イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

時代が変わる時に、大きく変わるもの (人間とは何だろう② 6/10)

2019-05-30 | 第七章「光と復活体」

 写真は先日訪れた寸嵐(すあらし)石器時代遺跡で、縄文中期から後期初頭にかけての縄文時代に突如登場した敷石住居である。綺麗に石で敷き詰められた床はどういう意味があったのか。通常の住宅か祭儀場かなど諸説があるようだ。ただ、私など伊勢神宮の大きな玉砂利の感触と何か通ずるようで、生活のためというより神秘的な次元の仕掛けだったように思う。

 こうした住居が建てられた時期は、世界的にも気候が大きく変化したようであり、寒冷化や洪水などに見舞われる時期だったかもしれない。社会が混乱し大きく変わらなければならない時期だったのではないだろうか。縄文中期から後期にかけ住居などの遺構や土偶、土器・・・変わらないものもあるが大きく変わるものも多いように思えてならない。

 私は、工学部出身であり、市川亀久弥先生や湯川秀樹先生が尽力した等価変換創造理論を学生時代から学び、その原理にいたく感動し、今でも時々思い出しては物事を思索してしまうこともある。この原理は表面的なアナロジー論ではなく創造の本質に迫る理論だと今でも思っている。

 縄文時代後期の人達だけでなく、私たちも大きな歴史の変化の中では右往左往する。そして、そんな中で変化の乏しい時代ではできなかったような画期が行われる。例えば画期とまでは言えないかもしれないが身近な例も多い。私の若い頃は家電製品でも真空管が殆どで「赤胴鈴の助」を聴いたラジオも真空管を使っていたが、大学生のころになるとIC技術が実用化されて、真空管はなくなっていく。そんな中で真空管メーカは生き残りをかけて基本技術を別の世界に応用していったようだ。真空管は熱を真空によって伝えないようにする特性を活かしたものだが、真空管とは全く異なる魔法瓶を同じ技術を転用して発明してしまい、生き残ったのだ。旧石器時代の細石器。縄文時代の土器。翡翠の穿孔技術そうした工学的な発明のほかにも、社会システムや衣食住を中心にした生活、あるいはより神秘的な宗教の世界も発展があったかもしれない。青虫がサナギになり蝶になるように、基本的なDNAレベルの世界は同じなのに外見や特性が大きく変わってしまうことは、いたるところにありそうだ。

 解釈の世界は、様々な意味で実に奥が深い。そして、時には解釈をする本人すら越えているような解釈まである。サムシンググレイトの解釈というような。

人間とは何だろう② 6/10

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暗く解釈するか、明るく解釈するか? (人間とは何だろう② 5/10)

2019-05-28 | 第七章「光と復活体」
 先日、相模原市の川尻石器時代遺跡に行った。相模川と谷津川に挟まれた台地で、写真は南西方向を撮ったもので、何とも言えない感情が湧き起こる。丹沢山系の最高峰ヒルガタケも見え、富士山は先日は見えてないが、方向としては見えてもおかしくない。縄文中期から後晩期まで3,000年も営まれた場所で、約3、500年前の配石遺構、墓域などもあり、聖地としても機能したのだろう。
(縄文中期末から後期初頭に登場した敷石住居の展示も)
         
(向かいの川を渡ったところの山王神社から)
 
丁寧に家族の遺体を葬り祈りを捧げた祖先達のこころを思うと、胸が熱くなる。
 
 世の中には不条理なことが沢山あり、それを胸に秘めて亡くなる人も多いと思う。そんな中で、私たちの回の多くの人は暗く解釈しかできず、絶望してしまう。そして、世にならい暗く解釈する私だったが、生き甲斐の心理学を学んでいくなかで、極力明るく解釈するようなってきた。もちろん。自分に嘘をつくわけではなく、納得できる解釈を探すのである。私の場合はカトリックの信仰と祈りが助けてくれることが、ありがたいことである。
 
