イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

師の謎の言葉が分かるとき・・・(7/10 五感と生き甲斐と縄文)

2021-01-29 | 第二章「五感と体感」

教育をサービス産業のように言う風潮があった。この学びをするとXXができるようになる、確かに商品になるのかもしれない。そして消費者である生徒は先生にアンケート調査で厳しい感想を普通に言ったりする、商品の満足度調査だ。でも、今は変わってきている。

この風潮に私も知らず知らず染まっていたかもしれない。それに気づいたのは、この3ヶ月間若い頃の試験勉強や論文書きではないが、神妙に学業に専念していたからだ。もう古希が近いというのに、である。心理学の学びなので必死に生育史も振り返ったが、その中で教育者・師のすごさに改めて衝撃を受けた。そして感謝した。

一番凄かったのはT先生に55年前に職員室に呼ばれてあらぬ疑いをかけられて叱られた(当時はそう思った)ことがあり、その疑いを晴らすのに私は必死になり、その時はつまらぬことを言う先生だと思った。しかし、その後の私へのフォローなどを考えると、どうも真意は別のところにあったようで、一連の流れを分析すると先生のすごさが分かった。当時は分からぬことが55年後に分かった。師の謎の言葉が響くのは55年後だったというわけだ。

このようなことは、結構ほかにもあるようだ。51年前の歴史の先生の一言。あるいは、おおよそ46年前の恩師のある拘りの謎の言葉。心の中で師が師でありつづければ、謎の言葉には時間がたっても回答が与えられるものかもしれない。もちろん今現在の師の謎の言葉もある。5年して・・10年して分かるのはしょっちゅうである。ありがたいことである。そして、教育はサービス産業ではないことが納得できる。権威とか共感とかそういうものとも異なる根源的なものであり、もともと異質のものどうしの厳しいやりとりが教育なのだろう。そこには異質をつなぐ愛が必要なのだ。愛は商品ではありえない。

この週末で一月が終わる。私にとっては新しいスタートだと思う。心配なコロナ禍によって時代は大きく変わりつつある。ふと思ったが2回の緊急事態宣言の間に多分私たちの文化は大きく変わった。世の中の権威とか共感とか、そういう表面的なものの空しさに気づいたのかもしれない。自粛とか忖度という甘えの構造は瓦解しつつあるのかもしれない。

私たちは右往左往するのではなく、自分の内に立ち返り新しい一歩をスタートしなければならない。私たちといったが私だけかもしれないが・・・しかし、本当に幸せである。師に恵まれ、さらに縄文時代という謎の世界の入り口、師の前にもいるからである。

7/10 五感と生き甲斐と縄文

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境界を越えること・・・昼と夜、東と西など(6/10 五感と生き甲斐と縄文)

2021-01-23 | 第二章「五感と体感」

自分の成育史を調べていて気がついたことが一つ。私は東日本の育ちだが妻は西日本育ち。正月のお雑煮にブリを入れるかどうかで昔喧嘩したことがあったが文化が微妙に違う。そんなことを考えていたら、親も西日本と東日本。さらに一緒に暮らしたこともある祖父母も東日本と西日本。三世代にわたって国内異文化を経験しているのだった。

たまたま網野善彦氏の「東と西の語る日本の歴史」(講談社学術文庫)を読んでいたら、東日本と西日本の壁は意外に高いようで、昭和42年のデータでは夫婦が東西に別れるのは(本籍ベース)4~5%程度のようで、これが3世代続いたのは結構稀なのだろう。かつて東男に京女と言う言葉があったが(実は祖父母がそうだった)、これは今でいうと国際結婚のような意味合いも含まれていたのかもしれない。

NHKの朝ドラも東日本制作と西日本制作が交互になっているようだ、どちらかをずっと続けるのは支持されないのだろう。今は東京一極集中でより融合したようにも思うが、コロナ禍後はどうなるのだろうか。境が再び拡大するのだろうか。

ある環境に溶け込むこと。それは環境が空気のように自分のものになることだろう。しかし、本来空気と自分は違うように境に気づき空気に気づくことがある。それはを境界にさしかかった時だ。その時に私たちは陰影の中で空気の存在に気がつく。健康な人でも歳を取ると高齢者という境目に近い人となる。そして、昼の世界が当たり前でなく夜もあることに気づく。そして夜の平和を夢見ることも。縄文中期の関東の人は環状集落を作り、広場に祖先の墓をつくったりし死者と生者が隣り合わせの生活をした。今と違う境の感覚なのだろう。

先日は、運動不足に気づき近くの大栗川を夕方散歩した。まぶしい夕日の中で久しぶりにたくさんの水鳥を見て嬉しくなった。水鳥は県境も国境もなく飛来してくる。自由は良いものであり人もそうでありたいものだ。

 

6/10 五感と生き甲斐と縄文

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お正月の知恵・・・元気の素を考える (5/10 五感と生き甲斐と縄文)

