hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

京都で紅葉狩り(2)詩仙堂、圓光寺、東福寺

2023年11月30日 | 観光

               

はや16年前になってしまったが、2007年の12月初め、京都の嵐山、嵯峨野、奥嵯峨野を歩き、さらに翌日、北東部にある詩仙堂、圓光寺を回り、古刹の雅の中で、炎のようにあでやかな紅葉を堪能した。
前回に引き続く京都の紅葉狩り。

 

 

翌日、京都の北東部にある宿から、詩仙堂、圓光寺、曼殊院に行った。

 

落柿舎(らくししゃ)は、芭蕉の弟子・向井去来の閑居跡。当時、庭にあった40本の柿の実が一夜のうちにほとんど落ちてしまったことから名づけられた。

 

コスモス越しの落柿舎

 

詩仙堂の石段を登り、門をくぐると、

 

楼のある建物がある。

 

部屋から、緑の植え込みに引き立てられた紅葉を愛でる。

 

庭には、赤、朱、黄が鮮やかな一本の大きな紅葉があり、カメラの砲列に囲まれている。

 

大原女の格好をしたお掃除のおばさんの話では、この木が鮮やかな期間は毎年一週間位しかないという。めぐり合いに感謝。

 

詩仙堂を出て、北へ数分行くと、圓光寺がある。

 

本堂の前には、竹の筒に耳を当てると水のしたたれる音が響いて聞こえる水琴窟がある。澄んだ、かそけき響きが震えながら遠くに消えていく。こんな上品な遊び心を持った日本人を誇りに思ってしまう。

 

座敷に続く廊下に座って、ただボーと庭園の朱色の海を見ていると、「極楽、極楽。なにをあくせくすることがあろう」と思う。

 

この後、曼殊院へ。

 

建物の外廊下をぐるりと回り、お庭を拝見。

 

枯山水に紅葉。

 

これでもか! 参った!

 

修学院駅から叡山電鉄に乗る。

 

 

まだまだ時間があると京都駅南の東福寺へ回る。

 

ここもすべてが見事な紅葉。

 

あの高台へ登らねば。

 

すごい人並。

 

押しのけての上から写真を撮るのははあきらめて、下からパチリ。

これが「ほんまもん」と負け惜しみ。

 

こちらも遠くから眺めるだけ。

 

おもむきあるこちらも、

こちらも、

掃除は一体どうするのか、ばかり気になってしまう。

 

このあと、京都駅から新幹線で横浜へ戻った。

わずか二日の京都だったが、ともかく紅葉を堪能し、もみじ尽しの行楽だった。

 

 

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京都で紅葉狩り(1)嵐山から奥嵯峨野 

2023年11月29日 | 観光

 

2007年の12月初め、京都の嵐山、嵯峨野、奥嵯峨野を歩き、さらに翌日、北東部にある詩仙堂、圓光寺を回り、古刹の雅の中で、炎のようにあでやかな紅葉を堪能した。16年前のことなのに、今でも目をつぶると、真紅のもみじがまぶたに浮かび上がる。今更ながらのご紹介。

 

阪急嵐山で降りて、渡月橋を渡る。

 

山の紅葉が川面に写る。

 

棹と、櫓や櫂を操って上流から和船がやって来る。渡月橋は保津川くだりの終点だ。堰に打ち込んだ杭の一本一本に鳥がとまっている。人が溢れる紅葉の季節であっても、いかにも“京都”という光景だ。

 

十分ほど歩くと世界文化遺産の天龍寺だ。

 

方丈の屋根はなだらかで雄大だ。上から滑ってきたら、そのまま池へジャンプできそう。

 

前の曹源池庭園は夢窓疎石によるもので、砂、松と、岩石による組合せは巨大な渓谷に見える。

 

水の流れのように庭園を巡る道筋には、上を向いて写真を撮る人がよどみを作る。深紅の紅葉が覆いかぶさってくる。

 

明るい黄色から橙、そして濃い赤色へとグラデーションしている木もある。

 

境内にある天龍寺直営の精進料理 篩月(しげつ)で昼飯とした。

 

食事は畳の部屋に向かい合って座って頂く。写真を撮るのも気が引けるが、珍しい光景なので図々しくパチリ。

 

動物性の素材を一切使用しない本格的精進料理だ。

味は忘れた。昨日の食事が何かも覚えてないのに、16年前はおぼえていない。

 

 

天龍寺の北門から出る。

 

