hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

創作おはぎの店「おはぎびより」

2023年09月29日 | 食べ物

 

創作おはぎの店「おはぎびより」は、井の頭通りの宮前5丁目の交差点にある。

 

小さな店だが、テーブルが3つほどあって、持ち帰りの他、店内でも食べられる。

 

Instagram:ohagi_biyori  最近の店の案内はホームページよりもインスタグラムが多くなった。

 

店の看板に貼られていた写真をパチリ。左下に横断歩道が写っている。

 

おはぎの種類も、数限りなくある。

 

店のドアに貼られた紙を撮ったもので、土日と水曜日の午後しか開いていない。

詳しくはインスタグラムをご覧あれ。

 

お店で買うと、一つ一つ紙カップに入れて、吊り下げられるようにしてくれる。

 

展開図?

 

2月に買ったおはぎ二つ。

 

お彼岸に買った、つぶあんと、こしあん。左のつぶあん、1/3食べちゃったのだが、わからないでしょう?

午後3時にいつものコーヒーでなく、お茶でいただきました。

 

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小川哲の略歴と既読本リスト

2023年09月28日 | 読書2

 

小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県千葉市出身。

東京大学理科一類3年の時、理系から文系へ変わり、教養学部卒。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。コンピューターの父・英国の科学者・哲学者アラン・チューリングを研究。
2015年、博士課程2年の時、『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト“大賞”受賞し、デビュー。
2017年発表の第2長篇『ゲームの王国』が第39回吉川英治文学新人賞最終候補、その後、第38回日本SF大賞と第31回山本周五郎賞を受賞
2019年短編集『嘘と正典』が直木賞候補

2022年『地図と拳』で第13回山田風太郎賞受賞、2023年第168回直木賞受賞

2022年『君のクイズ』、2023年第76回日本推理作家協会賞受賞

2023年漫画家の山本さほと結婚

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小川哲『君のクイズ』を読む

2023年09月27日 | 読書2

 

小川哲著『君のクイズ』(2022年10月30日朝日新聞出版発行)を読んだ。

 

朝日新聞出版の紹介記事

『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!

ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 
「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!

面白すぎる!! 驚くべき謎を解くミステリーとしても最高だし、こんなに興奮する小説に出会ったのも久しぶり。頼まれてもいないのに「推薦コメントを書かせて!」とお願いしてしまいました。小川哲さん、ほんとすごいな。――伊坂幸太郎氏

 

三島玲央(れお)は、クイズ番組「Q-1グランプリ」のファイナリストとして、TVスタジオのステージに居た。相手は本庄絆だ。

7問先取の短文早押しクイズで、賞金は1千万円。三島はすでに6問正解で、12問目が出題された。

仏教において極楽浄土に住むとされ、その美しいこ――

一瞬早くボタンを押した本庄が必死に答えを探している。そして、答えた。「迦陵頻伽(かりょうびんが)」。

6―6になった。ついに最後の問題だ。

 

問題――」と問読みが言った瞬間、本庄がボタンを押した。

本庄は、「ママ、クリーニング小野寺よ」と口にした。しばらく置いてから「ピンポン」という正解音が鳴り、本庄の優勝が決まった。

 

なぜ本庄は、一文字も読まれていないクイズに正答できたのか? ヤラセなのか、魔法なのか?

 

以下、その答えを求める三島の旅が170頁に渡って続く。

 

初出:「小説トリッパ―」2022年夏季号

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

私は伊坂幸太郎に感心し、伊坂幸太郎は小川哲に驚嘆する。当然、文句なしの五つ星だ。

すべてが論理的、理詰めの語りで成り立つ小説だ。対戦クイズは相手との心理戦もあるが、それさえ理詰めで語られる。からりと乾いた文章で、情緒的、感情的語りは見当たらない。

私にとってすっきりした小説だった。

 

相手より一秒でも早くボタンを押すための戦術の説明は極めて論理的だ。

TVのクイズ番組を漫然と見ていてはいけない。早押しクイズの世界は、情報合戦、高度な技術、戦略が渦巻く世界だということが、読むにつれ目の前に徐々に開けてゆく。

 

