仏教
まず、仏教の出発点は、「一切皆苦(人生は思い通りにならない)」と知ることから始まります。
なぜ苦しみが生まれるのでしょうか。
仏教ではこの原因を、「諸行無常(すべてはうつり変わるもの )」で、「諸法無我(すべては繋がりの中で変化している)」という真理にあると考えます。
これらを正しく理解したうえで、世の中を捉えることができれば、あらゆる現象に一喜一憂することなく心が安定した状態になる――と教えます。
つまり、真理を理解すれば苦しみから解放される、とお釈迦さまは説かれました。
まず、お釈迦さまは、私たちの世界は自分の思い通りにならないことばかりである、という真理を説いています。
仏教の「苦」とは、単に苦しいということではなく、「思い通りにならない」という意味です。
この「苦」には、「四苦八苦」と呼ばれる八つの苦しみが挙げられています。
このように、仏教では「生き方」の教義が中心で、「死に方」についての教義は不殺生以外は見当たりません。
(おわり)