有名な、両側に孟宗竹が立ち並び、昼でも薄暗い少しくねった細い道に出た。ぞろぞろと行列する人が居なければもっとしっとりした道なのにと、自分達を棚に上げて思う。

 

道が狭くなり、頭がつかえるほど低い紅葉のトンネルの中を人の列について北へ進む。

 

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)に着く。運慶作の仁王像が睨む茅葺の仁王門が出迎える。

 

仁王門を抜け、急な階段を登って行くと、両側は一面、緋色のじゅうたんだ。

 

さらに山道を登っていくと、多宝塔が紅葉の後ろにたたずむ。

細かい所まで意図したわけでもないだろうに、歴史を生き抜いた寺院、境内の景色は芸術だ。

 

百人一首で詠まれる小倉山の中腹まで登ると、嵯峨野、大文字山、比叡山などが一望できる。

 

汗ばんだ懐に風を入れてから、山道を降りる。

 

竹林と青もみじに囲まれたつつましやかな草庵・尼寺祗王寺(ぎおうじ)まで足を延ばした。

 

平家物語によれば、祇王・祇女姉妹は都で評判の白拍子で、平清盛に一時期寵愛された。清盛の心が白拍子の仏御前に移ると、祇王・祇女は母の刀自とともに尼となり、往生院に庵(現祇王寺)を結び、隠れ住んだ。やがて、寵愛を失って尼になった仏御前も訪ねて来て、4人は念仏三昧の日々を過ごしたとさ。

仏間にある仏壇には、祇王、平清盛、本尊大日如来、祇女、母刀自、仏御前の木像が安置されていた。

 

この後、宿へ向かった。

翌日の続きは「京都で紅葉狩り(2)詩仙堂、圓光寺、東福寺」。

 

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ショートケーキの日

2023年11月28日 | 雑学

 

「今日は11月22日だから“いい夫婦の日”です」など、今日は〇〇記念日だという報道を見かける。

 

この記念日なるものは、各自が勝手に言っていればよいようなものだが、業界などで統一されているのだろうか?

 

昔から知られている記念日の他に、調べてみると、一般財団法人日本記念日協なる組織があって、記念日の名称・日付・由来・目的・活動などを協会に届けると、条件に合わないもの以外は、15万円支払うと、登録、公開されるようだ。

 

11月28日を例にとると、

「いい唾液の日」(いい(11)つば(28))

「いいニッパーの日」(いい(11)ニッパ―(28))

「猫と人の日」(いい(11)にゃ(28))

「フランスパンの日」「いい(11)フランス(2)パン(8)」

などよくわからないものも含めて11の協会認定記念日が並んでいる。

 

 

協会認定記念日ではないが、ショートケーキの日をご存じだろうか?

毎月22日がショートケーキの日だという。

カレンダーを見て欲しい。22日の上は毎月必ず15日だ。つまり、上にイチゴ(15)が乗っている22日はショートケーキの日というわけだ。

 

 

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トマ・ピケティ『自然、文化、そして不平等』を読む

2023年11月27日 | 散歩

トマ・ピケティ著、村井章子訳『自然、文化、そして不平等 ―国際比較と歴史の視点から』(2023年7月10日文藝春秋発行)を読んだ。

 

文藝春秋BOOKSの内容紹介

世界的ベストセラー『21世紀の資本』のトマ・ピケティが、「格差」について考察。

「r>g」の衝撃から10年。戦争、気候危機、経済不安などを受け、世界は”第二次ピケティ・ブーム”へ。

その最新思想エッセンスを、ピケティみずからコンパクトな一冊にまとめたのが本書である。

・「社会は平等に向かうべき」との思想はいつ始まったのか
・所得格差が最も少ない地域、最も多い地域は
・「所得格差」と「資産格差」について
・累進課税制度の衝撃
・世界のスーパーリッチたちの巨額税金逃れ問題について
・ジェンダー格差をどう考えるか
・環境問題の本質とは、「自然資本の破壊」である
・炭素排出制限量において、取り入れるべきアイデア
・「戦争や疫病が平等を生む」という定説は本当か

——「持続可能な格差水準」は、存在するのだろうか

 