単なる暗記屋、知識の塊でクイズ屋ではないとみていた本庄は、早押しクイズ戦略・技術を心得た真のクイズプレーヤーに成長していた。そして、さらに本庄は、……。

 

 

小川哲の略歴と既読本リスト

 

 

 

以下、若干ネタバレ気味なので、白字で書く。読む方は下記の部分をマウスなどで選択してから読んでください。(スマホだとどうするのか分からないけど)

 

優れたクイズプレーヤーにとって、早押しクイズは単なる答えを知っているかどうかが問題なのではなく、いかに相手より早く可能性のある複数の答えを想定してボタンを押すかにかかっている。

正解しなければ負けるなど相手との状況により、早く決断してボタンを押す。押してから、問題を再考し、確率の高い答えを口に出す。

 

「読ませ押し」:早押しボタンが点灯してから、出題者が問題文を読むのを中断するまでの僅かな時間を使った技術。

日本でもっとも高い山は富士山ですが、2014年4月、国土地理院によって日本でもっともひ一―

「よって日本でもっとも」と聞こえた時点で次の一文字が答えを確定させる(確定ポイント)と判断し、ボタンを押す。しかし、確定ポイントでボタンを押すなら相手と同時になる。リスクを取っていかに確定ポイント前で決断するかが、勝負の分かれ目になる。
なお、本庄は大阪の「天保山」と答えたが、不正解。正解は、東日本大震災で地盤沈下した仙台の「日和山」。

 

 

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9月(2)散歩

2023年09月25日 | 散歩

 

9月13日はまだまだサルスベリの季節。一つ一つの花は開花後、1日で萎んでしまうが、蕾が次々と開花して、咲き続けるので、百日紅の名となったという。一つ一つの花を見ているわけではないので、そう言われればそうなのだろう。
赤紫や、

 

あまり冴えない白。

 

花の間にある黄色い部分は果実を飛ばしたあとなのだろうか?

 

ムクゲ。一輪一輪は一日で散る「一日花」。名前が出てこないときは「ムダ毛」と思い出すとよい。ただし、声は出さぬこと。

 

こちらもムクゲ。右下の花は、早起きしすぎて、もう眠くなった花なのだろうか。

 

元の木を完全にわが物にしているノウゼンカズラ。

 

花の形はトランペット。

 

まだまだ咲いているヒマワリ(向日葵)。

 

ニチニチソウ。初夏から晩秋まで次々に花が咲くので、「日々草」。

 

ペンタス。よく見ると小さな星形の花がブーケのようにいくつも集まっている。エディブルフラワー(生でも食べられる食用花)としても人気らしい。何も食べなくてもと思うが。

 

花かと見間違えるハツユキカズラ(初雪葛)。

 

ツルボ (蔓穂)? いわゆる雑草ですね(冷たい言い方)。

 

花が丸でなく筒状に見えるけど、センニチコウ(千日紅)。紅でなく桃色なので千日桃??

 

小さな蝶々が止まっていた。

昨年の「11月(2)の花」に本当の(??)千日紅の写真がある。

 

 

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カフェ・ロシアでランチ

2023年09月23日 | 読書2

 

2019年3月以来ごぶさたのCAFE RUSSIAでロシア料理を食べた。なんでも一応そろっている吉祥寺で唯一のロシア料理店(グルジア料理)ではないだろうか。

場所は中道通り入口の吉祥寺通りの交差点、要するにユニクロの筋向いにあるファミリーマートの手前の階段を地下に降りる。

 

ちょっと心配なほど怪しげな階段を下りて、勇気を持って写真の左側のガラスのドアを押すと、カフェ・ロシアの狭い入口と料理人と店員達のロシア語が聞こえる。

 

11時15分に着いて、名前を言って、一応予約して待ち、11時30分開店と同時に入った。すぐほぼ一杯になった。少なくとも昼は予約した方が良い。20名足らずで満員になってしまう。

卓上に「MEH〇」とあるが、MENUだろう。ロシア語ではHはN(SはC、その他は忘れた)だったはず。

 

二人のボルシチ(ビーツのほのかな甘さと鮮やかな色が特徴の世界三大スープ)

たっぷりあるのに、サワークリームが効いて、最後まで美味しく頂いた。

 