 さて、ストレスは理想と現実のギャップから生じる。事実は変えようがないが、解釈は実は変えられる。そして、解釈を変える練習を積んでいくと、重苦しいストレス感情がふっと消える。そういう体験を2-3積んでいくと、ストレスが理想と現実のギャップであることが良くわかり、無意味なストレスに悩むことが少なくなった。お試しあれ。
 
人間とは何だろう② 5/10

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こころの傷を友達とのかたらいで癒やす (人間とは何だろう② 4/10)

2019-05-26 | 第二章「五感と体感」
 日常の中では心をゆるして会話を楽しむということは意外にないものだ。運良く私はもう20年近く前にU先生にめぐり会い、生き甲斐の心理学の勉強会に参加しだしてから、本物の傾聴の空間(ブレーンストーミングの雰囲気に似ているが、もっと徹底しているのだろう)を知るようになった。その中では、心理学用語でいうと防衛機制(抑圧・抑制、知性化、合理化、置き換え、感情転移、などフロイトは14挙げている)からかなり開放され、自分を見つめ、無意識の意識化を実現する助けとなる。
 
 傾聴の空間は健全な人間観(信頼)が基礎ではあるが、他者の発言を非難したり、アドバイスをするのではなく、基本的に発言をひたすら聴いていく中で醸し出されるのだと思う。受容や共感というのは、心理学での訓練でよく言われるが、社会の中で鍛えられ自然と身につける方もいらっしゃる。心理学用語の受容や共感は、賛同するということではなく、相手の立場を静かに確認する中で、相手の発言・感情を五感体感をもって理解することだと思う。正確には、生き甲斐の心理学のテキストを熟読していただければ幸いである。
 
 さて、日々のこころの流れの中で、過去の生育史が、日常の中で何となく影響を与えるという現象がある。何年も生き甲斐の心理学を学ぶ中で、過去の自分にとっては何らかの出来事(事件と呼ぶ)を意識化して、解釈を変えることで、随分こころが嫋(たお)やかになってきたと感謝している、それでも幾つか未解決の問題が残っているようだ。未解決の問題は渦中にあると解決していくのは難しいが、例えば50年前のこころの傷などは再解釈が比較的容易かもしれない。できるものから取りかかるのが良いようだ。
 
 私の縄文小説を書くエネルギーの一つは、生育史での問題を再解釈していくことと深く関わっていると思う。最近は、50年前の高校時代をいろいろ考えている。運良く、友人にも恵まれ、また、傾聴空間にも恵まれているので、当時は渦中で見えなかったものが見え始めてきている。私の場合は高校紛争のごたごたがあり、多感な時期でもあり、辛い体験だった。その後、その大きな問題の幾つかは成長する中で不思議なほど解決できてきたが、それでも、この年になって解決できない部分があるようだ。
 
 昨日は、友達との語らいの中で、その問題を随分意識化して来たように思う。自分では手に負えないような事件。そういったものが世の中にはあるが、これはちょっとしたことで起こったり、起きなかったりする。因果関係というのは、本当に地球の裏の蝶々の羽ばたきが、台風を招来するような不可思議なところがあるのかなと気づかされる。しかし、渦中にいると蝶の羽ばたきなどは意識できず、結構自分を責めたりしてしまう。
 
 そして、例えば私の高校紛争の体験もその解釈を変えることで、世界は変わって嫋やかになって行くようだ。それでも、なお未解決の問題がある。それは、希望に関係する問題かもしれない。希望は不信感とも関係するが、絶望感にも深く関係する。パンドラの箱に残らなかった空虚と絶望を嘆くのではなく、残った希望にこころを寄せる。
 
人間とは何だろう② 4/10

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憎悪か、ゆるしか?(人間とは何だろう② 3/10)

2019-05-25 | 第四章「愛とゆるし」
 昔、ディズニーランドのお化け屋敷に入って、どこが怖いのだろうかと不思議に思ったが、日本人のお化け観というかお化けの原型?は他の国とあきらかに違っているようだ。
 