2022年3月に行った講演を元にした本なので、p104とコンパクトで、論旨は簡潔。

現代社会の不平等の源泉と政策の役割を、データをグラフで示しながら簡潔に解説している。

ここ数百年の、欧米の所得や資産の不平等は、自然発生したわけではなく、政権運営を担うのが誰かによって人為的につくられている。
さらに、累進課税の緩和や公的教育への支出抑制などが、政府の財政危機を口実によく喧伝されるが合理性はない。逆に、課税強化や公的債務の負担増によって経済成長が抑制されたという歴史的事実もない。

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

現在の社会は、主にヨーロッパのデータしかないが、あまりにも不平等である。世界各国の所得や資産の過去・現状の状態をグラフで見て、わかりやすい説明を読めば、簡単に理解できる。大変分かりやすくて良い。

しかし、どうすれが良いかは今一つ不明瞭だ。累進課税を今より厳しくし、貧困層の教育支援を進めるという指摘だけのように読めた。そしてその実現には、投票による政治変革で可能と示唆している。本当?

 

 

トマ・ピケティ(Thomas Piketty)

フランスの経済学者。1971年生まれ。パリ経済学校教授、社会科学高等研究院(EHESS)教授。EHESSとロンドン・スクール・オフ・エコノミクス(LSE)で博士号を取得。2013年出版した LE CAPITAL AU XXIe SIECLE (邦題は『21世紀の資本』みすず書房)が世界的なベストセラーとなり、一躍注目される。その所得格差拡大の実証研究は、リーマン・ショック後の世界経済危機で盛り上がった「ウォール街を占拠せよ」運動に大きな影響を与えた。フランス社会党系の理論家でもある。

 

 

〈目次〉

*自然の不平等というものは存在するか? 平等への長い歩み

スウェーデンは世界で最も平等な国の一つとみなされている。しかし、長い間ヨーロッパで最も不平等な国の一つだった。1930年代に入り社会民主系の政党が政権を

とり、急速に変わった。

 

*不平等および不平等を生む体制の歴史的変遷

世界不平等データベース(WID : World Inequality Database)

*所得格差

上位10%の所得がその国の所得全体に占める比率は、完全に平等なら10%で、完全に不平等なら100%になる。北欧は平等に近く20~30%で、アフリカ南部では70%になる国もある。
下位50%の所得がその国の所得全体に占める比率は衝撃的だ。南アフリカでは5~6%で、北欧では20~25%だ。一見平等に思える北欧の25%でも、下位50%の平均所得はその国の平均所得のほぼ半分だという事になり、完全平等の50%に達することはない。

*資産格差

資産の分布は、つねに所得の分布より大幅に偏る。
上位10%の資産がその国の全体に占める比率は、60%~90%となる。
また下位50%が全体に占める比率は、5%未満となる。
資産の平等化の進展は非常に遅い。1世紀前のフランスでは、下位50%の資産が全体に占める比率は2%(今日の南米と同じ)だった。一世紀かけて4%になった。

 

*ジェンダー格差

ヨーロッパでの労働所得に占める女性の比率は、過去数10年で30%から36%に上がったが、50%には程遠い。

 

*ヨーロッパにみられる不平等への歩みのちがい

20世紀の間にフランスの上位 10%の所得は 50%から 30~35%に下がり、下位 50%は 10~15%から 20~25%に上昇した。

資産の平等への歩みはさらに鈍い。上位10%の資産が全体に占める比率は第一次大戦前の80~90%から、今日では50~60%に下がっているが1980年代からは上昇している。下位50%は過去2世紀富の再分配の恩恵をほとんど受けていない。

 

*スウェーデンの例  略

 

*福祉国家の出現——教育への公的支出

貧困層は初等・中等教育への公的支出しか受取らない一方、富裕層は最も多い公的支出を受取っており、事実上、公的支出が当初の不平等を大幅に助長していることになる。

 

*権利の平等の深化に向けて

所得格差が1対3,1対5程度であれば、多様性やインセンティブに照らして及第と言えるだろう。

 

*累進課税

平等への道に反し、近年所得税も相続税も累進度が少なく(最高税率が低く)なっている。

 

 

フランクリン・ローズヴェルト大統領の時代から1932~1980年。アメリカの最高税率は平均80%に達し、そこに5~15%の州税が加わる。この累進課税によって格差を大幅に縮めたが、経済成長を阻害しなかったし、イノベーションを窒息させることもなかった。

1986年、レーガノミクスによって最高税率は28%まで引き下げられた。この大幅減税で1990~2020年のアメリカ経済成長は1950~90年のおおむね半分に落ち込んでいる。

 

 

 

*債務をどうするのか? 略
*自然と不平等 略
*結論 略

 