私の肉のピロシキと野菜のピロシキ。以前はもっと大きかった記憶がある。通常、6㎝~13㎝とある(byウィキペディア)ので、コロナを経て諸物価高騰により、最大から最小になったのだろう。

 

 

相方のキノコのサワークリームのつぼ焼き

 

パイ生地の蓋を外したところ

 

デザートのケーキ

 

ロシア紅茶。当然のようにジャムを紅茶に入れていただきました。バラの花びらが紅茶の中で広がります。

 

店のホームページのメニュー(PDF)の中のロシア紅茶の説明では、「ロシアでは、ジャム入れから食べる分を自分のお皿にとって、それを自分のスプーンで食べながら、紅茶はプレーンのまま飲むのが一般的です。(紅茶に直接ジャムを入れるのを好む人もいます)」とあった。アジャパー!

 

 

二人で¥3,600と安く、狭くて雰囲気ある店ではないが、手軽で、それなりの美味しさだ。

よ~し、次はビーフ・ストロガノフに挑戦しよう。

 

 

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何もかもが待ち遠しかった日々

2023年09月21日 | 昔の話

 

目を細めて子供時代の遠い日を想うと、あの頃は、いつでも何かしら待ち遠しい気持ちで過ごしていたような気がする。

そもそも、毎日何かしら小さなことでもワクワクと過ごしていて、明日はもっと楽しいことが待ち受けているような気がしていた。

 

よそ行きを着て母に連れられて、新宿のデパートにお出かけするのはまさにハレの日だった。とくに何か買ってもらうわけでもないのだが、時として食堂で旗の立ったお子様ランチを食べるのはワクワクだった。
時々は銀座にも私の手を引いて出かけたらしい。突然、進駐軍の兵隊さんが「おお、ベイビー!」とか言って、私を抱き上げて高い高いをしたという。母は焦ってただオロオロするだけだったと聞いた。
小学校の遠足も楽しみだった。前の晩、母が苦労して手に入れたお菓子を詰めたバッグを枕元に置いて、少し早めに布団に入らされた。隣の居間の大人達の会話が聞こえ、いつもと違いなかなか寝付けなかった。行き先は新宿御苑、浜離宮など代々木上原の自宅から近く、とても遠足とは言えなかったのだが。

 

叔母さんに連れられて、いとこ達との海水浴はなによりの楽しみだった。小学校の夏休みの恒例で鎌倉由比ガ浜近くの叔母さんの知人宅へ泊りがけで出かけるのだ。
砂浜に大きなヤマを作り、周囲にらせん状の道を巡らせ、ボールを転がす。夜は、蚊帳の中でいとこ達とふざけっこをする。なんでもないことも一人っ子の私にはとくに楽しみだった。
帰りがけにお世話になったおばさんから「坊や、また来年来てね」と言われて、しばらく考えてから「僕、わかんない」と答えた。「普通、ウンでしょう」といまだにいとこ達にからかわれる。

 

今後に期待することもほとんど無くなった現在、もはや待ち遠しいことはない。このまま少しでも長く、この何事もない平穏な生活が続くことを願うばかりだ。
はるか昔の幼い頃の思い出を、牛の反芻のように時々呼び出しては、しみじみと懐かしんでいる。

 

 

 

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秋の空??

2023年09月20日 | 日記

 

9月19日13時半。

このギラギラで秋の空なの?  夏のままで、冬に突入するんじゃないだろうね。

 

そう言えば昨日朝6時半に富士山がシルエットで見えた。

 

 

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東野圭吾『魔女と過ごした七日間』を読む

2023年09月19日 | 読書2

 

東野圭吾著『魔女と過ごした七日間』(2023年3月17日KADOKAWA発行)を読んだ。

 

角川書店の東野圭吾1億部記念特設サイト

その夏、しんじられないことばかり起きた。「ラプラスの魔女」シリーズ!

AIによる監視システムが強化された日本。
指名手配犯捜しのスペシャリストだった元刑事が殺された。
「あたしなりに推理する。その気があるなら、ついてきて」
不思議な女性・円華に導かれ、父を亡くした少年の冒険が始まる。

少年の冒険×警察ミステリ×空想科学
記念すべき著作100作目、圧巻の傑作誕生!