四ッ谷怪談を子供のころテレビで見て心底震えたが、地下のジメジメした(井戸だったり)ところから出てくるお化けは本当に怖い。これは、何も江戸時代の一作家の話と言うことではなく、縄文時代にまで遡ると私は思う。記紀のイザナミ、イザナキの黄泉の国の神話に、カグツチ(火の神)を産んで亡くなり、黄泉の国の住人となったイザナミを探しにイザナキが訪れるが、姿を見てはいけないとイザナミに言われたにもかかわらず、恐ろしい死後の肉体の姿をイザナキが裏切って見てしまい、憎悪でイザナミが追いかけていく。この場面は日本神話の圧巻であるが、最終的には黄泉比良坂で大きな岩で追撃を免れる。この大きな岩は意味深であるが、本来どのようなことを言おうとしていたのだろう。
 
 憎悪する女神や魂のイメージは、古代を題材にする現代の日本の小説にも時々でてくるが、憎悪の暗闇は本当に深く果てしないと思う。司馬遷の死屍に鞭打つ話もあるが、憎悪は人をとんでもない世界に導くようだ。それに対してゆるしの道はどうだろうか。難しいようであるが実は遙かに簡単だと私は思う。
 
 憎む相手にもどこかに魂がやどる。そして魂は愛そのもの、病むこともなく死ぬこともない永遠不変のもので、臨終と供に身体から離れていく生命体と考えてみる。当然、自分の中にもそうした魂があると考えると、ゆるしへの一歩が始まりだす。考え方が変わると世界が変わりだす。
 
人間とは何だろう② 3/10

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人間の身体とは何だろうか?(人間とは何だろう② 2/10)

2019-05-23 | 第二章「五感と体感」
 調べてみると西洋医学は約2500年の歴史があるそうだ。さらに、伝統医療など身体に関する知恵は昔からあり、気が遠くなるほどの昔から人は自分の身体についていろいろ想いを巡らしてきたのだと思う。もちろん、人の身体を霊魂とか魂といった視点から考えることは、今の時代に至るまで日本にあり、臓器提供についても、脳死の後にするか、心臓の停止の後にするか、臓器など提供しないかなど判断が分かれるところである。
 
 それから、埋葬の流儀については、各地、各時代、様々な風習があり、身体や魂についての人々のさまざまな想いに心を寄せることができる。日本の殯や風葬などの歴史は一体何だったのだろう。
 
 こうした、現世人類の20万年程度の歴史を考える他に、地球の生命体が38億年前に生まれ、同じDNAの原理の中で様々な生物が地球で誕生し進化したり、時にカタストロフィーで大量に種が滅んだ歴史を調べたりすると、世界がちょっと違って見えてしまう。昨日のブログではないが蛇やカナヘビ、見栄えの悪い南西諸島のサソリや昆虫に、何か親近感が湧いてきたりも。
 
 日本人にとって。7200年前の喜界カルデラの爆発は九州南部を中心にした大災害で、縄文時代の文化にも大きな影響を与えたと思うが、6550万年前の地球規模の大災害(隕石説、火山説があるが)では恐竜や数億年生き抜いたアンモナイトが全滅し、当時小型でマイナーだった私たちの哺乳類がなんとか生き抜く。こうした歴史を知ると、蛇ちゃんも同志といった気になってしまう。
 
 動物園のシマウマやチンパンジーなどを観察に通ったのは、もう10年前くらいで心理学の人格形成理論の勉強にもなったが、今再び動物園に興味を持ち通い出したのは縄文小説に参考になることもあるが、私たちの身体の永い歴史を考えるきっかけにもなるようだ。生命体とは何なのだろう、お互いに食べ合ったり、生存競争をしたりいろいろだが、どう考えたらよいのだろうか?最近、12世紀の聖ヒルデガルトに興味を持っているのだが、こころの平安をもたらす思想を持ちたいものだ。
 
人間とは何だろう② 2/10

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