イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

愛の孤独とは何だろう・・・(自己実現、今も昔も 8/10)

2020-11-21 | 第九章「愛」

考古学に興味をもって、はじめは白鳳時代の遺跡の本などを読んでいたが、そのうち縄文時代、そして最近は旧石器時代とどんどん深層に向かっている。とは言え、私のスタートは比較宗教学や比較文化を取り入れた臨床心理学というか、U先生の「生き甲斐の心理学」でそこが実は私の源泉である。このところ原点に戻って「生き甲斐の心理学」を再度勉強しているが、自分の心の深層を考古学ではないが、どんどん遡り味わっている。

私の明確な初めての記憶は1歳7ヶ月の時のものだ。それが1歳7ヶ月のものだと分かったのは結構最近で7-8年前のことだった。両親が作ってくれた幼い頃の写真のアルバムに私のうっすらした記憶が繋がったのだ。多分、生き甲斐の心理学を学んでいなかったら、こうしたことは気にもならず、それが家族の歴史と繋がることもなくあの世に旅立つことになっただろう。

戦後の傷が癒えぬ1953年の秋ごろだったのだろう。東京に住む祖父母が、広島県の祖父母を呼んで日光見物をしたのだった。母方の祖父の家系が江戸幕府と繋がりがあったからかもしれない。私がトコトコ砂利の境内を歩いていると、怖い仁王様が顔を出し、親がからかったのかもしれないが、恐ろしさ泣く。そして父か母に抱きあげられて記憶は閉じる。そのほかに広島の祖父母に遊んでもらっている記憶の断片もある。人生の最初の記憶というのは実に不思議であり、その背後の私の感情、恐怖感、甘えの感情、そして抱きかかえられての安心感の流れも実に神秘的だ。あの世とこの世の境目のようであり、亡くなる時は同じように誰かに抱きかかえられてこの世を去るのだろうか。

さて、妄想はこの程度にして、この感情の流れの原形?についていろいろ思いを巡らしてしまう。人間とは何だろうか。

一つ言えるのは、最初の記憶は自分にとって画期的なことだっただろうということだ。それは感情の原形としの嫌い、怖いというものだったようだ。最初の記憶がネガティブな不安感だった・・・どうも生命というものは、不安が先行する存在かもしれない。それも、暗に他者への救いを求めてと言うような。U先生がよく言われる愛の孤独感・・・それなのだろう。

この数週間、人は何なのかと人間観について語り合ったり教わったりすることが多い。英語でいうとsoulとかspritは何かとか、日本語でいうと魂や霊魂とはとか。人間の属性である物理的な身体と、生育史からなる心も楽しい話題だ。コロナ禍以前よりこうした話題が出てくるのは、死をどこか意識し何か祖先返りみたいで、よりそぎ落とされた感覚を取り戻しつつあるのかもしれない。よく分からないけれど。

伝統宗教でも、このあたりの人間観について語り合うことは意外に少ないように思う。でも、縄文時代に生き抜いた人はどうだったのだろうか。そんな昔の話ではなく、少し前の第二次世界大戦のころの死と隣り合わせの祖先でも・・・。

心理学は西欧で生まれたこともあり、キリスト教文化の影響は大きいようである。U先生によると臨床心理学の理想モデルと考えられるものは、新約聖書ヨハネ福音書第4章1-42節のサマリアの女の場面だそうだ。絵画や映画も、このヤコブの井戸でのサマリアの女とイエスの出会いを好んで描いたりするが、人間業では不可能ま対応に驚く。愛の孤独の中にいるサマリアの女の救済。

さて、現代の愛の孤独の中で、U先生やKさん、もう一人のKさんと設立したNPO法人キュール(略名)。みな様のお陰でちょうど15周年となり、現在京橋で個展を開催している。今でも一層頼りない私を支えていただいているみな様に感謝である。

(自己実現、今も昔も 8/10)

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自分の一部が欠けたような・・・(自己実現、昔も今も 7/10)

2020-11-18 | 第一章「意識と知覚」

 当たり前のことができなくなる、当たり前の存在が消えてしまう。年末のスケジュールをそろそろ考える今頃にになってそんなことをブツブツ言っている。それから、縄文から続く日本の文化の問題も。日本人として生まれ甘えの文化の感性をもつこと。それが良いのか悪いのか。コロナ禍の世界の中の不思議な国日本。

 コロナ禍は禍なのではあるが、どうも当たり前の自分のあり方について気づせてもらうことが多いようだ。

 今年の5月のコロナ禍の中で小学校の同級生が亡くなっていた。11月になって訃報が届いたのだった。

 自分の生育史を考えると、幼稚園、小学校という時代は、自分の世界が広がって行く感じである。自分は当然一人なのであるが、自分が分化して拡大するところがある。これは自転車の乗り方を覚えると自転車が自分の一部になるように感じるのに似ている。彼も当然一人の独立した人間であるが、私の中では自分の頼りになる出張所のようなところがあった。自分の小学校といえば彼のイメージだった。

