会:「サステナブル・ビルディング普及のための提言」,『建築雑誌 No.1445』pp63,1999)

とされており、一定の定義づけはなされているものの、一般にあまり浸透しているとは考えづらい。

持続可能な建築について研究している者の一人として、私もよく聞かれるのだか、その場合は、「端的に言って、長持ちする建築のこと。」という言い方をしている。

問題は言葉ではなく、いかに「長持ちさせているか」にあるのだけれど、入り口のところでつまづきやすい事が、この分野を分かりにくくしている要因の一つなのかもしれない。

さて、前置きが長くなったが、私が思うに、建築分野においては、「環境=設備」と捉えられることが多く、建築における持続可能性に関する様々な取組みも、これまで設備先行で進められてきた。
もちろん建築の居住環境を機械を使って制御し、快適な室内環境を作り出すことに異論はないのだが、どうしてもそれは、室内環境とか室外環境といった「閉じた」環境の中だけでの話となり、なんとなく「胡散臭さ」が漂うのだ。

私は、「環境」といったとき、狭義の意味(=設備環境)ではなく、周辺環境や地域の歴史、文化まで範囲をを広げ、「開く」ことで、広義の「環境」を意識する必要があるように思う。

つまり、建物を長持ちさせているのは、何も「建築の構造が丈夫だから」とか、「高断熱・高気密だから」といった、物理的な高耐久性だけでなく、「人々に愛されるから」とか、「愛着があるから」という人の主観(=歴史性、文化性)も考慮すべきなのではないかということだ。

なぜなら、愛着がある建物なら、人は「建物を大事に使う」し、人々に愛されているなら、「建物を長持ちさせよう」と努力するからである。

残念ながら、こうした社会的な側面からの建築の持続可能性についての研究はこれまで全く進んでいない。
20世紀は、大量生産・大量消費の時代といわれたが、社会が成熟した今、これまでのストックをいかに活かし、それらといかに上手に付合っていくかが重要になる。
その意味においても、建築の持続可能性について、社会的な「仕組みづくり」や「デザイン」からのアプローチが、これからもっと面白くなる余地があると私は思う。

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Mosaic

2009-03-17 12:39:05 | Press
本日、隈研プロジェクトブック「Mosaic」が手元に届きました。書店での注文は3月下旬からになるようです。

7年間の間に38プロジェクト。特に2007年は、むちゃくちゃプロジェクトがあって、そのうちいくつかのコンペで勝つことができました。一般の大手組織事務所も応募するようなオープンコンペで大学の研究室が勝つというのは、快挙といっていいくらい素敵なことだと思います。

大学では、とかく研究論文の数とか博士の資格とか目に見えるものばかりが評価されるますが、研究室で行ったこうした設計活動も研究活動の成果なわけで、まだ形になっていなくても、もっときちんと評価されるべきだと思う今日この頃です。

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なされるべきことをなす。

2009-03-15 19:36:06 | いいもの
プロフェッショナルの原点 by P.F.ドラッカー

はっきりいって、本の装丁で買ってしまった本。所謂ジャケ買いなのだが、短い文章の中になかなか含蓄がある。

ドラッカーの名前は知っていても、経営関係のビジネス書はなかなかとっつきにくかったりするけど、この本は、夜寝る前にワンセンテンスずつ読めるのでよい。

「何をしたいかではなく、何がなされるべきかから考えなければならない。」とは、あまりにもドライな気がするが。。
「したいこととするべきこと」との距離を限りなく縮める努力が大切なように思いました。

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建築家はシェフでありたい。

2009-03-13 18:55:15 | 
きのうは久しぶりに作った。
やっぱり、食事は生活の基本だと改めて実感。。

一人でカップラーメンをすするのが、いかに不健康か。
とくに、食事の時間を誰とどう過ごすかというのも大切だと思う。


これからの建築家は、いろんな地域や人と混ざって、その場その場にあわせた料理をするように、いわば「シェフ」みたいになる。と隈さんは言ったが、これはとてもすんなり理解できる。

時間の使い方にしても、クライアントや地域の人と会い、話し、いかに楽しいひと時を一緒に過ごすことができるかが重要になるそうだ。
極端な話、建築の設計のために打合せをするんじゃなくって、打合せのために建築の設計があるような。。
まあ、これはなかなか難しいことだけど、建築って、こんなにも楽しいんだ。ということを伝えていけるような仕事がしたいと思う今日この頃です。。

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本、でます。

2009-03-11 09:48:18 | Press
宣伝です。

このたび、慶應義塾大学隈研吾研究室の2002年~2008年までの活動をまとめたプロジェクトブック、
Mosaic」が出版されます。

この本の企画・編集を担当しています。
昨年の春ごろから学生のみんなと一緒に準備を進めて、ようやくここまでたどり着きました。

過去のデータの発掘からはじめて、執筆、レイアウト、編集、印刷所探し、データ入稿、校正などなど。
すべて自分たちでやりました。
できてみると、案外簡単そうに見えるのですが、実際やってみると、なかなか大変でした。
これまで表に出ていないプロジェクトがほとんどなので、なかなか見ごたえのある内容になっています。

中身が気になる方は、慶應義塾大学出版会まで。
とても部数が少ないので、お早めに。。
(ISBNは取得していますが、一般書店には出回らないと思います。)

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科学的な文章

2009-03-09 13:12:29 | 日々のくらし
ここ最近、論文と格闘中。
10日締切なので最終校正をしているのですが、工学系の論文なので文章も「科学的」な書き方が求められます。。

「蓋然性(がいぜんせい)」なんて、ことば。ふつう使わないよな。などと思いつつ。。

茂木健一郎さんによると、脳的には、ものごとを「繰り返す」っていうことが重要らしい。脳が新しい構造に更新されるのに2週間かかるらしいので、最低でも2週間は同じことを続けなくては効果がわからないらしい。。

同じことをずうっーとやっていると、今まで常識だと思っていたことが、違って見えてくる。「ゲシュタルト崩壊」というらしいのだが、この域にたどり着くまで繰り返して同じことを考えることが新しい発見につながるのだそうだ。。

とはいえ、科学的な文章って、具体的にどうなんだか。。わかりません。
全く科学的じゃない表現ですね。。

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