フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ORIS(オリス)SWISS MADE スモールセコンド

2019-05-09 10:00:00 | 腕時計

ORISスモールセコンド

 きれいな時計です。しかし、スクリューマウントの裏ブタを締めると止まってしまいます。

 古い時計なのに、デッドストックだったのでしょう、リュウズが全く未使用の状態です。


 ムーブメントを固定するためなのでしょう、ムーブメントとケースの間に、ワイヤーがはめ込まれていました。これが香箱歯車にあたっていて、それで止まってしまっていたようです。これを調整して・・・

 動き出したのですが、1時間に3分ほど進んでしまいます。緩急針では調整しきれません。ヒゲゼンマイを見ると、外から2番目の巻きが内側に曲がって3番目に接触していました。さらにこれを調整して、様子を見ます。

 しっかり正確に動き出しました。使用感がなくて、とてもきれいな時計です。茶色のトカゲ革のベルトが、合いそうです。

ー追伸ー

 しばらく正確に動いていたのですが、再び急に進むようになってしまいました。ヒゲゼンマイを見ると、元に戻ってしまっています。改めて修正する必要があります。ゼンマイは焼きが入っているので、しばらくすると元の状態に戻ってしまいます。それを見込んで調整する必要があります。

 

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キャノンEX-EE(追伸)

2019-05-08 10:00:00 | カメラ

キャノンEX-EE(追伸)

 キタムラカメラのジャンクコーナーで、Lマウントの35mmレンズを見つけました。ところがこれが実は、キャノンEX-EEの交換レンズだったのでしたw・・・
 Lマウントのレンズにしては、何かモダンだなーと思った次第です。

 

 スクリューマウントで径もL39だったので、てっきりライカのバルナックのレンズだと思ってしまった。それで結局、ボディー本体を買うはめに陥ったしだいですw

 このカメラは特殊な交換レンズ機構をもっていて、レンズの前群のみを交換します。

 ボディー側にもレンズがあって、距離調整リングがあります。EEの絞りもボディー側にあります。

 35mmレンズには距離目盛リングがあります。この距離目盛とボディー側の距離目盛を∞で合わせておきます。レンズ側の目盛りは、たんなる目安で、距離のピント合わせには連動していません。ボディー側にある距離リングを右に回すとリングの縁についている白い点の目印も右に回って、レンズ側にある距離目盛にピントの合う距離を示します。ボディー側にある距離目盛は、標準レンズ用ということになります。

 なぜこんな複雑な機構にしたのか。一眼レフカメラはTTL(レンズから入った光を処理する)測光するためファインダーで見ている映像も絞り込まなければなりません。しかし絞るとファインダーの映像が見にくくなります。開放のまま露出を測定するために苦労したわけです。当初のキャノンの一眼レフ、例えばキャノンFTなどは絞り込み測光です。その後FT-bで、やっと開放測光を実現しました。このEX-EEは、その過程で作られたカメラのようですね。絞りをボディー側に取り込むために、レンズ機構をいじってしまうとは、苦労のあとが見られますね。さすがキャノンというべきなのか・・・

 EE露出はボディーにあるシャッターダイヤルにあるASA感度メモリを、レンズのF値に合わせてセットします。シャッタースピード優先のEEカメラです。

 35mm f3.5 の広角レンズには距離目盛のあるリングがありますが、標準レンズ(50mm f1.8)にはありません。ボディーの目盛りにマッチしています。ボディーと一体のかなり特殊なレンズで、この機構はキャノンEXだけです。調べてみたらEXの交換レンズは他に、中望遠の95mm、125mmがありました。市場ではほとんど見かけませんが。

こうなったら「毒食らわば皿まで」95mmと125mmも捜して手に入れますかねw

 ー追伸ー

 95mmf3.5のEXレンズが見つかったので、手に入れました。

 

 f3.5の明るい大口径レンズです。35mmカメラのポートレートの長さですね。被写界深度が浅くボケがきれいで、人物の顔を浮き立たせます。

 大きなフード付きです。特に大口径のレンズには、フードは必須です。

 ポートレートではボケを生かしたソフトな仕上がりにしますので、できるだけ開放絞りで撮影します。このカメラはシャッタースピード優先ですので、できるだけ高速シャッターで切るようにします。といっても、1/500までしかありません。ISO400のフィルムでは、屋外では1/500だと絞りは11位になってしまいます。日陰だと5.6位まで開けられますけれど。このカメラは露出が自動でセットされ手軽に撮影できるEEカメラですので、初心者アマチュア向けですね。その意味では、この95mmレンズは中途半端な長さです。レンズの持ち味を生かすことが、難しいです。