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井の頭公園の「思い出ベンチ」

2023年11月25日 | 散歩

 

「思い出ベンチ」は、15万円か、20万円を払い都立公園にベンチを寄付すると、背中の小さな板に好きな文章を刻むことができる。東京都の思い出ベンチ応募(2023年度は終了)。

井の頭公園へ行くと、時間のある時は、ということはいつもなのだが、ベンチの背中にあるプレートを眺め、メッセージを残した人に想いを馳せる。

 

座るのをためらってしまうほど古ぼけた、絶滅危惧種のベンチを2つ見つけた。

 

このブログで、「思い出ベンチ」を検索したら数多く登場していた。まさに、ネタに困ったときの「思い出ベンチ」だ。

 

「思い出ベンチ」のメッセージをいくつかご紹介。(〇〇〇〇は人名など)

 

家族、友への想い

「In memory of our 〇〇〇  Sep. 11.2001.N.Y.  〇〇〇〇」 (9.11で亡くなったのだろう)

「毎年桜の頃に訪れた井の頭公園、今度は風になって空から眺めましょう。 〇&〇」

「お父さんお母さんずっとずっと好きだよ。声が聞きたい。〇〇ちゃんて呼んでほしいよー 〇〇〇〇」

「我が父〇〇と〇〇、〇〇の三人がこのあたりで一杯飲んでいるのではないか。 〇〇〇〇」

「吉祥寺で八十七年の幸せな生涯を過ごした〇〇〇〇を偲びここに憩う人々の御多幸を祈ります 〇〇〇〇」

「空を見上げて どのくらいさけんだら あのいつもと変わらない 君の笑顔に会えるのかな ―玲葉奈 オレンジより―  〇〇〇〇」 (「オレンジ」はシンガーソングライター・玲葉奈の歌)

「十九歳の〇〇〇、公園の満開の桜花、カメと太った錦鯉、あなたとの永久の思い出です。 〇〇〇〇」

 

思い出の公園に感謝

「桜の咲く美しい季節、私達の青春時代この公園で結ばれ、人生のスタートを切りました 〇〇〇〇」

「井の頭に住んで65年、幸せでした。82才 〇〇〇〇 」

「昭和37年 婚約時代の思い出の 森と泉 〇〇〇〇」

 

記念

「この公園をいつまでも散歩していたい。 還暦を記念して。 〇〇〇〇」

「四季折々の楽しさを味あわせてくれたこの公園に感謝して 結婚五十年の記念に 〇〇〇〇」

 

家族へ

「じじ、ばばのベンチ 〇〇ちゃん、〇〇ちゃん 大人になっても座りに来てね 〇〇〇〇」

「〇〇〇〇 いつまでも健康で仲良くね 〇〇〇〇」

 

人生を想う

「人生〇〇〇は長い、疲れたら休め 脇道を行くのも又良し  〇〇〇と〇〇〇」

「前へ 〇〇〇〇」

 

 

私ならこうかな?

「結婚前の思い出の公園を 数十年を経て、今また二人で散歩する  冷水俊頼・相方」

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井の頭公園の鳥

2023年11月23日 | 散歩

 

ひょうたん池の向こうのひょうたん橋を見る。

 

井の頭池の南側の池端の道を行く。

 

上の写真を拡大。マガモでしょう。

 

先を行くカルガモが何か咥えていたのだが、残念ながら写真には写っていません。

 

小さなカイツブリ。潜って長い時間出てこないので心配していて、ようやく水面に出てきたところをパチリ。

 

右下がカルガモ、左上はマガモ。たまには陸をお散歩します。
鳥の世界へお邪魔しているのですから、私はしばらく立ち往生でした。

 

カラス(?)もいます。

 

日向ぼっこが好きなのはカワウですね。

 

元気な声の、袋を下げてドングリ拾いの保育園児たち。

 

白いサザンカ(山茶花)

 

隣にはピンクのサザンカ。

 

七井橋から東を。なぜか鳥は見えず。

 

11月13日朝、10時過ぎの井の頭公園でした。

 

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11月(1)の花

2023年11月21日 | リタイヤ生活

 

11月6日に届いた花

 

カーネーションのピンクが2本、紫が2本、白で縁がピンクが1本。ブルースターが2本、赤い小さなセンニチコウが4本、バックのユーカリが2本。

 

ユーカリは、根元の方から枝分かれしていて、花瓶の中にもぐってしまう枝を切って一輪挿しに。

ユーカリは水をかなり吸い上げるらしくて、油断していて小さなこの花瓶の水がなくなっていて、枯れてしまった。

 

 

涼しくなって花もちが良くなり、5日後に最盛期かな?