 

中学3年生の月沢陸真(りくま)は市の複合公益施設のエレベータで小学生が乗る車椅子を押す奇麗な女性・羽原円華と会った。けん玉の玉を自由に操り、天気の変化を予言する不思議な力を持っていた。

羽原円華は、シリーズ前作の『魔力の胎動』、『ラプラスの魔女』でも、主に活躍する不思議な美女。

 

中学3年生の月沢陸真は、遠くからけん玉の玉を転がしてエレベータの扉が閉まるのを防ぐという信じられない術を見せた羽原円華と出会った。陸真と二人暮らしのの父・克司(元刑事・見当たり捜査員)が休暇を取った翌日に無断欠勤し、死体で発見され、陸真は刑事・脇坂拓郎から事情を聞かれた。

陸真が父の家にあった荷物を調べると、見知らぬ永江照菜・7歳の診察代を支払った書類が出てきた。陸真は親友の宮前純也と円華とともに、謎の解明と犯人捜しを始めることになる。

 

 

本書は書下ろし

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

いつもの東野作品のように、「それで、それで」と楽しく読める。

円華が事件の秘密を、中学生2人と、徐々に暴いていく過程は、楽しめるが、最後の謎の解明と、どんでん返しの犯人には多少強引な感じがあり、今一つ。

 

技術的問題の一つは、人の顔の判定を、熟練の人の判別能力とAIの勝負、違いと言った点だが、なるほどとは思うが、特に感心するほどではない。監視カメラネットワークで集めた顔画像データと、例えば取集ゴミの中から集めたDNA情報から顔画像を創成し、両者の相関を求め、一般市民の特定システムを作り上げるなどは、なかなかの発想と誉めてとらそう。

 

 

東野圭吾の略歴と既読本リスト

 

 

月沢陸真(りくま):中学3年生。父は克司。6歳の時、母を亡くす。

月沢克司:殺人被害者。2年前まで見当たり捜査員で、現在は警備員(潜入監視員)。

宮前純也:陸真の同級生。小説家志望。父親は自動車整備工場を経営。大学生の姉がいる。

羽原円華(まどか):物理現象を予測する力を持つ。数理学研究所の助手。父は所長で開明大学病院教授の羽原全太朗。

永江多貴子:月沢克司の恋人。7歳の照菜は娘。

脇坂拓郎:特捜本部の刑事。/高倉:特捜本部の係長。/伊庭:警察庁科学警察支援局課長、DNA捜査担当。/小倉警部補:克司の元同僚。

弘田直樹:5年前の大阪でのひき逃げ事件で指名手配中。/田中良介:詐欺罪で指名手配中。/新島史郎:17年前の強盗事件犯人でフェリーから飛び込み。人生を感じさせない顔をしている。(p59、143)

 

見当たり捜査員:何百人もの指名手配犯の顔写真を覚えていて、街中から見つけ出し、逮捕する。

潜入監視員:例えば、イベントに潜入し、カメラで多くの人を撮影し、AI解析で、営業データなどを得る。

エクスチェッド:脳神経に疾患を持っていて、同時に特殊能力が備わっている子供たち。

 

 

東野さんの小説に登場する一番の美人はいつも少し目の吊り上がった人なのだ。この本でも「奇麗な人だな、と陸真は思った。大きくて少し吊り上がった目が印象的だ。」(p5)

 

 

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9月(1)の散歩

2023年09月17日 | 散歩

 

このところ散歩は夕方か夜だったので散歩花ブログは久しぶり。

 

のっけから、何じゃい?

 

下の写真を判定なさったGoogle Lens様のおしゃるのは「ニガウリ」「ゴーヤ」など。

 

撮影してあった葉の写真で、「ツルレイシ」、別名「ゴーヤ」、「にがうり」と判明。

 

公園に一人たたずむ「サルスベリ」。名札は「ミソハギ科」しか読み取れなかったが。

 

そびえるピンクのサルスベリ。

 

こちらは白いサルスベリ。やはり赤かピンクの方が映えるな。

 

塀の上から前のめりでのぞき込む「ピンクノウゼンカズラ」。花がトランペットに似ているので英語ではトランペット・ヴァイン trumpet vineなどと呼ばれる(byウィキペディア)。

 

