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やっていい事と悪い事

2024-04-10 | ニュース

 日本製鉄によるUSスチールの買収が、12日のUSスチールの臨時株主総会で諮られる。売却額が時価総額を大きく上回ることから承認されることが濃厚なのだそうだ。但し、米鉄鋼労組が強硬に反対していることと、米大統領選の両党候補が共に買収反対を表明している事から買収が決まったとしてもそう簡単にはいきそうもありません。

 買収額が2兆円を超えるとはいえ、これが仮にうまくいかなかったとしても即倒産といったことにはならないのでしょうが大打撃以上の打撃になるだろうことは安易に想像ができる。買収の条件を吊り上げられた上に、政治問題化する可能性まで濃厚なのは計算外だったのだろうか。

 日本製鉄は他の国でも、同様に買収によって拡大する方式をとっていて、アメリカでも同様のやり方でやろうとしたようだ。買収によって、アメリカという先進国に鋳鉄・鋼鉄の一貫生産体制を持つことができる。また、技術的にもお互いの技術やノウハウを融合させることによって日米どちらにも有益というのが日本側の言い分だ。輸出頼みな日本製鉄が国外での拠点づくりに目を向けるのも必然という声もあるなあるが…今回の買収案で日本が得をしそうな気はあまりしない。

 普通に考えて歴史があり、今でも鋳鉄・鋼鉄の一貫生産では全米一の企業を買収していいものなのだろうか。そもそも、気持ちの問題でアメリカ国民なら許せるはずもない。そもそも、日本製鉄が中国に買われたら嬉しいのかと考えてみればいい。いいとか悪いとかの問題ではなく、やっていい事と悪い事の問題になっているのかもしれません。今回の件でバブルの頃のロックフェラーセンター買収を思い出したのは私だけではないだろう。ニューヨーク市民の大きな反感を受けただけで、結局はバブルがはじけると共にたった6年後に運営会社が破産して多くが売却されてしまった。

 日本製鉄も、こういう状況なのに再検討の話すらせずに買収に進んでいるのは、恐らくは日米の官僚が絡んでいて、もはや簡単に買収を止めることもできないのかもしれません。また、大統領選が終われば具体的にどのような措置があるのか、結局そのまま買収が完了するのか。もはや、なるようにしかならないのだろう。

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