
北方領土 露TVで四島返還論 専門家発言「対日同盟が国益」 (産経新聞) - goo ニュース
31日の産経新聞によれば28日ロシア国営TVの番組みで「日本はロシアの死活的なパートナーだ」として、北方四島の日本への返還を主張する意見が表明された
メディア統制の進むロシアで、政府方針に反する四島返還論が展開されたのは近年では異例との事である

爺が当ブログ中 ロシア問題で述べているように北方4島の返還については2島返還とか2プラス2などという日本側からの提案は無い

サンフランシスコ条約締結により日本のソ連との北東部国境はエトロフ島とウルップ島の間にあるとされこの立場はアメリカにより確認されている
繰り返しになるが大事な事なのでここでも記す

1956年5月9日、時の農林大臣河野一郎(洋平の父、太郎の祖父)はモスクワのクレムリン宮殿にブルガーニン首相を尋ね新関書記官を一人残してブルガーニンと公式記録の無い単独会談をしているのである ソ連側はブルガーニン首相、イシコフ漁業相、フェデレンコ外務次官、通訳はアデルハーエフ参事官であった

この時の内容は判らないが同年8月18日 ロンドンソ連大使館で重光外相がシェピローフ外相を尋ねた 雑談に入って重光は国の恥をさらす事を覚悟で河野・ブルガーニン会談の内容を問いただした シェピローフは以下のように答えている
「ハボマイ・シコタンは本来ソ連領であるが、ロンドンでの交渉で日ソ国交回復の為に、敢えてソ連が譲歩して日本側に引き渡すことにした これに対し日本側はさらにクナシリ・エトロフを返せと言い出し、このためにロンドン交渉は中絶した クナシリ・エトロフはすでにソ連領として確定しており、この原則はソ連は絶対に変更できない」これに対し河野さんは「ブルガーニン首相の今の提案は理解しうるものであり、かつ実際的なものであって、我が方として受諾しうるものとして評価する」というもので、必要ならば議事録を取り寄せてお見せできるというものであった

翌19日重光はリージェントパークの米国大使公邸にダレス国務長官を訪ねた
そこで重光が知った事はアメリカの「日ソ交渉において日本は南樺太と千島列島の帰属を決める事はできない」という基本態度であった
この態度はいろいろな観点から検討され文書として回答された
それが9月13日東京とワシントンで同時に発表されたものである
要約すれば「日本はサンフランシスコ条約で放棄した領土に対する主権を他に引き渡す権利を持っていないのである」
「エトロフ・クナシリは常に固有の日本領土の一部をなしてきたものである」
これがアメリカと日本の最終結論となった文章である

話はロシアTVでの見解であるがどのような立場でなされたか良く良く分析してみる必要がある しかしロシアの側にも事情に因っては4島返還をし日本と国交を回復する事が必要と考える人々が存在する事は興味が深い 火中の栗を拾わぬようしっかり事態は見つめてゆかねばならない
そのためにも日本は安全で豊かな国でありながら30年でも50年でもこの東アジアに存在し続けねばならない

何故かこの記事は他所では徹底的に無視された 爺も月末のドサクサでブログ同友閑話ノート氏の作品で知る始末 閑話ノート様有難う
以下は産経新聞の記事
モスクワ=時事】二十八日放映されたロシア国営「文化チャンネル」の討論番組で、「日本はロシアの死活的なパートナーだ」として、北方四島の日本への返還を主張する意見が表明された。メディア統制の進むロシアで、政府方針に反する四島返還論が展開されたのは近年では異例。
ロシアのアジア政策をめぐる学者らの討論で、ベテランの中国専門家、ワシリエフ高等経済研究所研究部長が語った。同部長は「日本は十年後にロシアにとって地政学的かつ戦略的に極めて重要な存在となる。小さな四島の領有にこだわらず、返還すべきだ。日本が同盟国となることがロシアの国益につながる」と力説した。日本との同盟によって中国の脅威を抑えることを狙った発言。
31日の産経新聞によれば28日ロシア国営TVの番組みで「日本はロシアの死活的なパートナーだ」として、北方四島の日本への返還を主張する意見が表明された
メディア統制の進むロシアで、政府方針に反する四島返還論が展開されたのは近年では異例との事である

爺が当ブログ中 ロシア問題で述べているように北方4島の返還については2島返還とか2プラス2などという日本側からの提案は無い

サンフランシスコ条約締結により日本のソ連との北東部国境はエトロフ島とウルップ島の間にあるとされこの立場はアメリカにより確認されている
繰り返しになるが大事な事なのでここでも記す

1956年5月9日、時の農林大臣河野一郎(洋平の父、太郎の祖父)はモスクワのクレムリン宮殿にブルガーニン首相を尋ね新関書記官を一人残してブルガーニンと公式記録の無い単独会談をしているのである ソ連側はブルガーニン首相、イシコフ漁業相、フェデレンコ外務次官、通訳はアデルハーエフ参事官であった

この時の内容は判らないが同年8月18日 ロンドンソ連大使館で重光外相がシェピローフ外相を尋ねた 雑談に入って重光は国の恥をさらす事を覚悟で河野・ブルガーニン会談の内容を問いただした シェピローフは以下のように答えている
「ハボマイ・シコタンは本来ソ連領であるが、ロンドンでの交渉で日ソ国交回復の為に、敢えてソ連が譲歩して日本側に引き渡すことにした これに対し日本側はさらにクナシリ・エトロフを返せと言い出し、このためにロンドン交渉は中絶した クナシリ・エトロフはすでにソ連領として確定しており、この原則はソ連は絶対に変更できない」これに対し河野さんは「ブルガーニン首相の今の提案は理解しうるものであり、かつ実際的なものであって、我が方として受諾しうるものとして評価する」というもので、必要ならば議事録を取り寄せてお見せできるというものであった

