TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

伊達城の家一年点検

2023-06-03 15:52:00 | *伊達城の家
竣工から1年経った伊達城の家に点検に行ってきました。
庭の緑もすこしずつ増えて、ますます素敵なお住まいに進化していました。
屋久島地杉の外壁、これからのエイジング、経年変化が楽しみです。

建物を細長くすることで広いお庭を確保しています。
道路側からはまったく予想できないほどのプライベートガーデン。


建主さんリクエストの壁付換気扇。
写真ではわかりにくいですが、油ハネは気にならないとのこと。
手元照明は付けたものの、ほとんど使っていないそうです。。

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平屋という選択

2022-04-11 21:17:12 | *伊達城の家

山形市内で取組んでいる住宅(伊達城の家)の現場が佳境にはいりました。

新型コロナウイルスによるウッドショックの影響をうけましたが、ようやく完成に近づきました。

 

最初にご相談を受けたとき、ご家族のご要望とご予算から、総2階を提案するのが定石でした。

ただ、たまたまそういった案件が続いたため、思い切ってコンパクトな平屋をご提案しました。

総2階に比べて平屋の場合、一般的に基礎面積が大きくなるので割高になります。

しかし、コンパクトな平屋にした場合、総2階と予算的に拮抗するのではないか、と考えました。

広い敷地にポツンと総2階が建つのではなく、のびやかな平屋が建つことで、まわりの風景とも調和するように思います。

平屋の最大のメリットは階段をなくせること(そもそも2階がないので、、)。階段は通常は1坪程度使うので、その分を居室にすることが可能になります。また、できるだけ廊下をなくすようなプランニングをすることにより、家の中での共住スペースの割合を最大化することができます。

たとえば、廊下があって、そこに個室がぶら下がっているような従来型の間取りでは、廊下だけで6畳(3坪)~8畳(4坪)分を家一軒で使っていることが珍しくありません。

こうした居住とは無関係な無駄な空間をできるだけ減らすことで、住まいの中での空間効率をよくすることができます。

プランニングを工夫することで、家族4人が快適に住まう74.53㎡(22.55坪)というコンパクトな平屋を実現しています。

 

もちろん、今回も断熱気密や建物性能にもしっかりこだわっています。

UA値:0.33W/㎡K

C値:0.3㎠/㎡(実測値)

暖房期平均日射熱取得率ηAH値:1.3

冷房期平均日射熱取得率ηAC値:0.8

基礎:押出法PSF3種bA100㎜、壁:高性能グラスウール16k充填105㎜+付加50㎜、屋根:高性能グラスウール16k200㎜

やまがた健康住宅の認証も取得しています。

 


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