 

紫のカーネーション

 

ピンクのカーネーション

 

センニチコウ(千日紅)

 

ブルースター、小さくて、薄青色で、可愛いじゃない。茎の切り口からは白い汁が出る。咲き始めは薄青色で、次第に青みが強まり、咲き終わりはピンク色を帯びるらしい。どこまで行くのかな。

 

と思ったら、翌日(6日後)、多くの花がピンクになった。

 

ユーカリといっても数百種の総称で、コアラはこんな形の葉を食べていなかったと思う。ユーカリは油分が多く、遠くから見たユーカリ林の上は、油分で曇っていた。

 

ピンクのカーネーションが1本、花のすぐ下で折れて、一本刺しに。こちらはしばらくこのまま頑張っていた。

 

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冬の富士

2023年11月20日 | 日記

 

11月19日朝6時半、くっきりと谷筋を刻んだ真っ白な冬の富士山

もっと、遠景がしっかり写るスマホとしっかりした腕が欲しい。

 

 

 

コメント (4)
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井の頭公園の三角広場

2023年11月19日 | 散歩

 

三角広場の場所を東京都建設局提供の井の頭公園MAPで説明する。右下が三角広場。

右下を拡大すると下の図となる。

要するに、「井の頭公園駅」付近の井の頭線と神田川に挟まれた広場だ。公園の南東にある。

 

上の地図の右下(公園の南東端)から広場を眺める。

 

下の写真の右が神田川。

 

正面に遠く見えるのは広場の西北端にあるトイレ。

 

神田川沿いの大きな木の幹に、

使用可能な熱中症予防のテントの説明図が縛り付けられていた。

一辺2m以下、一方向を開放するなどの注意事項。そういえば広場でテントを使っているのを見たことがある。

 

4方に枝を伸ばすこの木には、「木にのぼらないでください」。こんな枝ぶりを見たら、私なら(70年前なら)絶対登ろうとしただろう。

 

神田川にカルガモが2匹。上は水中に頭を潜らせてエサ探し?

 

左のカラスが水浴び。

 

あっという間に終わったカラスの行水。

月曜日の10時前、子供たちの姿は見えなかったが、そのおかげで鳥たちを眺められた。

 

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千早茜の略歴と既読本リスト

2023年11月18日 | 読書2

 

千早茜(ちはや・あかね)

1979年生まれ。北海道江別市出身。。小学生時代の大半をアフリカで過ごす。京都市在住。立命館大学文学部卒。

2008年「魚」(受賞後『魚神(いおがみ)』と改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。翌年 同作『魚神』で第37回泉鏡花文学賞受賞
2013年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、
2014年『男ともだち』で直木賞候補、2015年吉川英治文学新人賞候補
2021年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、『ひきなみ』で山田風太郎賞候補
2023年『しろがねの葉』で第168回直木賞を       受賞

他の小説作品に『男ともだち』『西洋菓子店プティ・フール』『クローゼット』『神様の暇つぶし』『赤い月の香り』『さんかく』『正しい女たち』『マリエ

クリープハイプの尾崎世界観との共著『犬も食わない』等。

食にまつわるエッセイも好評で「わるい食べもの」シリーズ、新井見枝香との共著『胃が合うふたり』がある。

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千早茜『マリエ』を読む

2023年11月17日 | 読書2

 

千早茜著『マリエ』(2023年8月30日文藝春秋発行、¥1,870、242p)を読んだ。

 

文藝春秋BOOKSの内容紹介

私の幸せも不幸も、私が決める。そう、決めた

「離婚って失敗なの?」「恋愛と結婚って別物?」
新直木賞作家が描く、おとなの女性の結婚と幸福をめぐる物語。

桐原まりえは40歳を手前に離婚した。夫の森崎に「恋愛がしたい」と切り出され、2年近い話し合いの時期を経て、7年半の結婚生活に終止符を打ったのだ。理由にはいまも納得がいかないまりえだったが、自分はもう誰にも属していない、そう思うと心は軽やかだった。離婚届を提出する朝、寂しさよりも、手放して一人になることの清々しさをこそ感じたのだ。