 

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インク壺

2019-05-06 10:00:00 | 筆記具文房具

インクの乾いた万年筆を水に漬けるためのインク壺

あくまで実用のため・・・と思っていたのに、いつの間にか万年筆のコレクターになってましたw

 あくまで実用の筆記具と思っていたのが、いつの間にか使っているもの(インクを入れているもの)だけでもこんな状況になっているw
 何本もの万年筆にインクを入れて使っていると、同時に5本も6本も使えるわけないのでw しばらく使わないものはペン先のインクが乾いてきてしまいます。そこでインク壺に水を入れておいて、書き始めるときちょっと水に浸けてから書いています。

 インク壺、まあこれも実用には一つあればよい訳ですが・・・

 左の四角いインク壺は、おなじみの100均で手に入れたガラス器に、紫檀の蓋を作ってみました。

 これは本来のインク壺で、そんなに古いものではないようです。たぶん未使用の状態ですね。ちょっと気に入っています。
 インク壺の蓋はたんなる飾りではなく、当然のことながら機能があります。ほこりなどが入らないようにする、という理由もあると思いますが、蓋がないとインクはすぐに蒸発してしまいます。密閉性が無くても蓋があるだけで、水分の蒸発量はけっこう抑えられます。

 テーブルの上に水を入れたインク壺をおいて、ときどき万年筆のペン先をちょっと浸けて、しょうもない駄文をとり止めもなく書いているわけです。それもただ万年筆を使いたいため・・・万年筆が好きなので。ペン先のインクの渇きを気にして。本末転倒ですねw

 

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SWISS MADE クロノメーター 針塗装

2019-05-04 10:00:00 | 腕時計

SWISS Made クロノメーター長針を塗装

 以前アップしたSWISS MADE のクロノメーター、長針が錆びていたので塗装することにしました。

 フレームから外します。長針が錆びているので、ヤスリで削って錆を落としてから塗装します。

 

 紺色のエナメル塗料、なんとマニキュアを使ってみます。ブレゲ―ブルーに近い色を選びました。マニュキュア、こんなに色が豊富にあるとは・・・
 本当は針を外して、しっかり錆を落としてから塗装するとよいのですが、古いものなので針を外したくありません。軸への取り付け孔が腐蝕していて、取付がうまくいかないことがあるので。

 拡大して見なければ、よくわからない程度ですが、少し凸凹になってしまいました。錆がよく削れていなかったようです。乾くと凝縮して少し滑らかになるとは思いますが。
 ツヤはあるのですが金属光沢が無いので、ブレゲ―ブルーの再現とまでは行きませんね。同じエナメル系塗料のチタニウムシルバーなどを混ぜるとよいかもしれません。

 針がキレイになっただけで、時計の見栄えが変わります!

 


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砥部焼蕎麦猪口の銀継(2)

2019-05-02 20:03:12 | 雑貨etc.

砥部焼蕎麦猪口の銀継その2 

砥部焼小鉢の蕎麦猪口その2です。

 割れた箇所の貼り付けは上手くいってしっかり くっ付きました。割れ目からはみ出して乾いた漆をヘラで削ります。最終の仕上げには、1000番以上の耐水ペーパー磨きます。

欠けている箇所を、砥の粉と漆を煉り合せた錆漆で埋め込みます。

 まず砥の粉を適量取り出して、少量の水で溶きます。

 

 砥の粉は少量の水で溶いて、同じく同量の漆をヘラで混ぜ込んで練り上げます。欠けた部分に盛りますので、やや硬めに練ります。

 まず欠けた部分に錆漆がよくくっ付くように生の漆を塗ります。
 錆漆を盛る箇所にテープを貼って、漆がはみ出さない様に枠を作っておきます。

 すこし多めに盛って、乾いてから削り取ります。

 錆漆が余っていたので、有田焼の花瓶の口が欠けていたので、こちらも修復することにしました。

漆が乾いてから、削って形を整えます。乾くまで1週間ほどかかります。

 

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