翌19日重光はリージェントパークの米国大使公邸にダレス国務長官を訪ねた
そこで重光が知った事はアメリカの「日ソ交渉において日本は南樺太と千島列島の帰属を決める事はできない」という基本態度であった
この態度はいろいろな観点から検討され文書として回答された
それが9月13日東京とワシントンで同時に発表されたものである
要約すれば「日本はサンフランシスコ条約で放棄した領土に対する主権を他に引き渡す権利を持っていないのである」
「エトロフ・クナシリは常に固有の日本領土の一部をなしてきたものである」
これがアメリカと日本の最終結論となった文章である

話はロシアTVでの見解であるがどのような立場でなされたか良く良く分析してみる必要がある しかしロシアの側にも事情に因っては4島返還をし日本と国交を回復する事が必要と考える人々が存在する事は興味が深い 火中の栗を拾わぬようしっかり事態は見つめてゆかねばならない
そのためにも日本は安全で豊かな国でありながら30年でも50年でもこの東アジアに存在し続けねばならない


何故かこの記事は他所では徹底的に無視された 爺も月末のドサクサでブログ同友閑話ノート氏の作品で知る始末 閑話ノート様有難う
以下は産経新聞の記事
モスクワ=時事】二十八日放映されたロシア国営「文化チャンネル」の討論番組で、「日本はロシアの死活的なパートナーだ」として、北方四島の日本への返還を主張する意見が表明された。メディア統制の進むロシアで、政府方針に反する四島返還論が展開されたのは近年では異例。
ロシアのアジア政策をめぐる学者らの討論で、ベテランの中国専門家、ワシリエフ高等経済研究所研究部長が語った。同部長は「日本は十年後にロシアにとって地政学的かつ戦略的に極めて重要な存在となる。小さな四島の領有にこだわらず、返還すべきだ。日本が同盟国となることがロシアの国益につながる」と力説した。日本との同盟によって中国の脅威を抑えることを狙った発言。
浜の偏屈爺さまの仰るとおりでございます。
北方領土問題を過去の経緯、時系列にまとめられ、とても勉強になります。ブログ記事として取り上げてくださり感謝申しあげます。
その上に、拙ブログまで本文リンクくださり重ね重ね御礼申しあげます。
それでは又。
私は一昨年秋の中露国境交渉妥結以降、ロシア国内のロシア語ソース・英語ソースでの北方領土問題に関する報道を丹念に追っております。詳細は上記のブログと阿修羅掲示板の投稿を見ていただければ幸いです。
北方領土問題が解決しないことで最も利益を受ける米国が領土問題解決の最大の障害であり、ロシアは基本的に返還賛成であると私は考えております。また、昨年8月に四島返還+漁業権折半という解決策で日露両国の合意が得られたと考えております。遅くとも7月までに北方領土返還公表と日韓戦争が起きるのではないかと予測しております。
私のブログに御感想をいただければ幸いです。
また、↑のprinceofwalse1941さんのブログもすごいですね。
「北方領土の障害は米国」に賛同です。しかし、北方領土返還公表が7月までにあると?佐藤優さんによれば日本外務省はプーチン、プリマコフのメッセージにきちんと対応できていない。このままだと北方領土問題を迂回して極東シベリアの経済開発、国際問題に日本の力を活用することを狙っているロシアに玉を投げ返せていないと。
>米国がこれに反対との貴殿の観測はどこからきていますか
以下の文章をお読み下さい。もし更に興味がおありでしたら、私のブログ内の阿修羅掲示板へのリンクで私の過去の投稿(重要部分は日本語に翻訳してあります)をお読み下さい。
北方領土返還の真実:領土返還の障害はソ連・ロシアではなく米国だった
http://www.asyura2.com/0510/bd42/msg/174.html
日暮れて途遠しさんへ
>佐藤優さんによれば・・・・
鈴木宗男も佐藤優も、わざとウソをついているのだと思います。それは、日本とロシアが中国・米英ユダヤ系金融資本の脅威と戦うという点で国益が共通しており事実上の同盟関係にあるという真実を隠すためだと想像しています。
何故なら、中国の膨大な人口と、ロシアの特に極東の人口希薄、ここに多きな不安を抱かないとしたら・・・よほどお人好しです・・・
日本は過去を教訓に、決して他国に侵入しませんし、戦後60年も「平和憲法」とやらで・・・、軍事的にも、第一思想的にも、軟弱すぎる現在の日本人では、・・・
でも日本人は、科学技術の分野でも、ロシアが必要としている大抵のものは、日本にあります・・・
いつまでも、平和条約を結ぶ事をためらい・・・
日本との友好関係をもっと強くする事による利益のほうが多いと思うのに・・・残念です・・・
総理大臣を一部の人がアメリカのポチだジョンだと呼ぶのは構わないのですがロシアと平和条約を結ぶには領土問題を解決しなければいけません 1)北方四島の一括返還と2)南樺太と千島列島についてはソ連邦を含む連合国(それぞれ当時の)と日本の間の交渉で帰属を決定 この2点をはずしてロシア国交回復はありませんしこれをはずせばワシントンから東京にミサイルが降ります この点を堅持して沿海州中鮮露国境地帯の動きを見つめてゆけばご指摘のように日露平和条約を締結する機会が出てくるでしょう そのためにも日本は平和で豊かな国であり続けねばいけません