「あんたもこれから恋愛できるわね」、行きつけのワインバーでよく遭う年かさのかっこいいマキさんはそう言うが、まりえにはその気はない。駆け引きも探り合いも億劫だし、今のからだを見せる羞恥が性欲を上回る。なにより、すべて自分の自由にできる生活が一番大事でそれを危うくする欲望に呑み込まれたくはないのだ。でも、なにか不安で、なにか取りこぼしている気がする……。


ひょんなことで懐いてきた由井君が粉料理を教わりに訪ねてくるのを好ましくは思うが、物事の受け止め方に7つの歳の差を感じるばかりだ。そんな折、些細なきっかけと少しの興味から、まりえは結婚相談所に登録をした。そこで見聞きする世界は、思いもよらないものだった。マリッジコンサルタントに、紹介された男たちに、婚活仲間に、切実な「現実」や結婚に対する価値観を次々と突きつけられ、まりえは考え続ける。自分が人生に求める幸せとは何なのか。


若い頃のように無邪気に恋愛に飛び込んでいけなくなった眼にだからこそ捉えられる、おとなの女の幸せをめぐる長篇。

 

まりえ(Maie)は、フランス語で「結婚、嫁ぐこと」。この本では香水の名前。

 

 

初出:「オール読物」2022年2月号~12月号

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

39歳のまりえは大手家電会社の課長職で、離婚しても経済的に安定し、むしろ自由な時間を楽しむ。
ワイン、こだわりの小麦粉料理、ちゃっちゃと作るブルーチーズ入り焼き油揚げ、選び抜いた中国茶、好みが厳しい香水、シンプルに片付いた部屋、女性の憧れる自立したオシャレな生活が描かれる。

 

年かさのマキさん、気の置けない友人など、女性同士の友情、嫌味、こだわりをにじませるやりとりや、年下の油井くんとの距離をさぐる会話に秀逸な描写力を見せつける。

悩みを楽しんでいると見えてしまう大人の恋愛小説。 

ちなみに、まりえが歳下の油井くんと結婚したとして、20年後にはどうなっているか想像がついてしまう。(人生二度結婚説

 

千早茜の略歴と既読本リスト(明日UPします)

 

文春オンラインで千早さんは語っている

「私も、まりえと同じように何年間もかけて話し合ったうえで円満離婚しました。成立後はとてもスッキリした気持ちになったんですが、誰も『おめでとう』『おつかれさま』とは言ってくれないんですよね。直木賞を受賞したときや、結婚を報告したときには、多くの人がお祝いの言葉をくれたのに(笑)。結婚も離婚も幸せのためにする決断なのに、どうしてだろうと不思議に思いました。物語を通して、結婚って何? ということを考えたかった」

 

 

メモ

(髪は)ダメージ受けたら戻らないですよ。髪は死んだ細胞ですから。(p114)

「髪は女の命」とかいうのに、死んでるんだ。そういえば、皮膚の表面の数層は死んだ細胞だった。

 

「若い子はマッチングアプリとかで恋人を探すんじゃないの?」
「主語が大きいです」  (p129、このセリフはもっと前にも出てきた)

「主語が大きい」とは、主語となっている「若い子」全部がそうじゃないとの意味。

 

 

最後まで読んで、いや眺めてくれた貴女にジョークを一つプレゼント。

二人とも50歳の夫婦がいた。25回目の結婚記念日に魔法使いのおばあさんが二人の願いを叶えてやることにした。

奥さんの願いは、世界一周旅行。魔法使いのおばあさんが呪文を唱えると、奥様の手には世界一周の航空券と十分な額の銀行小切手が現れた。

次に旦那さんに望みを聞くと、旦那さんは、「25歳若い奥さんがほしい!」。
魔法使いのおばあさんがうなずいて呪文を唱えると、アラ不思議!


旦那さんは75歳のシワだらけのおじいさんになっていました。

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秋はどこへ行った  

2023年11月15日 | 日記

 

今年は夏が長引いていて、スカッとした秋晴れの日が少なかった。秋は時折チラッと顔を覗かせただけで、夏かと思わせる強い日ざしが繰り返し訪れ、かと思うと、慣れない体には、真冬じゃないのかと思わせる寒さが突然襲ってきた。秋らしい天気が続かないうちに冬が来そうだ。

散歩中にあの強い香りにキョロキョロして金木犀を探すことも例年より短く、花があってももはや香りがしない日々がすぐ訪れてきた。畑の隅にいつものヒガンバナは見たのだが、例年民家の庭に見かけるコスモス、ホトトギスを見かけることは少なかった。

