イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

驚きの縄文人を自然体で描くには・・(心の世界は今も縄文時代も 6/10)

2020-08-31 | 第三章「無意識の世界」

  縄文時代の祖先という言い方を私は好むが、時に縄文人とつっぱね距離を置きたくなるときがある。先日も人から勧められた某縄文時代の小説を読み始めていたら、縄文後晩期には一般的になる抜歯の風習が描がかれていた。健康なのに成人式、結婚式、・・・そういった時期に決められた犬歯などを抜歯し、部族のアイデンティティを得る。私は幼い頃に歯が悪かったこともあり、歯痛を思い出すだけで理屈は別にして、本を閉じそうになってしまう。

 縄文時代の人の習俗の一つ、抜歯を取り上げたが、それ以外にも入れ墨や耳輪など、現代ではなじみにくい風習もあるし、どのような思いでつくったのか理解しにくい遺物や遺構に驚くこともある。縄文時代の人は祖先かもしれないが、私たちとは別。縄文人と読んで気楽になりたい・・そう思うのも当然かもしれない。

 しかし、例えば抜歯も研究していくと、自分になじんでくるものである。言霊信仰という見地から考えると、口に細工することもうなずける。身近な江戸時代のご婦人がお歯黒をする風習は当時は一般的だったようだ。また、言霊信仰といっても異様なものでもなく、結婚式などでは今でも忌み言葉を気にしたりする。

 約4万年前に現世人類の脳の進化は現代人レベルになったと言われる。当然ながら縄文時代の習俗は本来私たちが理解できる範囲なのだろう。

 さらに、「生き甲斐の心理学」ではU先生が良く「自分以外の他人は驚きの対象」と深層心理学の知見をお話される。私も青少年の感受性の強い年代では、自分の中に驚きの性格を見いだし呆然としたことがあるくらいだから、他者などは驚きと言っても当然で全く不思議でない。親密な関係を築いていくと、考えられないような違いを発見することはよくあることではないか。

 「自分以外の他人は驚きの対象」を真実の命題とし、これをもとに人間関係を俯瞰していくと、人間関係が穏やかになっていくようだ。私の場合はさらに縄文時代の小説を書くうえでも大切だ。

心の世界は今も縄文時代も 6/10 

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生き甲斐は変わるものか?(心の世界は今も縄文時代も 5/10)

2020-08-25 | 第九章「愛」

 三つ子の魂百までもと言われるのも確かですが、自分の傾向と渇望は激変することもあるようです。

 今朝は猛暑も一服したようで、久しぶりに大栗川の周辺を散歩した。丹沢山系や富士山は靄で見えず残念ではあったが、アオサギが大栗川に佇んでいたのが幸いでした。全世界の動物の4パーセントにすぎない野生動物に接すると元気がもらえる。

  

 この大栗川は、3年前に上梓した縄文小説「森と海と月 5千年前の愛と魂」の舞台で想像を羽ばたかした場所ですが、今は整備された川なのです。おかげで氾濫することは激減したのですが・・・

 大栗川は縄文海進の時期は大河で、近くには多摩ニュータウンで最大の拠点の環状集落TN72遺跡があります。ところで、最近オジサン仲間に誘われて、今月はNHKオンディマンドを視聴しており、たまたま「NHKスペシャル 日本人はるかな旅」を見つけ視聴しました。2000年ころに放映された古いものですが、今でも全く色あせない新鮮な内容で驚きました。森田美由紀アナウンサーの語りで、第3集には三内丸山遺跡と同じように、TN72遺跡も丁寧にCGも含めて紹介されていたのは驚きでした。「縄文時代もニュータウン」という言葉が新鮮でした。今はニュータウンもオールドタウン化しましたが。

 20年前。私は外資系のコンピュータ会社で働いていて、縄文時代にも大栗川にも全く関心はありませんでした。NHKスペシャルを見落としていたのも当然だったようです。そんな私が縄文にはまる。これも考えてみれば驚きです。

 20年という時間はU先生について「生き甲斐の心理学」を学んだ時期に当たるのですが、この間職業も3つ4つ変わる経験(ダブルワークを含め)をしました。職業は自分の傾向と渇望をある程度表すものでしょうから、傾向と渇望も時とともに激変したのかもしれません。2000年のころには想像だにしなかった職業に就き自分の生き甲斐をもつ。これからも私の生き甲斐は変化し続けるのでしょう。

