忘備録の泉

思いついたら吉日。O/PすることでI/Pできる。

ナチス親衛隊

2022-03-31 15:59:58 | 読書

「余にはボディガードが必要だ。極く限られた人数でよい。ただし、100万人といえども我行かん、自分の兄弟に対しても向かってゆくという気概を持った男でなければならない。20人でひとつの都市を相手にするーただし絶対に余のみに忠誠を誓う人間であることー男たちは、“得体のしれない大人数”よりもずっとよい」

アドルフ・ヒトラーのこの言葉によって、ナチス親衛隊(SS)は生まれた。

 

これはゲリー・S・グレーバー著「ナチス親衛隊」からの抜き出しである。

 

占領という言葉は「他国による自国の強制的管理」の意味で使われるが、ドイツの場合はナチスが権力を握ると、それに続く時代は警察国家装置が存在し、それが社会にだんだんくいこんでいき、ナチスによるドイツ占領となっていく。
ナチスが一番強力な支持基盤を得たのは大学であった。支持基盤がないところには味方の教授を投入した。選挙民へのアピールには300名を超える大学教授がヒトラー支持に名を連ねた。


アドルフ・ヒトラーの忠実なる僕のハインリッヒ・ヒムラーは親衛隊長としてドイツ国内に「SS帝国」を築き上げていく。まずはSSのえじきとなった犠牲者たちとは普通のドイツ国民だった。国家の敵として目をつけられた者たちは勝手に逮捕されていく。裁判などなく強制収容所送りだ。そして戦時中のジェノサイドが始まる。背筋が寒くなるような状況がこの本(「ナチス親衛隊」)には綴られていた。

ヒトラーは、ユダヤ人の世界陰謀という神話にのめりこみ、狂気の世界に入り込んでいった。
これに異を唱える者はSSの手によって粛清されるから、誰一人としてヒトラーの前に立つ者はいなかったであろう。


孤独から抜け出して自由になる魔法の言葉

2022-03-17 16:26:47 | 読書
  • 不快になったら「今を献上する」と唱える
    誰かに関して不快なことを考え始めたら「今を献上する」という言葉を頭のなかで唱える。これはカウンセリングの「逆説」という考え方を使ったテクニック
    相手のことを考えて嫌な気持ちになり、不快感でいっぱいのときは、他のことは何も考えられない状態になっている。つまり、私の「今」という貴重な時間を相手に「献上」してしまっているわけだからとんでもないことである。
    「とんでもない!あんな奴に私の貴重な時間を献上なんかしたくない!」という気持ちになるわけである。
    「今を献上する」と唱えて、逆説的に相手に自分の今を与えなくなれば、自動的に自分の孤独と向き合い、それを認めることができる。人間は元来、一人で生きて、一人で死んでいくものなのだ。誰にも煩わされるな。

孤独は解消しようとすればするほどひどくなる

2022-03-17 16:17:16 | 読書
  • 孤独を解消して「逃げられる自分」になる
    孤独で人の気持ちを考えることがやめられなくなっていて、自分らしく生きられなくなった
    自分の力でなんとかしようとしないこと。「孤独の発作を起こしているんだな」と認めるだけでいい
    ムカつく人、嫌いな人も孤独だと認める。「相手も自分と同じで孤独の発作を起こしているんだな」
    自分の孤独の発作を認めたときに、意識がつくり出す幻想の孤独の世界から逃れられる

  • 孤独なのは自分だけじゃない、みんな孤独なんだ
    誰もが孤独を感じていて、そのために発作を起こす

「嫉妬」が起きるメカニズム

2022-03-17 16:09:28 | 読書
  • 「自分より下」の人間に嫉妬を覚える不思議
    嫉妬の感情は、「自分よりも立場が下だと思っている人間が、自分よりも優れたものを持っている」と感じることで起きる

  • 誰も孤独の引力からは自由になれない
    親といえども一人の人間。我が子にも嫉妬してしまって、子どもも孤独になるような破壊的な言動をとることもある
    医者が患者の知識に嫉妬

世界は「依存」に満ちている

2022-03-17 15:56:28 | 読書
  • 逃げられない関係には「依存」が潜んでいる
    ”苦痛”や”恐怖”が病みつきになる心理
    仕事や恋愛に依存状態になっているとき、脳内麻薬によって「脳の孤独を感じる部位」が麻痺している
    依存には孤独がセットになっている
  • お酒に依存してしまう人の心にも「孤独」が潜む
    孤独を感じることで、脳内で通常よりも強い電流が流れて発作が起きる
    孤独の連鎖で症状が悪化する
  • パワハラすると脳内麻薬が分泌される
    脳内麻薬によって孤独が麻痺すればするほど脳内の孤独を感じる部位の働きは逆に活発になってしまう
    パワハラは脳の「発作」によるものだから、本人には悪いことをしている自覚がない
    パワハラする人、される人の「共依存関係」