 

日本は熱帯性気候に近づいているように思える。従来、くっきりした四季に合わせた生活が刻まれてきた日本で、四季がはっきりしないのでは俳句も作り難いだろう。

 

 

昔は東京でも真冬には時に耳が痛くなるほどの寒さが訪れ、朝の庭には霜柱が立ち、下駄でのっしのっし、ザクザクと踏みしめて遊んだものだった。薄いおせんべいのような表土をはがして霜柱を取り出し、氷の柱を眺め、自然のなす技に不思議を感じた。おそらくこの冬、東京では耳が痛いほどのしばれるような日は少ないのではないだろうか。

 

従来、春は桜、ひな祭り、入学式など希望の季節。夏は、夏休み、海水浴など若者の季節。そして、ギラギラ夕陽の残暑が次第にやわらぎ、秋が訪れた。

空高くさわやかな秋空のもと、果物は実り、花は静かに揺れ、赤や黄色の紅葉が彩り、運動会では子どもたちの声が響いた。涼し気な虫の声を聴きながら秋の夜に本を読んだものだった。

 

華やかで躍るような希望に満ちた春も好きだが、卒寿となった私は冬に向かうしっとりとした秋がことに好きだ。そんな秋は、年々どんどん遠ざかって行ってしまうのだろうか。

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11月(1)の散歩

2023年11月13日 | 散歩

 

キク(菊)が、まん丸に、てんこ盛り

 

センニチコウ(千日紅)とムクゲ

 

「ハナミズキに日が当たって見事に紅葉だね」と言うと、「毎日落ち葉を掃くのが大変だったのよ」と現実的な相方。濡れ落ち葉だった私は無口に。

赤い実も鈴なりだ。

 

実の付きが悪いピラカンサ(トキワサンザシ)。日当たりが悪くなったため?

 

こちらのピラカンサは山盛り。

 

柿かと思ったら柑橘系?ミカン?

 

久我山近くの神田川を覗き込むと、鯉が、

 

ぞろぞろ。

 

11月1日の午後2時半、一瞬、日が陰り、見上げると、太陽は小さな雲に隠れて。

 

西荻窪駅南口から中央線を吉祥寺駅方面へ数分。スーパー・オオゼキが11月8日11時プレオープン、11月9日にオープンする。写真は5日。

 

そして、オープン翌日の11月10日10時半、大変な混雑の店から逃れ出てパチリ、パチリ。

まだまだ列は続く。

店内は食品だけだが、それでも広くはない。

 

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カフェ野田でランチ

2023年11月12日 | 食べ物

 

相方が友達とランチということで、カップ麺では癪に障るということで、あてもなく散歩に出た。

気が付くと、井の頭線・三鷹台駅の近辺。この辺りではランチ処に困る。

 

以前入った「さんまる食堂」を覗くと、「体調不良のため、ランチのみ休業」とあった。

 

ならばと、コーヒーの美味しいカフェ野田はどうかと、井の頭線の南側を久我山方面へ歩き出す。

 

階段を上がって店内に入る。正面カウンターの中でご主人がコーヒーをドリップしている。壁にはいかにも素敵なコーヒーカップがずらりと並ぶ。

店内には3組の客だけ。静かな大人のカフェだ。

 

食事は3種のみでいずれも1,000円だったと思う。

私は「沖縄タンメン」。

太めの麺がおいしい。「辛いですからお好みで」と添えられた「とうがらし?」をこわごわ入れた。味に一層深みがでたような気が。

 

この店は、ご主人こだわりのコーヒーが美味しいので、テーブルにお勧めのあった「ケニア カリミクイ」を注文。

 

食後に出されたコーヒーを思わず一口飲んでしまってから、パチリ。

 

傍らのカードをパチリ

「丁寧に精選されたコーヒーをハイローストに焙煎し、ジャスミンを思わせる華やかな香りとオレンジのように明るい酸味、ライムのようなすっきりとした味わいを」楽しみました、ハイ。

いや、本当に本格的な深い味わいのコーヒーを久しぶりに頂きました。

 

 

カップには精細なハミングバード(ハチドリ)の絵。空中でホバリングして蜜を吸う可愛い小さい鳥だ。

 

ソーサーの裏を見ると「WEDGWOOD HUMMING BIRDS」の文字。

 

コーヒーはもちろん、カップも、さすがご主人、いい仕事してらっしゃる!