 これは、「生き甲斐の心理学」を学ぶ中で、日々変わる感情の世界を越えて、自分や他者を豊かに広げようという意思を意識したからかもしれません。

 生き甲斐は、「好きなことをすること」だけでは育たず、地味な訓練をすることで変わっていく良きパートナーなのかもしれません。

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暑いので今日は自己実現の自問自答を唱えるだけにしよう(心の世界は今も縄文時代も 4/10)

2020-08-22 | 第三章「無意識の世界」

 写真は学生のころ、夏休みに鳥取砂丘に行ったときのものだ。鳥取砂丘に帽子もかぶらずよく行ったと思う。今でも灼熱の砂漠の熱さで足の裏が大変だったことを思い出す。

 今年の猛暑もコロナ禍の中での熱中症が社会問題になっていて、写真のようなことをしたら非難されるかもしれない。若気の至りで恐縮だが、当時の私の心の中はどうだっただろう。

 青春時代は学園紛争が盛んなころで、今のコロナ禍で生活が大きく変わったような体験もしたようだ。そんな中で、当然心は不安定になるが、この頃に生き甲斐を見つけることで、こころは健全になり人生に目標が見えてきたと思う。

 U先生がブログの中で書いているが、自己実現とか生き甲斐の問題は、心の世界ではとても大事であり、心の健康のポイントの一つといってもよい。そして、心の問題で人を支援する気持ちがある人は、「あなたの人生は価値があるか?」と問われたなら、ピシッと回答できるようになるべきなのだろう。

 さて、私も何年か前から高齢者に分類されるようになり、青春時代のように平均寿命を気にすることなく過ごせるわけではなく、死の問題が身近に感じられるようになってきた。また、年をとると認知機能も衰えてくるので、思考力で勝負する分けにも行かなくなる。ただ、人間のこころには意識と無意識があるという現代の心理学の発見や信仰の世界が救いだ。「何のために生きるか」、「生き甲斐は何か」、「自分(身体とこころと魂を含む)を大事にしているか」が自己実現を考える代表的な自問自答と言われる。そして、時々考えることで、どうも無意識の世界から回答らしきものが湧き起こってくるように思える。

 自己実現という言葉は、言い出したマズローも嘆いていたが、決して世俗的に堕すものではないようだ。そして、今の私たちだけではなく、この数万年の間のどの地域の方にも大切にされたものだと思う。

 縄文時代の人々。特により分かっている縄文中期(約5000年前)の人々は、近親者と部外者からなる環状集落を営み、中央広場には先祖たちお墓を大切にし、魂の世界を送っていたようだ。死後の魂を信じ、血肉化した縄文文化の人生を歩んでいたことは間違いない。私のような縄文時代の高齢者の祖先も、死後の自分の魂のありかを想像し、今のリアルな問題も考えて総合的な自己実現をはかったのだろう。

 自己実現の三つの問いかけ。暑いのでお題目のように唱え・・・後は回答が天から降ってくるのを待とう(笑)。

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日々新たになる:自立と目的指向と罪悪感 (心の世界は今も縄文時代も 3/10)

2020-08-18 | 第五章「和解と平和」

 今年も8月6日から16日までの期間は、集中して戦争と平和について、さらに祖先の魂を迎えるお盆について考えることができたようだ。そして、「生き甲斐の心理学」の学徒でもある私は、罪悪感・自立性・目的指向性というエリクソン心理学で言われる3つの関係について思いを巡らした。

 罪悪感の原型ができるのは5-7歳のころだと言われている。私の場合は戦後の昭和30年代の初めである。経済活動もだんだん活発になり、タクシーにたまたま乗ったときに、カミカゼ・タクシーと当時言われていたような乱暴な運転に驚いたりしたものだ。そんな時勢を反映してか、小学校に入ってすぐ友人二人と登校中にふざけていたこともあり友人が交通事故に遭って亡くなった。子供なりにショックな事件だったが、立ち直っていくと、一人で静かに自由に物思いにふけったり、さらに自分は自分と積極的に目標を探して始めることが多くなっていく。罪悪感は自立性と目的指向性をどこかで迎え、新たな脱皮を図るところがある。そんなことを「生き甲斐の心理学」から学んだが自分の過去を振り返ると本当だと思える。

