28日、小池東京都知事の所信表明演説が行われ、家族によると民放の何局もが生中継を行ったそうだ。数日前から、朝から昼、夜までこの小池都知事の所信表明演説は注目され、大きく報道されるづけていたのでそうなるのも想像できる。もちろん、額が巨大なだけにそこに不正があるならば正さなければならないのは当然のこと。調査を徹底的にやるのも当然だし、移転先の安全性についても調査結果を精査しなければならないのも当たり前。でも、ここまで全国ネットでやらなきゃならないのだろうか。
何故こうなるのかと言えば、簡単に言えば視聴率が獲れるからという事に尽きるのでしょう。特にフジテレビ系が朝から晩までこればかりやっているんだそうですが、視聴率で苦しんでいることがニュースになっているぐらいですから、藁にもすがる思いなのでしょう。でも、何度も書いていますけど、東京ローカルの話題を全国ネットでこれほどやり続ける意味がどこにあるのだろう。
一般的にTVの視聴率と言えば、東京を中心とするキー局の視聴率をさしますから、キー局の視聴者にとって身近な東京都の話題をやって視聴率を稼ごうというのは正しいのかも知れません。しかし、東京都以外の視聴者にとっては政治じゃなくて完全な娯楽に近いようなニュース。こんなニュースが政治を劇場化させていくんだろうなと思わざるを得ません。
折しも、月曜日から始まった国会でも、安倍首相の所信表明演説が行われました。しかし、都政報道のあおりでいまいち報道量が多くないように感じます。昨今の報道では年金についての変更や、外交問題は特にロシアについて注目すべき点は多かったはず。所信表明演説の軽重を間違えてないのかなと感じました。