ジュウロクササゲ(十六大角豆)との御判定。サヤインゲンにしか見えないんですが。

 

同じく花にはインゲンの花とおっしゃる。

 

私でもわかるハイビスカス。

 

と思って大きな花だけの下の写真を判定いただくと、アオイ科フヨウ属の「ブッソウゲ(仏桑花)」。

複雑なアオイ科の園芸種群の総称がハイビスカスとある(byウィキペディア)。要するに、ド素人はめんどくさいから「ハイビスカス」。

 

 

こちらは分かりやすいニチニチソウ(日日草)

 

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9月(1)の花

2023年09月15日 | リタイヤ生活

 

7,8月をお休みしていた花が、9月に入って、4日に花が届いた。

 

 

5本の深紅のバラ、4本のガーベラ、2本のフジバカマとレーザーファンだ。

 

花の王様のバラ、その中でも深紅のバラはキング・オブ・キングではないかと思う。

 

ガーベラは人工的な蛍光色のような気がして、好きな花ではないが、あでやかなことは間違いない。

既に盛りを過ぎているのか、花びらが多少乱れているのが気になるが?

 

 

フジバカマは初めて届けられた。房状になった小さな花(蕾?)があって、一部の蕾の先端から白いひげのようなものが出てきている。ネットでみると、白いものが全体を覆い、モアモアと曇ったように見えるらしい。果たしてそこまで咲いてくれるのだろうか?

フジバカマは秋の七草の一つで、昔からある花らしいが、私は野生で見た記憶はない。川岸の護岸工事によって自生種が激減し絶滅危惧種となっているとネットにあった。

 

 

3日後、早や盛りを過ぎてしまった。ガーベラの花弁の先端は垂れ下がり、バラの花弁はバラバラになり始めている。

 

フジバカマは白い花?がほぼ一面に揃った。

 

すっかり首を垂れてしまったバラは切り取って、一輪挿しへ。

垂れ下がった外側の花弁をむしり取って、全体を締め付けてやると、一見、生き返ったようにみえるようになった。しかし、あまりにも未練たらしいと思われると困るので、実際そうなのだが、写真には撮ってあげないのだ。

 

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花のある生活

2023年09月13日 | リタイヤ生活

 

勤めていた頃は、家では仕事のことは考えないで、家を出た瞬間から考え出すことを日課にしていた。
今日片づけなければいけない案件を考えながら駅まで歩く。溜まりに溜まった宿題の山の中から、ネックになっていてもっとも重要なものに挑戦している自分を夢想し、一方で簡単に片付きそうで精神衛生上良いものをやっつけた気持ちになり、解決は難しいがとりあえず打つ手が決まっていて前進が実感できるものなど、せめてこれだけはと思う3件を選び出す。
もともと高望みしない性格から出社拒否になるほど思い詰めてはいないのだが、それでも精神状態が不安定な朝は、頭の中だけで勝手に仕事が進展したように想像して、やる気を奮い立たせるのだ。そんな訳で、周囲の景色はまったく目に入っていなかった。

 

退職後、夫婦で出かけ、駅に向かう途中、「ほら、あの木に芽が出たでしょう、もうすぐ花が咲くのよ」と妻が教えてくれる。一人で駅に向かったとき、白い花を見つけて、「おっ、咲いたか」と思った。まったく興味がなかった花の名前も、二人で散歩する中でいろいろ教えてもらい、すこし興味がわいた。そんななかで、歩いていても徐々に周りの木々、花々から季節の変化を感じるようになった。


勤めていた頃は、政治、経済以外の身の周りのささいな事柄を世の中に影響のない小さな事とばかにしていた。退職してしばらく経つと、どこの会社の景気が良い、悪いなど新聞の経済欄に興味がなくなった。そして、この頃から個人のささやかな喜びが積み重なって世の中の生活ができているのだと思えるようになった。

 

かって我が奥さんが忙しくて心身が本当に辛かったときに、ちょっとした贅沢で花を買って癒されたことがあったと、ふとつぶやいた。そんな事に気が付きもしなかった自分が、過ぎ去ったことながら、こんなことで夫婦といえるのかと、情けなくなった。


