忘備録の泉

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第4の習慣「Win-Winを考える」

2017-10-03 09:56:08 | Library
効果的な人間関係におけるリーダーシップの習慣は「Win-Winを考える」である。
Win-Winとは、決してテクニックではない。
人間関係の総合的な哲学である。
人間関係の六つのパラダイムのひとつである。
Win-Winは、すべての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢である。
何かを決めるときも、問題を解決するときも、お互いの利益になり、お互いに満足できる結果を目指すことである。
Win-Winの根本には、全員が満足できる方法は十分あるという考え方がある。
誰かが勝者になったからといって、そのために他者が犠牲になって敗者になる必要などない、全員が勝者になれると考えるのである。
Win-Winは、第3の案を信じることである。
あなたのやり方でもなければ、私のやり方でもない、もっとよい方法、もっとレベルの高い方法だ。

Winとは、他者は関係なくただ自分が勝つことだけを考えるパラダイムだ。
他人の勝ち負けはどうでもよく、自分の欲しいものを手に入れることだけが大切なのである。

Win-Win or No Dearは、お互いに満足でき、合意できる解決策を見つけられなかった場合に選択する、Win-Winをさらに一歩進めたパラダイムである。
No Dear(取引しない)とは、簡単に言えば、双方にメリットのある解決策が見つからなければ、お互いの意見の違いを認めて、「合意しないことに合意する」ことである。
相互依存で成り立つ社会で人間関係を長く続けようと思ったら、Win-Win以外のパラダイムは次善の策にするにしても問題がある。
必ずネガティブな影響を残すからだ。
どのくらいの代償を払うことになるのか、よくよく考えてみなければならない。
本当のWin-Winに達しないのであれば、ほとんどの場合はNo Dear、「今回は取引しない」としたほうが得策である。

Win-Winの解決策を求める人や組織にアドバイスするときは、次の四つのステップを踏むプロセスを勧めている。
1、問題を相手の視点に立って眺めてみる。相手のニーズや関心事を当の本人と同程度に、あるいはそれ以上に理解しようとし、言葉にしてみる。
2、対処すべき本当の問題点や関心事(立場ではなく)を見極める。
3、どんな結果であれば双方が完全に受け入れられるのかを明確にする。
4、その結果に到達するための方法として新しい選択肢を見つける。

Win-Winは個性主義の表面的なテクニックではない。
人と人との関係を総合的にとらえるパラダイムである。
このパラダイムは、誠実で成熟し、豊かさマインドを持った人格から生まれ、信頼に満ちた人間関係の中で育っていく。

「7つの習慣」より

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