情報ワイドショーが怖くて焦って処分？

　国会も閉会中ということもあって政治の方がネタ切れの季節ですが、TVの情報ワイドショーは毎日長時間の放送を続けなければなりません。そこで狙われているのがスポーツ界。いわゆるマスコミから見ればスポーツ選手など赤子の手をひねる様なもの。ボクシング・バスケの醜聞に続いては、女子体操のコーチの話題が大きく取り上げられそうです。

　これはコーチの暴力的な指導が問題化されて、当該コーチが無期限登録抹消となったというものに選手が異議を唱えたというもの。確かに当事者以外から見ればそう見られてもという指導はあって、それはコーチ自身も認めたので暴力だから追放とさっさと決めたという印象だった。おかげでマスコミに長期に渡って執拗なネガティヴキャンペーンをされることもなく沈静化していたもの。

　しかし、今回は暴力を振るわれたという選手自身が、コーチを信頼しているしいわゆる暴力とは思っていないので処分の見直しを検討してほしいと訴えた。その中で女子体操界で大きな勢力を持つ体操クラブからの圧力ともとれるような言動も選手から暴露されて、これでワイドショーの餌食になるのは間違いないだろう。

　今回の件は、そもそも最初の無期限登録抹消というコーチの生活の糧を奪うだけでなくそれまでの人生を全否定するような重い処分が、被害者とされる選手にきちんと意見を聞いた上で十分に検討して出されたのかに疑問があるのが問題と思う。明らかにマスコミやその後ろにいるネット世論の炎上を恐れて、拙速に尻尾切りしたのではないか。

　とりあえず謝っとけばそれで問題は収まるというやり方は、あとで大きな禍根を生んでしまうのは従軍慰安婦問題がその典型例。それだけの圧力を与えるような、昨今の狂ったような集中的な報道のやり方は、そのうち更にとんでもない世の中にしていくような危惧があると思います。

そりゃ売れないよね

　乃木坂46の人気メンバーの写真集が、これまでの新記録の売り上げだったなどという景気のいい話題がありましたが、それ以外のアイドルの写真集は昔に比べるとほとんど売れていないと言っていい寂しい現状です。

　理由はハッキリしている。ネットや機器の進歩で高画質な画像が見放題に近いのですから、わざわざ紙媒体の写真集を買う理由がないからです。ですから写真集を売るには、今までのメインユーザーだった男性からある程度女性がファッションなどで購入するという方向へシフトさせるしかないのでしょうね。

　思えば、私がネットを始めた頃は、ダイヤルアップで３分10円とかな上に通信速度も遅くて１枚の画像を見るだけでも時間が掛かっていた。しかも、ディスクの容量も今のように余裕があるものではなかったから、保存も簡単ではなかった。もちろん、画面も今のようにデジタルのきれいな画面じゃなかったし高画質でもなかった。

　この関係性って、歌番組とネットの関係とも似ているように思えます。いつでも見たい時に動画サイト等で見れるので、TVでわざわざ見る必要がないからなのか歌番組の視聴率は軒並み悪くなっている。しかし、その動画サイトに上げられている動画はTVで放送されたものというパラドックス。ネットの画像も、写真集やグラビア自体が無くなれば供給源がなくなるというパラドックス。なかなか難しい問題ですね。

薬が安くなってた

　私は高血圧で投薬を受けているので、３か月に１度通院しています。先週末に病院に行ったところ、その薬代が今までの額よりかなり安くなっていて、それはあれっと思うほど安くなっていたのです。

　毎回薬には、その薬品の説明と薬価の記してある説明書きが同封されているので見てみることにした。すると、１つの薬は26.2円だったのが18.7円に下がっていて、もう１つの薬は21.1円だったのが12.1円に下がっていた。そりゃ支払いの時に気が付くはずです。

　下がった主な理由は、薬価の引き下げや製薬メーカーを変えることで同じジェネリックでも値段が違うということだそうです。ちなみに21.1円は誰でも名前を知っている一流メーカーで、12.1円はジェネリック専門メーカーのものでした。

　莫大な開発費を考えると、一概に安ければいいという話にはしてはいけないのは分かりますが、薬ってぼろ儲けできるんだなってのと病院や薬局はどんどん安くなっていくので大変だろうなという感想を持ちました。

　医科大の入試不正事件のニュースで、医学部の偏差値がほとんど上限に近いほど難関なことや、学費や寄付金がべらぼうに高い事を知りましたが、金の面だけを見ればそこまでやる価値があるのだろうかという気もしますね。

溺れる犬を棒で叩くような

　某週刊誌がやっているネット番組で、今人気絶頂の女性アイドルグループの裏の評判みたいなのをやっていた。もちろんフォローなのだろうが、そこで言われたメンバーは評判のいいメンバーとして挙げられるのも多かったということだ。そして、ついでのようにそこ以前の人気絶頂だった女性アイドルはもっと態度が悪いんだそう。

　そのもっと態度が悪い女性アイドルは、少なくとも今のメンバーではないような気がする。何故なら彼女たちは、自分たちが昔より人気が落ちてるのも知っているしメンバー個々が知られていないのも分かってる。TVに出ている彼女たちを見ていると、芸人たちとかのMCに対してもいつも必要以上に委縮しているようにしか見えませんしね。もちろん絶頂期には忙しすぎて色々あったのでしょうが、今そんな余裕や傲慢さは持ちたくても持てないように思えます。

　人気が上がっている時ではなくて、やや陰りが出ている時にはこういう溺れる犬を棒で叩くようなことを、付け足しみたいなところでもやられてしまうんだなと私は感じました。もちろん、私は業界人ではないしこの一連の話が本当かどうかを知りうる立場ではありませんからあくまで想像なのですが。

昔はもっと大きく

　アジア大会も後半戦に入って、これからは陸上や団体競技の準決勝決勝が終盤戦を沸かせてくれるでしょう。そんなアジア大会ですが、地上波では民放が独占放送をしていてゴールデンタイムで連日放送していますし、BSではNHKが放送しています。

　しかし、私の若いころというか2～30年前はもっと大々的に盛り上がっていたような気がするのです。オリンピックとまでは当然いきませんが、連日昼間も含めて放送していたし競技もかなり全般的に放送していたし民放各局も盛り上げていたような。

　色々理由はあると思う。大きなスポーツイベントが各種目で行われるようになった上に、BSなどでそれが放送される機会が増えたので、視聴者の目が肥えて全体的に選手層が薄いアジア大会では満足できないという面はあるのでは。また、そういうレベル的には微妙な大会なのに地上波では１社独占なために、あんまり盛り上がられても困るという他局の思惑もあるのかもしれません。

　ただ、競技的には中国と実力差のあった競技でも、日本のオリンピックに向けた強化策が実ったからか接戦や勝てるようになって、エンターテインメントとして見ても見ごたえのある競技が増えてきました。そして、競技の合間やマラソンで映し出されるジャカルタの近代的な街並みも楽しみの一つです。

　残りの競技での日本勢の健闘を期待しましょう。