TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

西根の家が第37回東北建築賞 作品賞を受賞いたしました

2017-06-18 18:03:16 | Prize
このたび「西根の家(山形県長井市)」が日本建築学会の第37回東北建築賞作品賞を受賞いたしました。
白鷹の家につづき2回目の受賞となりました。



西根の家は一見すると平屋寄棟のシンプルな住まいですが、隅木が実は45度じゃないので、つくるのにはとても技術がいります。それを実現できたのは、地方の職人さんたちの優れた技術力があったから。
雪のこと、断熱のこと、窓のこと、木のこと、クライアントのライフスタイルのこと、ひとつひとつを丁寧に紐解き設計させていただきました。
現地審査をふまえ、一貫して取組んでいる雪国の建築のあり方について、その本質的なところを評価いただけたことが嬉しかったです。
クライアントとの素敵な出会いや、施工いただいた優れた技術をもった職人さん達とのご縁に感謝いたします。
ありがとうございました。

http://tohoku.aij.or.jp

審査講評
この住宅は、現代における雪国の農村集落における住宅のあり方をシンプルに体現して いることが評価されました。除雪の負担となっている長い引込み道(序口)を短くし、前面道路と平行に建物を構えることで、伸びやかな屋根の姿が強調されています。外装には 杉板が貼られ、杉材の縁側も軒下の心地よい風景を作り出しています。前面道路からの視界は、盛土によってほどよく遮断されていますが、垂木が表しになった室内からの空間的 な広がりは十分に確保されています。建具の納まりがディテールまでよく検討されている ことも評価されたポイントの 1 つです。加えて、この住宅にはペレットストーブや地元メ ーカーの木製サッシが採用されていますが、冬季の温熱環境やコスト、夏季の風の抜けや開け放たれた窓辺の風景など、適切に考慮されていることも好感が持てました。ストーブ、 木製サッシ、散水消雪システムは、設計者が過去の数々の住宅設計でも試行錯誤しながら採用してきた経緯もありますが、西根の家はその集大成のような位置付けであるようにも感じました。

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登録建築家になりました

2017-06-13 20:06:30 | Contact/Profile


このたび、「登録建築家」として登録いただきました。
http://www.jcarb.com/Portfolio00006036.html

登録建築家とは、公益社団法人日本建築家協会(JIA)が建築家に関する国際的な基準に基づいて認定要件を設定し、外部からの有識者・法律家・関係団体代表等の第3者による評議員を交えて組織された「建築家認定評議会」による審査を経て、認定要件を満たし合格した建築家を認定・登録する制度です。

登録建築家になるには、一級建築士資格取得後、主導的な立場で5年以上の実務経験が必要になるなど、経験と実績が必要とされる制度です。
山形県内では、私も含めて14人しかおりません。。
大先輩の方々のもと、身が引き締まる思いです。

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