節約が身に沁みついてしまった奥さんは、店で花を見ても、見るだけでなかなか買おうとはしない。そんな様子を見ていた私は、月2回、花を家へ届けてくれるサービスがあるのを知り
、申し込んだ。安価なので豪華ではないが、季節の花が自動的に家に届けられる。


毎月、今月は何の花が来るのか楽しみだ。つぼみで来ても、たいてい二、三日で次々と開花する。菊のように異常に長持ちする花は少なく、2,3週間で萎れてしまう場合も多い。最初は多少大きな花瓶に生け、萎れた花を除いて小さな花瓶に生けなおす。折れてしまった花などあると、別に一輪挿しに挿して楽しむ。数週間ながら花の盛りへの道と、衰えていく過程を目にして、いろいろ思うところがある。

 

届けられる花の名前、花言葉、注意点といったメモから、ネットで育て方、特徴など調べる。花と季節の関係にも興味を持つようになり、散歩の際に道端や家々の庭先に咲く花にも引き付けられるようになり、花は単純な私の生活に潤いを与えてくれるものになった。いまや、花は、このブログの重要な種になっている。

 

まことにささやかながら、老年に至ってから、花ある生活を楽しんでいる。 

 

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夏川草介『始まりの木』を読む

2023年09月11日 | 読書2

 

夏川草介著『始まりの木』(2020年9月30日小学館発行)を読んだ。

 

小学館の内容紹介

『神様のカルテ』著者、新たなステージへ!
「少しばかり不思議な話を書きました。木と森と、空と大地と、ヒトの心の物語です」--夏川草介

第一話 寄り道【主な舞台 青森県弘前市、嶽温泉、岩木山】
第二話 七色【主な舞台 京都府京都市(岩倉、鞍馬)、叡山電車】
第三話 始まりの木【主な舞台 長野県松本市、伊那谷】
第四話 同行二人【主な舞台 高知県宿毛市】
第五話 灯火【主な舞台 東京都文京区】

 藤崎千佳は、東京にある国立東々大学の学生である。所属は文学部で、専攻は民俗学。指導教官である古屋神寺郎は、足が悪いことをものともせず日本国中にフィールドワークへ出かける、偏屈で優秀な民俗学者だ。古屋は北から南へ練り歩くフィールドワークを通して、“現代日本人の失ったもの”を藤崎に問いかけてゆく。学問と旅をめぐる、不思議な冒険が、始まる。
“旅の準備をしたまえ”

 

 

藤崎千佳:国立東々大学修士1年。文学部民俗学専攻。あっけらかんとした性格で、切り替えが早い。口の悪い師にも果敢に反論する。

古屋神寺郎(かんじろう):東々大学准教授。藤崎の指導教官。実績充分だが、偏屈で口が悪い。”民俗学の研究は足で積み上げる”を哲学とし日本中に旅に出るが、左足が悪く杖を使って歩いている。

仁藤仁(にとう・じん)藤崎の先輩院生。イケメンで優秀。

 

 

「寄り道」

青森県弘前市で津軽きっての豪商だった津島家で江戸時代の屏風絵を見せてもらう。そこには枝を払った自然木を通りに立てて神の憑代(よりしろ)とする市神の姿があった。嶽温泉に足を延ばし、「嶽の宿」で一泊。主人は10年前に亡くなった古屋の妻・裕子の弟・皆瀬真一。裕子も優秀な民俗学者だった。

「七色」

民俗学会をさぼって、京都市岩倉で、古屋は幼馴染の鍼灸師・土方から手当てを受ける。さらに、京都岩倉・実相院門跡の床板に鏡のように映る紅葉「床もみじ」を見る。学会講演に遅れそうなのに身体の悪い青年を叡山電車で鞍馬に送っていく。その青年は……。

「始まりの木」

古屋は千佳に告げた「藤崎、旅の準備をしたまえ」「行き先は信州だ」。信濃大学教授の永倉富子教授からの特別講義の依頼があったのだ。教授は柳田國男が主宰していた「氏神研究会」の資料を土産として渡した。東々大学の民俗学講座が今年度で廃止になるとの話がある中で、ある農家の一族が500年間守り続けてきた伊那谷の大柊(ひいらぎ)に会いに行く。
民俗学ではこの大柊は最後の神の木と言われている。しかし、古屋の妻・裕子は「始まりの木」と言っていた。