 私の場合は7歳になって両親の仕事の関係で自然に恵まれた南西アラスカのシトカという異文化の中で暮らしたため、自立心や目的指向性という面では今考えると良い環境だった。毎日がちょっとした冒険だった。

 ところで、自然に恵まれていた縄文時代の文化や宗教では蛇や貝、イノシシや蛙、女性や水、月といったシンボルが土器などにも多用されることから、死と再生の文化とか言われている。確かに人の死の問題などは宗教の大テーマだと思うが、日常の中で遭遇する小さな罪悪感の問題もある。それは、今も昔も変わらないように思う。家庭の仏壇の前で朝手を合わせたり、近くの神社で祈ったり、あるいは十字架の前で祈ったりする。神仏を好まない人は哲学書を読んだりするのもそうかもしれない。自分や神仏に向き合うことで、なにかが新たになるように、縄文時代の人々も身近な土器や土偶などを日常的に使い新たにされてきたのではないか。いつも祭儀など特別なことをしていたとは思えない。

心の世界は今も縄文時代も 3/10 

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疑惑感をふっとばす!意思力、意地力、石力・・・ (心の世界は今も縄文時代も 2/10)

2020-08-14 | 第一章「意識と知覚」

 2-4歳のころに疑惑感・恥辱感の原型が出来ると言われている。わたしの場合は母に連れられて幼稚園に初めて行き遊んでいると、窓の外に母が門をそっと立ち去る姿が見えた時だ。その後のことは覚えていないが、幼稚園の先生に宥められて再び遊びはじめたのだろう。成長し大人になっても、疑惑感や恥辱は時に湧き起こる感情である。こうした感情に対して私たちは心理学者に教えられなくても、意思力や自律性で身を整える術を知るようになる。

 私もそうだが、湧き起こる感情は日本での生活の中では抑制、時には抑圧ぎみになるものだ。しかし、感情は理性とはまた別の次元で本人の真実を語るところがあり、感情をどのように捉え意味することを思索するかは大事だ。若い頃であれば、進学はどちらにするか。専攻はどれにするか。就職はどこにするか。人生の節目には必ずといって良いほど選択の時がある。そのときにAに決める。こころの深い深いところからAに決めれば悔いはないが、なんとなくBさんに誘われてとかで外してしまうことがあったり、何かメンツにとらわれて選択してしまうことが多々ある。それも人生を楽しくする要素かもしれないが遠回りであることは確かだ。人生後半戦になると切羽詰まってくるようだ。

 私の事例は父親も建築科を卒業し建設会社で働いていたし、祖父も設計事務所で働いていたので、本を読んだり父や祖父の仕事を垣間見ながら本音では建築に熱い気持ちになれなかったところがあるが建築科を受験した思い出がある。「生き甲斐の心理学」の影響があれば少しは違った選択になったかもしれないし、現に担任の先生は違うことを言われていた。比較するのもおこがましいが、夏目漱石は当初、建築家を志していたようだ。それが友人の影響で文学となり、中年になって大小説家となった。

 疑惑感・恥辱感に悩む時に、自律性と意思力を発揮する。そのとき変な意地力にならないようにする必要があるのだろう。

 さて、この数日縄文時代の男性器に似た石棒を考えている。6月ごろから国立の緑川東遺跡の1m以上の石棒4本を何回も見学に行った。そして、先日は「石棒 Zoom in 」(縄文ZINE CHANEL)の講演会にも参加させていただいた。縄文中期に岩山から膨大な数の石棒を切り出し祭儀で使った大きな石棒。土器や土偶はどうも女性が作ることが多かったようだが、石棒は材料が堅い石。男性が切り出し叩き、そして磨いて作ったのだろう。

 男性の強い石力!もちろん女性にも強い意思力はあると思うし、そういう方はたくさんいらっしゃる。

 多摩にも縄文からの石力は今だに続いているように思える。道祖神なども縄文時代の大遺跡のそばにあったり、今年はコロナ禍で行事は中止になったがくらやみ祭りは重量級の神輿や直径が2m以上の大太鼓が賑わう。因みに大太鼓は昔はこんなに大きくなかったが、町々による競争が激しく日本にない大木を海外に求め輸入して作ったとされる大太鼓もある。石力、健全?な意地力も健在なのだろう。

心の世界は今も縄文時代も 2/10 

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