2021-01-20 | 第二章「五感と体感」

年末年始の普段なら楽しい時期。それがコロナ禍の影響を受けて世界的に縮小傾向だった。そんな今年の正月だったので、よけい日本の古来からのお正月について、あれこれと妄想してしまった。増して、今年は「生き甲斐の心理学」の論文もあり、普遍的な人間観に思いを寄せていたことも輪を掛けた。

正月は古来から3つの要素のお祝いをしてきたのではないだろうか。

一つは身体である。美しく美味しく健康的なご馳走を頂き、衣服なども新しいものを新調したり着飾ったりする。かつては盆と正月くらいしか休みもなかった時代もあったようで、身体のケアという意味合いも大きかったのだと思う。お節。地方色豊かなお雑煮。お雑煮は何か縄文時代の匂いがするが。

次は家族一人一人の生育史のお祝い。正月のころは冬至の時期、太陽も若返るので一斉に私たち一人一人が一歳年をとる。数え年というのがそれで、太平洋戦争が終了して配給の時代から実質、数え年が廃止され満年齢が採用された。しかし、正月には数え年の習慣が残りそのお祝いのしかたも残った。数え年の伝統は多分相当古く私は縄文時代に遡ると推測している。お餅を年の数ほど食べたり、あるいはお年玉をもらったり。正月には全員の誕生日のお祝いという意味があったのだろう。一人一人の生育史を祝う素晴らしい伝統だ。

最後、3つ目は、年末の除夜の鐘や初詣などがある。これは、私たちの魂のケアなのであろう。個々の魂の平安を祈り、あるいは神仏に祈りを捧げる。人はなぜ生まれなぜ死ぬのか、何の為に生きるかは人類共通の謎であり、科学が進歩した今でも確実な定説はない。しかし、生きているのだから各自ベストguessで最善の考え方を選び取り、祈りを捧げたりする。

これで3つ揃ったが、さらに家族や集団での正月は、皆で会すので様々な年齢相応の課題を楽しむことができる。風姿花伝風に言うと年相応の花。現代で言うとエリクソンの発達心理学なのだろうか。正月はよく出来た、祖先達の知恵の集積だったように思えてならない。忘れてはいけない正月の知恵だ。

5/10 五感と生き甲斐と縄文

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年をとることも悪くない・・・(4/10 五感と生き甲斐と縄文)

2021-01-09 | 第二章「五感と体感」

2021年1月。はじめてのブログ投稿です。長い人生の中には年末年始も仕事をした年も何回かありましたが、今年は久しぶりにずっとパソコンとにらめっこでした。「生き甲斐の心理学」を学び初めて約20年になり、一つの区切りとしてU先生にレポートを提出しようと思っているからです。私も随分昔に卒業論文を書いたことがありました。理工科系だったので結構数式が羅列したものだったと記憶していますが、今回の心理学のレポートはちょっと変わっているなと自分でも感じています。昔の卒業論文では例えば数理モデルで三平方の定理がでてきたのですが、そういった定理から導かれて客観的ながっちりとした学問体系になるのですが、臨床系の心理学の場合はちょっと違うようです。役に立ちそうな理論は客観的にあるわけですが、それを応用して世のため人のためになるようにするとき、自己事例がベースになるからです。私も記憶があるのですが、フロイトでもユングでも、ロジャースでもエリクソンでも理論の本や解説本を読んで、何となく分かった気になるのですが、時間が経つと忘れますし、読んでもその時は分かった気になりますが、どうもそれで終わりということが多いように感じます。したがって、日常の中で役に立つ心理学にならない。理論を知っていても知らなくても生き方が余り変わらないのです。ところが、自分の生育史をつぶさに調べて、理論との関係を調べて行くと、全然違う。役に立つようになるのです。

宗教で言葉が受肉するということは良く聞きますが、ある本を読んでいたら「肉から言葉になる」という反対のことが書いてありました。肉をとおして受言葉???

考古学でこの土器片は加曽利EIII式とかというのに似て、ある心の記憶の断片は定理13ではないかなど・・・そんな作業をする中で、40年以上前に某先生が30分くらい私を問い詰めた謎が分かり胸があつくなったり。長年気になっていた嫌いなものが腑に落ちて魅力を感じるようになったりする。これも心の考古学?のお陰なのでしょう。もちろん考古学を知らなくても年をとると分かることは結構多いようです。

正月元旦の朝には富士山が綺麗に見えました。年を取ると高齢者とか言われたり、今までできていたことができなくなったり、寂しい思いをしたり聞いたりしますが、どうもそう悲観することはない。心の考古学で収穫が多くなるかもしれないが、年をとると腑に落ちることが多くなり、かつて忌まわしいと思っていたことにほれぼれしたりする。これは古今東西の人が指摘しているようで、富士山のように高い山を登るに従い風景が開けてくるのに似ている。そして、かつてはごちゃごちゃして嫌なものが、美しい青に包まれていたことがわかりしみじみする。そんなことが多くなるようだ。年をとることは恵みなのかもしれない。

4/10 五感と生き甲斐と縄文

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