 青春は波瀾万丈・混乱の時期ではあるが、西部開拓史ではないが基調は拡大。学業を身につけたり、車の運転免許を取ったり、結婚したり・・・自分が拡大・分化していく。そんな時代を経て、還暦から随分だった今、確実に自分の一部が少しずつ失われていくようだ。特に今年はコロナ禍で訃報も半年も遅れる事態だ(優しい気遣いがあったのかもしれない)。

 ただ、私は信仰を持っていて、天国の存在を信じているので、あの世に私の出張所ができたと想えばよいのかもしれない。自分の一部がなくなると考えるか、自分の一部があの世に生まれると考えるか、いずれにしても彼の幸せを祈りたい。でも寂しい。

(自己実現、今も昔も 7/10)

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意味を考えるとは?自分を大切にするためにどんな意味を?(自己実現、今も昔も 6/10)

2020-11-09 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

 冒頭の図は7世紀後半の日本の政権の中枢の天智天皇(中大兄皇子)と天武天皇(大海人皇子)に関係する妻や子の関係図である。系図はこの5-6年大変興味をもっていろいろ眺めてきた。ギリシャ悲劇が実に簡単な系図で読み解かれたり、平家物語の世界を系図で読み解くと悲劇の元が良くわかったりした。

 以前、奈良や京都などを散策したときに長谷寺の曼荼羅図や東寺の内陣の曼荼羅を見学させていただいたが、系図はなにか曼荼羅のようで、そこから様々な行動や様々な感情が湧き立つのを感じる。今日も万葉集で志貴皇子の素晴らしいの歌や十市皇女のなんとも言えない歌。持統天皇の晴れやかな名歌や柿本人麻呂の美しい歌に接しつつ、この系図を眺めた。

 この曼荼羅?を見ることでこの世の何かが見えてくるような気になった。中大兄皇子と大海人皇子の相克は壬申の乱を招いたり、親族間による謀殺や悲劇を招いたりしたが、長い目で見ると律令国家の設立に繋がっている。また、それが現代に繋がる絶対的なものでもなくハンコ文化が1000年以上の歳月を経て変わってくるかもしれないということも(笑)。すでにこの曼荼羅(系図)に出ている人々の身体は1000年以上前なので無く、またその生育史・記録も定かではない。しかし、その中でも残るもの。彼ら彼女らの魂はいずこに。そして、神仏は何を語ろうとしているのか?

 よく分からないものの意味を考えること。それはU先生の生き甲斐の心理学で学んだことだ。漠然と意味を考えるのではなく、自分を大切にするために身体と生育史からなるこころ、そして神仏の領域の魂に想いを馳せることだ。

 自分のことを大事にし、これからのことを考えるとき、私は企業での経験を活かし、ライフプランをつくってみたりする。これもある意味大いなる知恵なのだと思うが、生き甲斐の心理学をU先生から20年近く学んでいると視点がちょっと変わってくる。

 一つは自分の湧き起こる感情について、その意味を考えるということだ。良いことを思いついたり、良い仕事をするときは、100%緊張の状態にいるのではなく、お風呂に入っていたり、鼻歌をうたいながら散歩をしていたりするときに気がついたことがモノを言うことが多い。それと、同じようにあのとき何故、こんな感情が湧いてきたのかとのんびり考えるのがポイントである。人生には岐路があり、どうするかを決めなければならないことがある。そういったときに他人に聞くのはよくあることだが、他人は他人で自分のことをどれだけ知っているかは実に疑問。それは親子でも親しい人でも同じである。回答は自分の中にあるとは生き甲斐の心理学の師匠U先生が良くいわれることであるが、実にそうだと思う。6歳の時の難しい心理状態を理解したのは、大事な現場で50年以上後に湧き起こった感情だった。人生の後半である試験に合格したときに感じた空しさ。それは、自分の職業選択に活かすキーポイントだった。感情の意味を考えることは人生に大きなインパクトを与えた。

 こうした大きなこともあるが、いつもイライラすることを俯瞰すると、自分の違った側面が見えてくることもある。あることで過度にイライラするのは何故か・・など。湧き起こる感情の意味を考えることで、自分の生活のちょっとしたやり方をかえる必要が見えてきたりする。感情のあり方が生活の断捨離?を教えてくれる。意味を考えることは自分の生活の質を変える可能性まであるのだろう。

 もう一つ、他人と比べて変かなと思うような自分の不思議な行動について、その意味を考えるのも大事なようだと思う。学生のころから外出するときに鞄に本を何冊か入れて持ち歩くということが習慣だった。「森はいつもずた袋や大きな鞄を持っている」そんなことを言われてはっとしたのは学生時代だった。その行動は、今に至るまで余り変わらないが。今考えるとそれには職業選択にも関わる大事な私の特性を示していたように思う。

 最後に一つ。珍しくちょっとした病気になり医者に通っている。コロナ禍で病気にならないようにしていたがなってしまった。たいしたことではないが、その意味を考えるのは重要だと思う。この2-3ヶ月はりきり過ぎて身体がついていけなくなったのだろう。無理はいけない。意味を考えるのも適当にしよう・・・

(自己実現、今も昔も 6/10)

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