 

「同行二人」

仁藤先輩が高知県でフィールドワーク中の宿毛市に、古屋が飛行機嫌いのため、二人で鉄路14時間かけて着いた。千佳が僧の読経の声に誘われ深い森の中に入り込むと、初老の男が倒れていて、救急車を呼んで病院へ連れていった。大動脈瘤を抱えながら一人娘の乳がんが治ることを発願し四国を巡っていたのだ。古屋は僧の姿を見ていないという。

 

「灯火」

東京都文京区東々大学の近くにある輪照寺に樹齢600年の枝垂桜がある。もはや花を咲かさないこの木を、道路を通すために切り倒すという。昔、古屋がお世話になったという雲照住職は胃がんで余命3カ月だった。教室に仁藤が飛び込んで来て、講義中の古屋は病院に行くという。倒れたのは実は……。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

青森県弘前、京都鞍馬、長野伊那谷、高知宿毛と、田舎巡りのロードノベル風の話はシティボーイの私にはそれなりに面白かった。

 

偏屈、尊大な民俗学者と、全く負けていない女性大学院生との毒舌合戦は、内容は薄いが、スイスイ読める。

 

最終章でようやく第4話までの筆致や構成の意味が明確になり、納得。欧米の一神教と異なり、日本人
にとっての神とは自然とは、そして民俗学の目指すところとは・・

 

医者物専門と思っていた夏川草介が民俗学?と、お医者様から民俗学の講釈を散々きかされる羽目になるとはと戸惑いながら読んだが、さすが勉強家、巻末の参考文献は55冊(?)。著者の熱心な勉強ぶりに免じて許そう。

正直に言って、宮本常一を読んで、桁外れの研究効率の悪さにあきれ、体系が不明でわかりにくかった民俗学も、面白そうな点もあるなと思わされた。

 

 

夏川草介(なつかわ・そうすけ)の略歴と既読本リスト

 

 

 

メモ

 

古屋は講義の中でしばしが「神は人の心を照らす灯台だ」と言う。灯台は船の航路を決めてくれるわけではない。海が荒れ、船が傷ついた夜には、そのささやかな灯が、休むべき港の在りかを教えてくれる。

 

「同行二人」(どうぎょうににん)とは、たった一人のお遍路でも、お大師様が寄り添ってくれるという意味。

 

韜晦(とうかい):自分の本心や才能・地位などをつつみ隠すこと。また、身を隠すこと。 姿をくらますこと。

 

柳田國男は役人のエリートで瞬く間に出世して貴族院の書記官長まで上り詰めた。しかし、後半生を白足袋で全国を歩き回るような民俗学という学問の開拓を始めた。おそらく、勤勉で働き者の日本の農民たちがなぜこれほど貧しいのか、衝撃を受けたためではないかとは著者の弁。

 

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駅といえば別れ 

2023年09月09日 | 昔の話

 

別れでまず思い出すのは1957年のロマンチック・コメディー映画、ビリー・ワイルダー監督の「昼下がりの情事」だ。ゲイリー・クーパーが演じる大金持ちのプレイボーイが純情なパリ娘・オードリー・ヘップバーンと知り合い、互いに惹かれ合う。クーパーはパリを離れる際、女性との別れの修羅場になりがちな列車を避けていつもは飛行機にするのだが、あいにくこの日は欠航で、パリの駅での別れとなる。動き出した列車のデッキに立つクーパーに、世慣れた風を装い、ことありげに男たちのことを必死に言い募るヘップバーン。耐えきれず彼は彼女を列車に抱え上げる。観客の女性たちの溜め息が聞こえるシーンだ。

 

実際に目撃した切ない別れは九州の田舎の駅でのことだった。大学時代の友達数人でユースホステル利用の九州一周旅行中のことだ。停車した小さな駅のホームをデッキに立って眺めていると、詰襟を着た中学生が心細げに立っている。そばにはちょっと背中が丸い母親がいて、「頑張るんだよ」と心配そうに声をかける。たった一人で遠く離れた地に就職するのだろう少年は、いかにも固い顔で、ただ「うん」と不安に震えるような小声で答えた。
今思えば、団塊の世代の中卒の労働者が“金の卵”と呼ばれ、高度成長を支えた、まさにその始まりの頃の光景だったのだ。

