駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

欲が暴れれば別人格が顔を出す

2017年09月09日 | お客色々

最近はあまり耳にしなくなりましたが 
 
昔はよく不動産屋は 
 
“バカにつけるクスリはない” 
 
って言葉を使いましたね。 
 
トラブルの多い仕事ですから 
 
怒りを収めるためにこの言葉を吐く 
 
そんな感じの事が多かったように思います。 
 
しかし 
 
私はいつも思ってましたね。 
 
この言葉が癖になってる人は 
 
その人自身がバカのクスリが必要だって・・ 
 
相手の言う事を理解しようとせず 
 
自分の考えを押しつけて 
 
それで相手が受け止めないと 
 
バカよばわりですから 
 
かなり頭の構造は単純 
 
そんな風に私は捉えていました。 
 
ですから 
 
私自身はこの言葉を使いませんでしたが 
 
私自身は 
 
理不尽な同業者やお客様に接した後 
 
やはり自分の気持を落ち着かせるために 
 
心の中で発する言葉があります。 
 
それは 
 
“欲につけるクスリは無い” 
 
って言葉です。 
 
理由は 
 
欲の強さと理不尽な行動 
 
これは密接につながってのです。 
 
日頃から理不尽な人は元々相手にしませんが 
 
普段は普通で理知的な人が 
 
欲の引き金で豹変する 
 
そんなケースをたくさん見てきたのです。 
 
不動産の仕事は 
 
普通であれば目にする事の無い 
 
そんな人の内面に向き合う仕事でもあるのです 
 
この隠れた内面は 
 
長年一緒に暮らしてきた親や兄弟 
 
あるいは本人自身も気づかない 
 
そんなケースも良くあります。 
 
特に顕著なのが相続です 
 
長年弟や妹から慕われた長女が 
 
親が死に相続になった途端に 
 
その財産を独り占めしようと 
 
性格が豹変して裁判沙汰 
 
これは本当によく目にする光景です。 
 
あまりにも良く見ますから 
 
親は亡くなる事によって 
 
兄弟を別々の道に導く 
 
そんな摂理があるように思えて仕方がありません。 
 
私が知る限り 
 
財産のある親が死んで 
 
その後も兄弟が仲良く出来る 
 
なんてケースはごく僅かです。 
 
またお客様でも 
 
長年の知合いで 
 
良いお付き合いだったのに 
 
不動産のお手伝いをしたばっかりに 
 
嫌な部分を目にする 
 
なんて事もよくあります。 
 
普段は温厚で物わかりが良い方の家の売却のお手伝いをした事がありますが 
 
この方 
 
家の買い手が付いた途端に 
 
こちらからの電話に 
 
ああだこうだと言って 
 
冷たくあしあうようになりました。 
 
でもこちらは買主の手前 
 
あまり引き延ばす事もできません。 
 
で 
 
なんとか契約の日時のお願いをすると 
 
“値段を上げてくれ” 
 
って言ってきました。 
 
長年築いた人間関係を 
 
いとも簡単にひっくり返す 
 
この行動には呆れてしまいますが 
 
しかし人間の中には 
 
欲が強すぎて 
 
全ての人間関係はその下に位置する 
 
なんて人はゴソゴソいます。 
 
逆に言えば 
 
こんな人間も粘り強く相手にしないと 
 
この仕事はやっては行けません。 
 
で 
 
散々苦しんだあと 
 
なんとか契約をまとめると 
 
今度は 
 
何事も無かったかのように 
 
元のようにニコニコして近づいてきたりします。 
 
私自身はこの心理が良く理解できませんが 
 
多分本人は 
 
自分の欲が暴れるのと人間関係は別 
 
そんな風に考えてるんでしょうね。 
 
本人はそうかもしれませんが 
 
相手は割り切れる訳ではありませんからね 
 
大体そこで関係はおしまいです。 
 
しかしそんな時にいつも思いますね 
 
もし不動産の取引が無かったら 
 
ずっと良い関係でいられたのにと 
 
そんな訳で 
 
不動産の取引は 
 
長年築いた人間関係を一気に崩壊させる 
 
そんな危険もありますから 
 
欲が勝手に暴走する方は 
 
できれば 
 
自分の人間関係とは無縁の不動産屋に頼むべきでしょうね。 
 
また営業マンは 
 
お客様は欲の引き金によって豹変する 
 
そんなものだと思って 
 
契約が決まったら逃げ回るお客様も想定の内 
 
そう決めて 
 
粘り強く付き合う事です。 
 
自分の言葉に責任を持たない欲の強い人にいちいちブチ切れては 
 
この仕事は務まりません 
 
なぜなら 
 
そんな人がたくさんいるからです。 
 
不動産の仕事の難しい所です。 
 
但し 
 
私自身はプライベートでは絶対に付き合いたいとは思いませんが・・・ 
 
 
 

コメント
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