差別なのかも

　ゴーン会長の逮捕に対して、日本では連日のように彼による新たな私的流用の件が報道され続けていますが、欧米メディアでは今回の逮捕自体が陰謀であるとか日本の司法制度自体に対する批判の記事が多いようです。私は数日前に日本の彼を批判する一方の報道ぶりに違和感を感じると書いたばかりなのですが、欧米の擁護一辺倒の報道ぶりにも違和感を感じますね。

　欧米からの批判は主に2点。これぐらいの軽い刑で逮捕拘留というのはいかがなものかという点と、弁護士との接見などの裁判制度に対するもの。

　ゴーン氏が最終的にどの容疑で起訴されるのかも確定していませんが、報道されている範囲でみれば重罪と言えそうなものはなさそうです。有価証券報告書への不正と言っても、その事自体でゴーン氏自身が利益を得たいうものでもなく、過去のIT企業の創業者が同じ容疑で実刑判決を受けたのとはケースが違うと思います。こういう状況下で、次々に新たな容疑で拘留延長を続けているのは確かに疑問な点もあるのでしょう。

　ただ、裁判制度についての批判はいまいちピンとこない。欧米の基準から考えれば違うのかもしれないが、法を破っていない人間をでっち上げで逮捕はしていないし、拘留等についても法律に則って行われているものです。何故、彼らが疑念を持っているのかと言えば、世論でぶれる韓国や政治で動く中国など近隣諸国と一緒くたにされている蔑視があるのではないでしょうか。

　日本の司法としては、外国が何を言おうが法に則って粛々と取り調べを行っていくしかない。これだけ長期の拘留を行っている以上、それなり以上の不正はあるのだろう。すべては検察の判断が出て以降の話だ。　

余計に揉めるだけ

　27日、沖縄県は米軍普天間飛行場の辺野古移設の賛否を問う県民投票を、来年2月24日に実施すると発表した。

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　県として何かをする決定のための住民投票ではなく、国の専権事項に対する住民投票。もちろん、何の拘束力がある訳でもなく、国としては移転を進めていくしかないだろう。それに対して、県側や左派マスコミとしては｢民意を無視して｣無理やりにやっているという政府批判の根拠が出来上がる訳だ。

　何故 住民投票になるのかと言えば、工事に対する国の手続きに法的な瑕疵が無いため法的には止められないから、反対の拠り所としての住民投票ということなのだろう。

　本来なら普天間飛行場を日本に返還して辺野古へ移転するという話のはずなのに、報道の仕方を見ていると単に米軍基地が増えるかのような報道ぶりなのにまず違和感を感じるのは私だけだろうか。そして、この議論は治外法権的な米軍への扱いへの怒りや日本の防衛についてとか近隣諸国等の国際情勢が大きくかかわる話題のはずなのに、そこに対する議論がほとんどない。こういう問題に、単に工事に賛成か反対かの2択で投票というのは乱暴に過ぎる気がします。

　知事側にすれば、今回の住民投票はやれば絶対に勝てるという目算でやるのでしょう。そういえば、彼が県知事選で言っていた自分はハーフだからアメリカへ行って説得できると言っていた件はどうなったのでしょうか。渡米はニュースになっていましたが…。

　そもそもが、せっかく纏まりかけていたものを民主党が選挙で勝つために移設反対を謳って政権を獲った事で再燃したもの。その民主党政権で｢やっぱり移設は必要｣とか言い出して大きな怒りを呼んだ。その民主党だった連中が、政権を失うとまたぞろ移設反対とか言っている。滅茶苦茶になるのも無理はない。

誰が売ったのかが問題では

　またもやシリアで反政府勢力が化学兵器を使用したというニュースがあり、その報復としてシリア政府軍は爆撃を行った。もちろんこれはシリア政府側の発表で、反政府勢力はアサド政権側の作り話だとしています。化学兵器が使用された地域は、反政府勢力の最後の拠点に近い都市でした。

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　NHKのBSで放送されている海外のニュースで、このシリアでの化学兵器使用のニュースを見るたびに目を背けたくなるような気持になるほど酷い。どちらが使用したかについては、巷間言われている様にアサド政権側ではないかと思われますが、絶対に認めることはないでしょう。

　第一次世界大戦で大量に使用されて禁止になったはずの化学兵器ですが、イランイラク戦争の昔から使用されたというニュースが何度も伝えられています。

　こういうものは、要するに誰かが売らなければ使用できないものですから…。もちろん、自ら作ることも可能でしょう。しかし、それならば日本のオウムの玲でも分かるようにそれなりに大きな施設が必要です。ならば、反政府勢力のそういう施設が発見されていなければならないのにそのニュースはありません。つまり、どこかが化学兵器を売ったか、政府側が作らせたか以外はないという事になります。

　それにしても、何故中東ではこのような悲惨な兵器を平気で使用できる人がいるのでしょうか。いつも不思議でなりません。

大阪万博決まる

　金曜深夜、2025年に大阪で万博行われることが決定した。大阪は五輪で何度も敗れた記憶もあり、ようやく国際的なイベントを勝ち取った印象です。

　思えば、大阪万博に花博、名古屋万博なんかは見に行って楽しかった思い出がありますね。万博ではありませんが、神戸のポートピアも何度か見に行きました。

　ところで日本は、これら以外にも沖縄海洋博やつくば万博とかやたら万博をやってる印象があります。まあ、1970年の大阪万博が広く大きな盛り上がりでしたのでそれをもう一度ってところなのでしょうか。2025年の大阪万博も、多くに人がいい思い出を持てるような万博になればいいなと思います。

'18 私的 大相撲九州場所回顧

　あの悪夢のような名古屋場所が再現されてしまい、3横綱1大関が休場する中で小結 貴景勝が13勝2敗で優勝しました。マスコミ的には大騒ぎなのでしょうが、個人的には…な場所でした。

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　貴景勝は優勝はしたものの最終盤戦はバタバタした相撲も多かった印象です。何となくですが、部屋も解散した彼に、先場所の稀勢の里の10勝に近い印象を持ってしまいました。但し、先場所の回顧でも書いたのですが、彼は下位力士への取りこぼしが少ない力士ではあると思います。ですから、今場所の様な上位の休場が多い場所なら優勝争いをしてもおかしくなかったのもまた事実。

　稀勢の里は初日から5連敗で休場し、故障を治してから再起を図りたいと述べた。正直、先場所の10勝5敗よりも相撲内容は悪くなかったと思う。それは勝ちかけていた相撲を逆転で負けたのがほとんどと言えるからだ。しかし、壊れた左からの攻めは弱く、ほとんど片腕での相撲では勝てる道理がない。完全に引き際を誤った。

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　最初にも書きましたが、またもや3横綱1大関の休場で見る気をかなり削がれました。しかも、あの騒動のあった貴の力士の優勝という出来過ぎた展開にも、大いに興味を削がれました。

　先場所でようやく元に戻ったかと思えただけに、本当に残念でした。今はこれぐらいしか書く気がしません。