 

このシーンを思い出すと今でも胸が詰まる。あの心細げな少年は無事勤め先に定着できただろうか? 今、70歳ぐらいだろうか? いろいろあったにしても、真面目に勤めあげただろうか? 今は子どもや孫たちに囲まれてニコニコと暮らしているのだろうか? いや、そうであるに違いない、そうであるに決まっている。

これと言った才能もなく、たいした努力もしないのに、とくに危機にも襲われることなく、平凡ながら幸せに暮らしてきた私はそう思うのだ。

 

 

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停電の夜に

2023年09月07日 | 昔の話2

 

最近はめったに停電することはないが、昔は何かとよく停電したものだった。

私が小学生の頃だった。ラジオが台風は東京を直撃すると叫んでいる。夕方はやばやと雨戸を閉め切って、家族三人、居間に集まっている。父はラジオに耳を傾け、母はつくろい物に精を出し、私は寝転んで本を読んでいる。まもなく、風がヒューヒューと音をたてて強くなってくる。揺れてぶつかり合う木々の悲鳴が絶え間なく続く。かたまりとなった雨が雨戸を激しく叩き、外れるかと思うばかりガタガタと大きな音をたてている。

 

天井の蛍光灯がチカっとして、スーと消えた。やはり、停電になった。母が「あら」と言って、何事もなかったかのように手慣れた様子で、ぼんやりとしか見えない薄明りの中、後ろの茶箪笥の引き出しを開ける。取り出した大きなローソクとローソク立てをこたつ板の上に置いて、マッチで火をつける。居間の中心部だけ、ボオーと光が広がり、風でゆらゆらと揺らぐ。天井の光の影がいたずら坊主のように踊っている。

 

ローソクの光の届く小さな輪の中に、父と母と僕が集まっている。夜が進み、いっそう闇が濃くなっても、揺らめいて消えそうなローソクの光のもとに3人はひっそりと身を寄せ合う。あのとき、何かしゃべっていたのだろうか? 記憶は全くないのだが、3人とも押し黙っていたのではないかと思う。
激しく渦巻く風と雨、騒がしい外の音もなぜか気にならず、互いに気づまりでもなく、なんとなく暖かく感じる。この世には3人しかいないような気がした。これが家族なんだと思った。

 

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「ダ・オカピート」のピザでランチ

2023年09月05日 | 食べ物

 

荻窪駅から青梅街道を西へ4分ほど、北側にPizzeria Trattoria Da Okapito(ピッツェリア・トラットリア・ダ・オカピート)がある(杉並区天沼3‐6‐2カノン武蔵ビル1F)。

 

たまにはスーパーの冷凍ピザでなく本格ピザが食べたいと、荻窪へ出たついでに、オーナーシェフは世界選手権で第3位の実績を誇るという「ダ・オカピート」を訪れた。

 

店内にはカップや賞状がずらり。奥には「OKAPITO」と描かれた窯が。

そんなに広くないところに多くに席が作られているが、11時40分でも予約なしの席は2つだけ。その後、すぐ満席に。

 

ずらずらピザが並ぶメニューを見ても、何が何やらわからないので、ともかく世界3位獲得の一番高い(税込\3,080)のを注文。ただし、二人でシェアー。

「2019年 世界選手権 スタジォーネ部門 世界3位 Salsiccia e Scarola con Provora(サルシッチャ エ スカローラ コンプロヴォーラ)(燻製モッツァレラ・グラナパダーノ・サルシッチャ・完熟イエロートマト・スカローラ) 」

大きさがわからないので、アイスティーとエスプレッソと共にもう一枚。

 

脂っぽさがまったくなく、さっぱりしていて味が濃い。生地も美味しい。ザッツ・ピッザ!

 

もう半枚食べたいところで止めて、ご機嫌でまたの日を期待。

 

 

次の予定までまだ時間があったので、久しぶりのルミネ荻窪店をブラブラし、吉祥寺東急を撤退した「Afternoon Tea」に入り、アッサムティと、アイスフルーツティーで一休み。

これで\1,800なら、やっぱりピザ追加すれば良かったかなと悔いる。

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