 

 

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五藤光学研究所『プラネタリウムの疑問50』を読む

2023年11月11日 | 読書2

 

五藤光学研究所編『みんなが知りたいシリーズ20 プラネタリウムの疑問50』(2023年7月18日成山堂書店発行)を読んだ。

 

成山堂の内容紹介

星空の魅力を感じさせてくれるプラネタタリウム。いつ頃何のためにつくられたのか、どのような仕組みで星を映し出すのか、どのようにつくられるのか、解説員になるにはどうすればいいのかなどについて、プラネタリウムのプロフェッショナルがわかりやすく解説します。

 

プラネタリウム(planetarium)

プラネット(Planet、地球や火星などの惑星)と、アリウム(-arium、見る場所)を結合させた造語。

1923年ドイツで誕生。

 

プラネタリウムの仕組み

光学式:投映機の中心部に光源(LED)がある。その光が、星の配列に合わせて孔を開けた恒星原板の孔を通り、さらにレンズでドームスクリーンに焦点が合うように調整されて星として映る。一等星などの明るい星は別の専用投映機で個別に映すことが多い。

デジタル式:コンピュータで再現した星空をプロジェクターでドームスクリーンに映す。

ピンホール式:光源の周りに、星の位置に穴が開けられたカバーを付ける。簡易版。

 

惑星投映機:地球から見た惑星の動きを、正確に計算された歯車の組み合わせによって動かしていたが、コンピュータで計算して太陽系以外の惑星から見た様子を計算して再現することも可能になった。

補助投映機:星座投映機、流星投映機、人工衛星投映機、日食・月食投映機などプラネタリウム空間にいろいろな情景を描く。

 

映せる星の数

初期の光学式プラネタリウムは約6,500個の星を映せた。人間が見ることが出る6.5等星までの星の数は6,500と言われる。現在では7億個の恒星を投影できるプラネタリウムがある。しかし、デジタル式は星の数は無限に増やせるが、「星像」が大きいので、個々の星が明瞭でなくなる。そこであえて、肉眼で見える6,500に絞っているプラネタリウムも多い。 

 

日本のプラネタリウム

1937年大阪市立電気科学館にできたプラネタリウムが日本初で、日本天文遺産として現在も展示中。

1957年、カール・ツァイスⅣ型の第一号機を収めた五藤プラネタリウムが作られた。

 

世界のプラネタリウム

世界一位は米国の1,440館、2位が日本の392館、3位中国345、仏166,伊、独、露、英、台湾、韓国と続く。

 

プラネタリウムで眠ってしまってもいいですか?

「日本プラ寝たリウム学会」という学会があり、毎年11月23日の「全国一斉 熟睡プラ寝たリウム」というイベントと全国各地のプラネタリウムで行っている。枕とパジャマの持ち込みOK。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

宇宙には夢がある。しかし、私、天文に特に興味があるわけではないが、図書館の新しい本を並べた棚に目がいき、子供でも分かりそうなこの本なら読めるだろうと思わず手を伸ばした。

 

分かりやすい。最初の数ページで概要は分かってしまう。50に別れた質問に数人で答えているので、繰り返しが多い。

 

プラネタリウムには2回しか入ったことがない。

1回目は子供の頃で、今は無き渋谷の東急文化会館の屋上の丸いドームの五藤プラネタリウムを懐かしく思い出す。

2回目は、バンクーバーで、子供向けに科学を楽しく体験させる博物館、丸屋根のScience World at Telusだ。解説の人の話に対し、盛んに子供たちが質問していて、話についていけなかった屈辱感がよみがえる。

 

60歳を過ぎて、オーストラリアの西南端の昔捕鯨で知られたアルバニーという町に行った。南極の方向の夜空を見上げたら、一面、まさに降るような満天の星だった。子供の頃からあんなにしじゅう空を眺めていたのに、あの空の奥にこんなにもたくさんの星があったなんて!
さっそく、現地で求めた星座表を出して照らし合わせると、「あった!」南十字星が。
星座なんて人間が勝手に星たちに合わせて物語を作っただけだと思っていたが、じっと見ていると、ほかの星は消えて確かに十字だけが浮かび上がってくる。
星座表をもう一度見ると、ミルキー・ウエイと書いてある。「う? 天の川?」首を回して夜空を眺め渡すと、あった。この時が、天の川を見た、最初で最後だ?

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